第41回日本救急医学会総会学術集会2013 Oct.21-23

第41回日本救急医学会総会学術集会で個人的に見てきたセッションのまとめ.一般演題,急性期栄養パネルディスァッション,向井千秋さん招致講演(宇宙医学),急性期の疼痛不穏せん妄管理ランチョンセミナー,Propensity matching score解析ランチョンセミナー
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⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

【学会Rev】看護師へのCAM-ICUについてのアンケートでは,「非常に有用である」として看護師への受け入れはいいが,一方で「CAM-ICUを我々看護師が用いても医師は評価してくれない」との不満も(ICM 2008;34:1283)

2013-10-23 22:13:19
⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

【学会Rev】デクスメデトミジンは本当に優れているか?ミダゾラムよりは優れている.プロポフォールとはそれほど違いはないがわずかに優れている程度.しかし,海外のデクスメデトミジンの報告は本邦で使用可能な最大量の倍量の1.4γまで使用できるプロトコルが用いられていることに注意が必要

2013-10-23 22:17:04
⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

【学会Rev】今回のポイント.①PAD(疼痛,不穏,せん妄)の評価を行う.②より浅い鎮静を心がける.どうしても深い鎮静をするなら1日1回の中断を検討.③せん妄評価をルーティン化する.④多職種で連携する(豪州では多職種に家族まで入っているとのこと)

2013-10-23 22:20:06
⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

【学会Rev】敗血症シンポジウムでの1コマ:角先生「遠藤先生(岩手医大),敗血症にステロイドを使用されるとのことですがどのように?」遠藤先生「mPSL 1gを24時間持続です」角「1g…パルス並みですね」遠藤「パルスではないです,24時間持続なので少量です」40mg/hを少量とな

2013-10-23 22:58:42
⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

【学会Rev】日本救急医学会ランチョンセミナー.propensity score maching analysis(傾向スコアマッチング解析;PSA)について.主催:東レメディカル株式会社

2013-10-25 11:18:41
⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

【学会Rev】エビデンスは前向き臨床試験,特にRCTによって作られる.しかし,前向きでのプロトコルでは特定の患者群しかカバーできない限界がある.このため,後ろ向きでの観察研究,さらには後ろ向きコホート研究が必要となる.

2013-10-25 11:22:12
⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

【学会Rev】RCTでは群間での患者背景が揃い,偏り(バイアス)がない.しかし後ろ向き解析ではバイアスが発生しやすく,エビデンスレベルが下がる.この背景因子を揃え,バイアスを除するために使われるのがpropensity score maching解析(PSA)である.

2013-10-25 11:24:33
⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

【学会Rev】PSAは,アウトカムに影響を及ぼすと予測される因子を設定し,その因子に重みづけをした上で,0-1までの確率としてpropensity scoreが算出される.このスコアでマッチングを行うことで,同様の背景因子を有する患者ペアを作って評価する.

2013-10-25 11:27:33
Yossef @hazetemple

@DrMagicianEARL 傾向スコアの作成に用いる変数は「アウトカムに影響を及ぼすと予測される因子」よりも「介入の割り当てに影響を及ぼすと予測される因子」とした方が妥当であるように思います http://t.co/a1tca5XEIh

2013-10-25 12:42:59
⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

【学会Rev】PSAでは群間の背景因子有意差検定を行うと,多変量解析よりも調整がうまくいっていることが分かる.これにより,RCTに近い形の解析が後ろ向き研究でも可能となりうる.また,RCTでは倫理面やコストが問題となるが,後ろ向き研究でPSAを行えば問題が解消される

2013-10-25 11:30:46
⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

【学会Rev】PSAには制限がある.①症例数がマッチングにより削られる.②群間でマッチングの相手がいないようなアウトカムの評価は組み込めない.③consecuiveなデータでなければならない.④介入後の因子は組み込んではならない.⑤症例対照研究では使用できない

2013-10-25 11:55:11
⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

【学会Rev】私見:救急集中治療領域でのPSAは注意が必要と思う.ただでさえN数が集めにくいのに,PSAを行えばほとんどの場合半分以下になる.また,RCTと違って傾向因子を後付けで決定するため,実はかなり恣意的バイアスがかかっている.PSAのエビデンスレベルは本当に高いか?

2013-10-25 12:00:04
⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

【学会Rev】私見:傾向因子の選択は多変量ロジスティック解析を行って係数を見れば各因子のある程度の重みが分かるので,そこから選択すればある程度のバイアスは軽減できるかも.N数について解決するなら,maching解析ではなくweightingにすれば削る必要はない.

2013-10-25 12:02:53
⅃ЯAƎ⊿せかんどらいふすたあと @DrMagicianEARL

【学会Rev】私見:観察研究での信憑性を上げる方法として,通常の多変量ロジスティック解析とpropensity scoreを用いた多変量ロジスティック解析の結果が一致すればいいんじゃないかと最近思う.ただ,method記述が膨大な量になってしまうが

2013-10-25 12:05:02