言語学者の仕事とは?危機言語に対する言語学者の態度とは?などなど #gengo

なぜエスペラント語を研究する言語学者が少ないのか?危機言語の保存・活性化は言語学者の仕事か。危機言語に対して言語学者はどう思っているのかといった事を @Mitchara さん、 @tera_sawa さんを軸にここ数日でかなり大掛かりな議論があったようなんでまとめておきました。
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寺沢 拓敬 @tera_sawa

”エスペラント運動をはじめて内部からながめるときに、すぐにきがつくのは、そこにかかわって いる職業的言語学者が非常にすくないことである。なぜ言語の「専門家」であるはずのひとびとがエスペラントやエスペラント運動に関心をしめさないのか。” http://goo.gl/F36p

2010-10-08 15:34:30
Mitchara @Mitchara

言語学者は言語の専門家じゃなく言語現象の記述と説明の専門家なんだけど… RT @tera_sawa "エスペラント運動…にかかわっている職業的言語学者が非常にすくない…。なぜ言語の「専門家」であるはずのひとびとが…関心をしめさないのか。” http://goo.gl/F36p

2010-10-08 15:38:39
ウギャーさん(@オフィスぴの吉) @uger_san

@Mitchara 件の論文ざっと見ましたが、「異言語を習得できるだけの能力・学習資源をもたないひとびと」って誰のことなんでしょうね? RT: 言語学者は言語の専門家じゃなく言語現象の記述と説明の専門家なんだけど

2010-10-08 15:46:20
ウギャーさん(@オフィスぴの吉) @uger_san

黒田氏は素晴らしい業績のある方だと思う。が、「言語学者」の代表かというと・・・?あるいは、言語学者のエスペラントに対する考え方を代表しているかというと・・・うーん僕にはよくわかりません。

2010-10-08 15:47:59
Mitchara @Mitchara

@taiki_wger 特定するなら高等教育から排除されている低所得層の人でしょうかねえ。聾者の人や知的障害・発声に関わる運動障害のある人だったらハンディキャップはエスペラントだろうが英語だろうが同じはずですし。

2010-10-08 15:48:56
Mitchara @Mitchara

まあ言語学者である以前に研究にあたって論文の言語は万国共通になってほしいよね、ってのはあるね。それは英語でもゲエズ語でもマラーティー語でもなんでもいいや。

2010-10-08 15:52:20
寺沢 拓敬 @tera_sawa

いやでも、危機言語の保護を叫ぶ「言語学者」は多いのに、エスペラント関係はなんで少ないんだろうとは思いますがね。RT @Mitchara: 言語学者は言語の専門家じゃなく言語現象の記述と説明の専門家なんだけど…

2010-10-08 15:59:50
ウギャーさん(@オフィスぴの吉) @uger_san

@Mitchara うん。で、もしそうだとすると、エスペラントはそういう人たちを救済する言語、ということなのでしょうかね?ホントに?(笑)

2010-10-08 16:00:40
寺沢 拓敬 @tera_sawa

あ、補足です。危機言語保護=運動=言語現象への介入≠記述・説明

2010-10-08 16:02:50
寺沢 拓敬 @tera_sawa

あ、補足です。危機言語保護=運動=言語現象への介入≠記述・説明 @Mitchara

2010-10-08 16:04:52
Mitchara @Mitchara

@tera_sawa 危機言語の記述・記録に取り組んでいる言語学者は多いですね。ただ、そういう人たちが野生動物を保護するように言語の「保護」を叫んでいるとは限らないような気がします。すぐ記録しないと永久にアクセスできなくなってしまう、という危機感で動く人が多いような。

2010-10-08 16:05:38
Mitchara @Mitchara

@taiki_wger 英語を教える場合とエスペラントを教える場合で本当に習得こすとがそんなに違うものなのかというと…私はエスペラントを学んだことはありませんが、うーん。

2010-10-08 16:08:36
寺沢 拓敬 @tera_sawa

@Mitchara 程度問題じゃないでしょうか。つまり、「完全な記述」志向の人もある程度はいるが、内心は言語ロマンチシズムに【ある程度は】突き動かされている人もいる。

