悪い男に騙される山城【解】『HAruna's waRD』序章三日目

あの頃の榛名 @harunas_ward

なら！　違う薬が…！ 自然と声が荒くなってしまう。 電話の向こうで先生が首を振る気配を感じる。 「可能性はゼロだとは言わないけども、一概に『毒』と呼べるような物は何も出ていないわ。麻酔効果の面を見れば、山城の昏睡も記憶の消失も…」 じゃあ山城はどうしてああなったんですか！

あの頃の榛名 @harunas_ward

霧がおそるおそる私に呼び掛ける声が向こうから聞こえる。 「…もしかしたら、だけど…。山城も榛名も…」 ？　何かあるんですか？ 「…ううん、長くなるから今度話すよ。とりあえず鍵を使って侵入なんてバカな真似はやめなさい。いい？」 鏡の中の私が、私を睨む。

あの頃の榛名 @harunas_ward

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