【Type 96 25mm】九六式二十五粍機銃まとめ【25ミリ】

九六式二十五粍機銃に関する発信まとめ。 Twitterで発信した分だけでも世界一の情報量を誇っています。 戦後から70年以上に渡って間違って流布されてきた25mm機銃の通説や間違い(例えば三連装機銃の発射方式)について、史料、証言及び現地調査を実施して修正し、私の説が正しいことが学会含めて世界的に認められています。 少しでも当時の対空戦闘の実態について正しく伝われば幸いです。
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さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

さて今日は某所の史料室でそこにいる同期に連絡を取って寄贈された海軍工廠関係の写真を見ていたのだが、その中の一枚に未確認の型式の25mm二連装機銃の写真を発見して興奮した。

2015-11-21 17:20:18
さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

仮製の円環照門と円十字の照星環の場合、LPR式照準器で諸元を調定し、目標を照星環の十字に合わせて照準するが修正は曳光弾の弾道を銃長らが観測して苗頭修正等行う。

2015-11-14 12:15:12
さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

LPR式照準器で問題視されたのが3.5倍率の照準望遠鏡で、目標を見失いやすいことから概略照準用に仮製の棒状照準器を併設もしくは照準望遠鏡を外し仮製の円環照門と円十字の照星環を代わりに設置して行う方法が考案され、後者は一応の成果は上げている。これは過去に何度か述べたことだけどね。

2015-11-14 12:13:03
さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

LPR式照準器の調定範囲からして想定する目標が古く、開戦時から調定能力不足は確かに否めない点ではあるが、向首目標の急降下爆撃機に対する諸元調定で的速は0km/hで行うため、目標の速度が調定範囲の380km/hを越えていたとしても実はさほど問題ではない。

2015-11-14 12:08:45
さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

25mm機銃の射撃終止距離については海防艦〇〇級守則の例では2000mとある。ちなみに高角砲は6000m。射撃終止距離というのは敵機が自艦から遠ざかっていく対勢を指す。

2015-11-11 21:01:59
さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

冷却方法は機銃の仰角を一杯にして銃口に水が入らないように水を掛けるもしくは濡れたモップや雑巾を上から掛けて冷やし、開挺(槓桿)を引いて給弾室内の風通しを良くしながら注油も実施して冷却する方法が正規の方法。

2015-11-06 21:56:51
さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

何のための三連装かというと目標に対して数秒という短時間の間に多弾数を送るためで、たかだか数秒の冷却なんて意味が無い。冷却についても過去に述べているから参照してくれになるんだけども、機銃の冷却は基本戦闘終了後に行う。

2015-11-06 21:53:21
さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

25mm機銃用の装弾器はあるのかについてだが、陸海軍ともに工具や資材一覧には記載されておらず、証言調査でもいずれも「そのような物は無く手で装填していた。まあそのような機械があれば楽だったかもね」という具合だった。 #質問に答える

2015-11-06 21:47:38
さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

この辺は過去に何度も述べているので参照してもらいたいが弾倉は基本15発を建前としている。当然寒冷地での凍結防止であるとか、弾倉発條の劣化といった各種条件によって15発装填のところを1~2発少ない13~14発にする場合も存在する。ただどちらが正規かと言われれば15発充填するのが正規

2015-11-06 21:42:31
さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

そして教範上及び証言では三門同時に発射することを原則としている。従来の通説で言われてきた「持続射撃」という名目は構造上はおろか実戦的にもあり得ないシチュエーションなのである。

2015-11-06 21:38:59
さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

私が証明するまでは「左→中→右の順で順番に発射される」というのが当たり前のように語られてきたが、ずっと証明してきているように三連装の構造上それは不可能で、左の撃発起動挺で左、右銃が、右の撃発起動挺で中銃から発射され、両方踏めば当然三門同時に発射される。

2015-11-06 21:36:56
さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

だから15発となった経緯が実はある。そのため日本海軍では機銃を多連装化してこの数秒間の射撃時間に投射できる射弾数を増やすことで敵機に対し有効な射弾を送ろうと画策した。その産物が三連装である。

