【三国志】五丈原の戦い

諸葛亮最後の北伐となった五丈原の戦いの推移についてちょっと考えた。
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Jominian @Jominian

「魏延が従わないなら、放っておいて撤退しろ」と諸葛亮の遺命にあるようだが、諸葛亮はどこまで読んでいたんだろうか?命令に従わなかった時に魏延がとるであろう行動を、どう考えていたんだろう?

2013-11-04 16:07:01
Jominian @Jominian

その場で魏延が寝返った場合、蜀軍の左翼は一気に崩壊し、撤退どころではなくなった可能性もある。それでも魏延の放置を選択肢に含めたということは、魏延は寝返らないと踏んでいたのか?そうではない。諸葛亮は軽微な刑罰まで自分で判断したくらいだ。どちらかと言えば、他人をそこまで信頼しない

2013-11-04 16:14:02
Jominian @Jominian

諸葛亮は、魏延が裏切ることも考慮して撤退の指図をしただろう。魏延が裏切るはずがないという楽観的な観測に基づいて、全軍を危機にさらす可能性を放置するほど、諸葛亮は甘くはない。ならば、諸葛亮は、魏延が裏切っても問題ない措置を講じたと見るべきだ

2013-11-04 16:21:49
Jominian @Jominian

推測しうる魏延の位置は、五丈原を北に下りた、渭水に面する場所だ。そのまま五丈原に沿って南下すると、司馬懿と相対していた位置に居たであろう姜維がいる。また、諸葛亮の本営に達するまでには、五丈原を上る必要がある。鍵はこの布陣だろう

2013-11-04 16:26:12
Jominian @Jominian

五丈原の陣地は、司馬懿が「天下の奇才」と評したほどだ。恐らくこれは、陣地を攻める難しさも評に加わっているはずだ。魏延が寝返り、南の陣を攻撃するならば、この五丈原の堅固さが重要になるだろう

2013-11-04 17:16:40
Jominian @Jominian

諸葛亮は、仮に魏延が裏切った場合には、五丈原の堅陣を以てこれを防ぐつもりだったのだろう。だが、五丈原ではなく、魏と協力して蜀軍の退路を断つために東側を攻撃する可能性もある。その重要な東側に配置されていたであろう人物が姜維であり、魏延が裏切った場合を想定した真の殿軍が彼だということ

2013-11-04 22:16:41
Jominian @Jominian

五丈原が堅陣とは言え、魏延に奇襲されては破られるかもしれない。しかし、魏延が突然寝返っても、その麾下の将兵も戸惑い、混乱するので、本格的な攻撃に入るには時間が掛かるはずだ。また、楊儀側にしても、突然魏延に対する防御を講じれば、不審がられ、統率が難しくなる。

2013-11-04 22:29:20
Jominian @Jominian

魏延が裏切った場合に重要なことは、相手が裏切り、その正当性がないことをいかに迅速に知らしめ、軍の統率を回復するか、ということだ。これは魏延も楊儀も変わらない。その点で諸葛亮の傍にあった楊儀は有利だったと言える。

2013-11-04 22:46:08
Jominian @Jominian

五丈原において、費禕が魏延の元に派遣されたのは、魏延の意思を調べると共に、魏延の意思を聞くという行為そのものを、魏延に正当性がないことを明らかにする材料とする意味があったのだろう。

2013-11-04 22:48:02
Jominian @Jominian

仮に考えた五丈原の戦いの配置。魏は適当。蜀も名前載ってないところは適当。作ってわかったが、諸葛亮の本陣が右翼側に偏っている。大きな裁量を与えた魏延に左翼を任せ、右翼からの攻撃を狙ったという、俺の想定と一致する場所 http://t.co/DQX2PFvsBX

2013-11-04 23:11:36
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Jominian @Jominian

魏延は節を仮されていたとはいえ、その人格や逸話から、彼の内からくるものによっては、幾人もの将軍を統率できるとは思えない。したがって、魏延が正当性なしに楊儀らに弓引くのは、自らの任された前軍を崩壊させる行為に等しい。あくまで、彼に権威を与えていた皇帝や丞相の名代である必要がある。

2013-11-05 21:23:48
Jominian @Jominian

名分なく寝返った魏延に、前軍の統率が難しいとなれば、彼の選択肢は限られてくる。また、たとえ名分があったとしても、敵の眼前で同士討ちを始めることを喜ぶ味方はまずいない。したがって、魏延が合理的な判断をするならば、史実でもそうだったように、五丈原での同士討ちは避けるはず。

2013-11-05 22:42:32
Jominian @Jominian

また、魏延が自らの正当性をなるべく失うことなく五丈原を離れるなら、味方を押しのけてはいけない。撤退する味方を押しのけて逃げるのは、撤退の方法として合理的ではなく、不審な行動となるからだ。ゆえに、逃げる方向は西しかない。これは魏に対する偽騙としても機能する方向だからである。

2013-11-05 22:54:24
Jominian @Jominian

五丈原から西への逃走は、前軍が隴西の制圧に方向を転じたように見せかけることができる上、分散によって狭い斜谷で撤退を渋滞させることなく撤退を遂行できると言えるので、味方に対する説明もつきやすい。逃げる方向としては、最も合理的である。

2013-11-05 23:06:22
Jominian @Jominian

推測しうる五丈原からの撤退時の状況 http://t.co/4HpTRoJg65

2013-11-05 23:07:18
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