芦田宏直 @jai_an 氏の「なぜ、人物重視にまつわるコミュニケーション能力必要論が声高に叫ばれるのか?」
本を読むのが苦手な人に→ 『努力する人間になってはいけない ― 学校と仕事と社会の新人論』 http://t.co/lJIR3h7Jnf
2013-10-29 23:12:28一つは職業教育への差別視です。「職業教育」と一般に言われるものは、1975年「私立学校振興助成法」と共にできた「専修学校制度」下の専門学校が長らくは担ってきました。しかしこれらの法律はいずれも(自民党の私立大学出身者の多い、特に早稲田文教族による)議員立法です。
2013-10-29 23:13:31文科省は作りたくはなかった。この文教族の言いたかったことは、「勉強嫌いの子でも大学へは行かないまでも、職業教育くらいは受けて社会に出ないと」というものでした。だから専修学校の設置基準は一条校に比べ遙かに緩いものになったわけです。
2013-10-29 23:14:06私学助成法以降、大学の定員は厳しく管理されましたから大綱化の91年以降までは進学率も上がらず、その受け皿としての専門学校の一定の役割を果たしました。しかし、この出自によって、職業教育は勉強のできない子たちの受け皿でしかないことになった。
2013-10-29 23:14:51専門学校の卒業生に、「試験等により成績評価を、その評価に基づいて卒業認定を行っている」という条件を付加して、「専門士」というタイトルが付いたのもやっと1994年のことです。これくらい、職業教育へのてこ入れは遅れた。それまでは、試験よりは時間が専門学校の判定だったのです。
2013-10-29 23:16:20いまでも、高校の進路指導では、「頭がいい子」を専門学校に送り出すという指導はありえない。それは専門学校そのものが偏差値という一軸の階層の一部をなす学校でしかないからです。職業教育のグランドデザインが決定的に不足しているわけです。
2013-10-29 23:16:53現在の安部政権の教育複線化論も、依然として、「勉強嫌いの子には職業教育を」というものでしかない。厳密に言えば、職業教育を高度化する課題を放棄しているわけです。中曽根臨教審思想を未だに繰り返している。
2013-10-29 23:17:22【11月のイベント】企業が求めるのは‘コミュニケーション能力‘?キャリア教育のまやかしを暴いた芦田宏直先生に、コーチングの第一人者本間正人先生が疑問・異論をぶつけます。11/8(金)19時より。詳しくはhttp://t.co/n85JPzDXxR 03-3208-0241
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