冷戦崩壊後、米国による旧西側諸国へのインテリジェンス活動を、警察庁は注視していた

日本大学の福田充先生のツイートを読んで、(最初は)記憶モードでつぶやいた「警察白書」の記述のメモです。 北岡元著『インテリジェンス入門』慶應義塾大学出版会 では、冷戦崩壊後の脅威の拡散・多様化により、インテリジェンスを巡る環境が変化したとあります(p.237)。 続きを読む
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福田充 Mitsuru Fukuda @fukuda326

アメリカNSAがドイツのメルケル首相の電話を2002年から盗聴していた問題。問題発覚はまださらに拡大へ。@AJEnglish Report: US spied on Merkel since 2002 http://t.co/7OwvtNlVWh

2013-10-31 14:13:18
福田充 Mitsuru Fukuda @fukuda326

【米NSA通信監視問題・続編①】 米NSA通信監視は決して許されることではありませんが、米NSAが通信監視していたことは80年代後半から、エシュロンが世界の通信傍受していたことは90年代後半から世界で知られていたことです。今まで世界各国が、日本政府が黙認してきたことが問題です。

2013-10-31 14:18:49
福田充 Mitsuru Fukuda @fukuda326

【米NSA通信監視問題・続編②】 さらにNSAが世界の政府や軍部を、CIAが世界の要人をシギントやイミントで監視、傍受していることは世界の常識であり、独メルケル首相も、仏オランド大統領も知っていたはずです。ではなぜ今回に限って、米政府を批判し、怒ったふりをするのか。理由は簡単。

2013-10-31 14:24:01
福田充 Mitsuru Fukuda @fukuda326

【米NSA通信監視問題・続編③】米NSA通信監視を黙認してきた独メルケル首相や仏オランド大統領が今回怒りを表し米国を批判する理由は、NSA監視の実態がメディアに一般市民に広く暴露され隠せなくなり黙認できなくなったからです。同時に同盟国同士の諜報関係を見直す好機とも捉えています。

2013-10-31 14:29:27
福田充 Mitsuru Fukuda @fukuda326

【米NSA通信監視問題・続編④】 既知なはずの米NSA通信監視の世界的暴露によって独仏も米政府との諜報関係見直しを検討します。そのとき日本政府はどう対応するのか。拙著、福田充『テロとインテリジェンス~覇権国家アメリカのジレンマ』(慶應義塾大学出版会)でこの問題を考察しています。

2013-10-31 14:35:39
桐島 / 相良 @krsmnry

わが国の「警察白書」ですら、冷戦崩壊後、合衆国が旧西側諸国を対象にインテリジェンス活動をしていることを指摘していましたからね

2013-11-04 19:29:42
桐島 / 相良 @krsmnry

さて、何年度の白書だったか……

2013-11-04 19:30:16
桐島 / 相良 @krsmnry

冷戦崩壊後と記憶していますが、冷戦末期の可能性もありますが

2013-11-04 19:31:14
桐島 / 相良 @krsmnry

「警察白書」の外事情勢関連は、該当部分をコピペしてプリントアウトしたうえで、メモ書きしたり赤線引いたりして使ってますけど、もう少し詳細に読みますか……

2013-11-04 19:38:46
桐島 / 相良 @krsmnry

記憶モードでつぶやいたのですが、現在、ソースの確認作業中です(https://t.co/TuvALCj3OM)。 ふぁぼってもらって、出鱈目でした! は駄目ですからね。

2013-11-04 19:59:39
桐島 / 相良 @krsmnry

一応、不正確なことをつぶやいた場合は、訂正・謝罪ツイートを行なうことを原則としていますが、手元のプリントでは、関連部分は見つかりましたので(少しニュアンスが異なる、かも?)、あとはweb版で確認するだけです