2015-11-06 21:34:41
さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

また25mm機銃の弾倉容量は当初10発だった。これはホッチキス社の保式25mm機銃で参考購入した際に日本海軍の要求で15発に増量してもらった。またこの15発というのは非常に理に適っている部分があって、敵機の一航過時に射撃できるのは数秒で15発程度しか発射できない、

2015-11-06 21:31:42
さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

弾薬包が15発充填済みの弾倉を用意されているが合戦前など時間がある際は定期的に弾倉から弾薬包を抜いて弾倉及び弾薬包の手入れや塗油を行う。これは弾倉内の発條(バネ)がへたって射撃時に装填不良を起こす要因となるからである。それを防止するための定期的な整備をするわけだ

2015-11-06 21:26:37
さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

史料的にはどうかというと射撃速度と弾倉交換について非常にうるさい。弾倉交換はなるべく短時間(海軍基準2秒、陸軍基準1秒)で交換できるよう演練し、一発でも多くの射弾を出すことに重点を置いている。そのために即応弾についてはその名の通り即応時にすぐ射撃ができるよう

2015-11-06 21:23:33
さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

25mm機銃の弾倉容量及び逸話である1~2発減らす云々については過去にも述べたことなので参照してもらいたいとして実際問題、15発装填か13~14発装填かのどちらがと言われれば15発装填が主である。私の証言調査では弾倉への弾薬包の充填は15発だったという証言が9割 #質問に答える

2015-11-06 20:51:53
さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

小型艦についても三連装機銃は四方から迫る敵機に対して分火する際に強力な対空火器であるから三連装機銃1基に付き指揮官を1名付けて運用すると効果的であるという見解を出している。合わせて単装機銃を装備してなるべく死角を無くすよう増備することを求めている。

2015-11-01 18:03:22
さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

三連装機銃と単装機銃の組み合わせは主に三連装機銃の担当区域内で弾幕の隙間を突いてくる目標に対して射撃をすることで隙間をカバーしようというのが海軍の見解。大型艦の傾向としては出来る限り三連装を増備し、これを適切な機銃群に組み込んでさらに機銃射撃指揮装置と連動させるというのが一般意見

2015-11-01 17:59:02
さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

単装機銃の利点は設置場所に融通が利くこともあるが、レイテ沖海戦を通じての評価としてただ闇雲に設置すれば良いというわけではなく、先も述べたがちゃんと射界の考慮や機銃群の指揮下にいれて運用しないと逆に非効率となる。さ

2015-11-01 17:54:44
さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

単装機銃はその取り回しの良さで咄嗟の射撃にも即応しやすいが、各個の独立射撃に陥りやすく、乱雑な射撃になる傾向が見られるために返って非効率な射撃になり単装機銃であっても機銃群に組み込んで指揮掌握下のもとで運用すべきだという見解が主流である

2015-11-01 17:51:19
さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

しかしながら機銃射撃の前提は向首目標に対して行われる前提であるため、咄嗟の射撃以外では三連装に利があるのも事実である。瑞鶴の機銃員の証言で三連装は追従が遅れがちとあるが、それは至近距離の横過目標を追従しているからである。

2015-11-01 17:48:02
さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

単装機銃の方が良いとする評価というのは三連装機銃の銃側照準時と比較した際に言われていることで、機銃射撃指揮装置が故障した場合には体動旋回できる単装機銃の方に利があるのは当然。

2015-11-01 17:46:16
さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

25mm機銃の三連装と単装機銃の評価についてだけど、二連装含め三連装は機銃射撃指揮装置と連動して運用することを前提としており、従動照準射撃時においては単装機銃よりも有効であるというのが海軍の統一見解。

2015-11-01 17:42:22
さむらい@戦史調査中! @Type96_AAgun

エンガノ岬沖の大淀。瑞鶴からの撮影だと思われるが飛行甲板に25mm機銃の弾倉筐を持っている兵が確認できる。おそらく傾斜復元による重量物の移動の最中だと思われるjmapps.ne.jp/yamatomuseum/d…

2015-11-01 09:32:39
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