2010-10-08 16:10:52
寺沢 拓敬 @tera_sawa

@Mitchara あと次いでに言うと、「消えてしまったらもったいないから記録する」というのは立派な運動的論理ですよ。もしこれが「危機言語Xの記述はニッチで学術的意義が大きい」などであれば、非・運動的ですが。

2010-10-08 16:16:44
Mitchara @Mitchara

@tera_sawa 言語ロマンチシズムというのがちょっとよくわかりませんが、学問的関心というか好奇心から言語学に関わっている人はたくさんいるでしょうし、むしろ正統派かもしれませんね。そういう人たちはまあ要するに科学者なので、やはり観察と記述が関心の中心になるでしょう。

2010-10-08 16:17:10
Mitchara @Mitchara

@tera_sawa あ、なるほど、「記述も運動的」というのは同意します。そして言語学者はどうしても記述の専門家なので、関心が記述に向かう、ということなんでしょう。たとえばエスペラントと母語の二言語使用の観察であれば関心をもつ言語学者は多そうです。

2010-10-08 16:19:47
Mitchara @Mitchara

@kadoyah こんな感じでしょうか→ http://dok.esperantic.org/ced/espstu.htm この分野に無知でお恥ずかしいのですが、興味深い言語現象が観察できるなら、それを記述しないのはもったいないですね。

2010-10-08 17:48:28
寺沢 拓敬 @tera_sawa

@Mitchara そうなんですか?私のまったくの印象値で恐縮ですが、いわゆる「メジャー」言語を対象言語にしない言語学研究者には、「社会で言語はかくあるべし」という仮定(これが大方言語ロマンチシズムと重なります)を措定している人が多いと思ってました。

2010-10-09 03:13:00
寺沢 拓敬 @tera_sawa

@Mitchara 承前)つまり、純粋な「科学者」的態度には見えないなあと感じていたということです。まあ、SSKが明らかにしてきたとおり、「科学者」も人間ですから、そんな公正無私な態度を強要するほうがどうかしてるとも思うんですが。

2010-10-09 03:15:51
寺沢 拓敬 @tera_sawa

@Mitchara あ、ちなみに、この一連のリプライは、「おれの印象こそ正しい!」という意図はまったくなくて、単に「私にはまた違った絵が見える」というのを提示しただけだと思っていただければこれ幸いです。

2010-10-09 03:17:03
Mitchara @Mitchara

@tera_sawa あ、お返事が遅くなってすみません。ええと、「科学者的」というのは動機や政治姿勢のことではなく、書く論文のことです。政治姿勢はどうあれ、言語学者の仕事は記述と解明です。その意味で、エスペラント運動のプロパガンダ論文は言語学の論文にはなりません。

2010-10-09 09:38:02
寺沢 拓敬 @tera_sawa

.@Mitchara もしかしたら誤解されてるかもしれませんが、私はこう見えても(どう見えてるか知りませんがw)言語学のコースワークとかも初歩ですがとっていたわけで、言語学の教義「言語学が為すべきは記述と説明」はいちおう理解しているわけです。(続く)

2010-10-09 13:34:41
寺沢 拓敬 @tera_sawa

.@Mitchara (承前)で、私が何にコメントしているかというと、その教義は理解したけれども、実際は人間はその教義に【完全に】従うことはできないし、実際していないんではないですかってことです。SSK(科学的知識の社会学)の話を持ち出したのはそれに関してです。

2010-10-09 13:36:47
寺沢 拓敬 @tera_sawa

.@Mitchara (承前)たしかに、エスペラント論は「政治的」という意味ではプロパガンダの一種だと思いますよ。ですが、「記述・説明」を目指す「科学的な」言語学のなかにも、私から見るとある特定の社会観を提示しているという点でプロパガンダ的に見えることがあります。

2010-10-09 13:40:29
寺沢 拓敬 @tera_sawa

.@Mitchara (承前)この「『科学的』言語学の政治性」は、おそらくご存じだと思いますが、マイケル・シルバーステインの指摘が有名です。

2010-10-09 13:43:50
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