2013-11-04 20:02:08
桐島 / 相良 @krsmnry

まずは平成8年の(警察)白書です(http://t.co/96exxSvwmI)。

2013-11-04 20:09:20
桐島 / 相良 @krsmnry

“(4) 経済情報収集活動  近年、東西冷戦構造の崩壊により戦略上の明確な標的を失った各国の情報機関は、これまでの情報活動の方針を見直し、軍事情報重視の情報活動から経済情報、先端技術情報等の収集に力点を置いた情報活動への移行を図っているものとみられている。(続く)

2013-11-04 20:10:15
桐島 / 相良 @krsmnry

(続き) また、その結果として、各国の情報活動の対象国も、安全保障上の敵対国から通商上の競争国や技術先進国等へシフトしつつある。  我が国の有する経済関連情報に対しても、ロシア、中国、北朝鮮のみならず、旧西側諸国を含む多くの国々の情報機関が強い関心を有しているとみられ、(続く)

2013-11-04 20:11:14
桐島 / 相良 @krsmnry

(続き)違法な手段を用いた情報収集活動が展開されるおそれもある。したがって、我が国の警察としても、今後、このような各国の情報機関の動向に注目していく必要がある。” 以上、平成8年版の「警察白書」より引用

2013-11-04 20:12:04
桐島 / 相良 @krsmnry

次は平成9年版の「警察白書」(http://t.co/10dyqMVjPk)から引用してみますか

2013-11-04 20:14:26
桐島 / 相良 @krsmnry

“(4) 多様化する情報収集活動  東西冷戦の終結に伴い、各国は、経済、外交の面で国益重視の姿勢をより鮮明にし、自国の利益を擁護するため、旧西側諸国間でも相互に諜報活動が行われるようになった。(続く)

2013-11-04 20:15:12
桐島 / 相良 @krsmnry

(続き)また、従来の政治、軍事情報に加え、経済情報への関心が強まるなど、諜報活動の対象とする情報についても、その見直しが図られている。こうした中、1996年(平成8年)9月には、米国海軍情報部員による在米韓国公館員への機密情報の漏えいが判明した。 (続く)

2013-11-04 20:15:59
桐島 / 相良 @krsmnry

(続き)また、CIAのドイチュ長官(当時)は、1996年(平成8年)5月、議会に送った書簡の中で「経済・情報入手への方針転換は数年前から始まり、最近ではCIAの主要な任務になった」と公式に認めたとされている。 (以下略)” 以上、平成9年版「警察白書」より引用

2013-11-04 20:17:22
桐島 / 相良 @krsmnry

次、平成10年版「警察白書」(http://t.co/cAXEvuKDU3)いきますか

2013-11-04 20:19:49
桐島 / 相良 @krsmnry

“(4) 多様化する情報収集活動  東西冷戦の終結に伴い、各国は、経済、外交の面で国益重視の姿勢をより鮮明にし、自国の利益を擁護するため、西側情報機関が友好国に対する諜報活動を行うなど、各国の情報収集活動の多様化が認められる。(続く)

2013-11-04 20:20:41
桐島 / 相良 @krsmnry

(続き) (略)ドイツでは、1997年(平成9年)3月、米国の外交官が先端技術に関するスパイ行為を理由として国外退去を命じられたとの報道が注目を集めた。 (続く)

2013-11-04 20:22:04
桐島 / 相良 @krsmnry

(続き)また、米国では、クリントン大統領が、1997年9月、中央情報局(CIA)の創立50周年記念演説において、冷戦後の米国に対する脅威の拡散とハイテク情報時代に対応した情報活動の必要性を強調している。(以下略)” 平成10年版「警察白書」より引用

2013-11-04 20:23:06
桐島 / 相良 @krsmnry

次、平成13年版「警察白書」(http://t.co/LnVMXhMVXW)を引用してみましょう

2013-11-04 20:28:02
桐島 / 相良 @krsmnry

“(4) 多様化する情報収集活動  東西冷戦の終結後、自国の利益を擁護するため、友好国に対しても諜報活動を行うなど、各国の情報収集活動には多様化が認められる。(続く)

2013-11-04 20:29:11