アニメ監督・神谷純氏のCG作品におけるアニメ的絵コンテとプレビズ
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『大怪獣ラッシュ』の絵コンテを描きつつ悶々と思ったんだけど、いわゆるアニメ的な『絵コンテ』ってのは、カメラが縦横に動く昨今のCG映像を設計するにはどうもあまり向いてない設計技法だ。
2013-11-10 21:16:36絵コンテは、ある明確な意図を元に構成された『カメラがフィックスで動かない』カットを重ねる文法に最も適している。これは絵コンテの『絵』が動かないんだから、まあ当たり前。
2013-11-10 21:18:39ただ、アニメーションでカメラが被写体を追ったり、風景をPANで撮ることは珍しくない。その程度であれば通常の絵コンテ技法でも特に問題はない。ところがカメラが空間を自由に動き回りつつ複数の被写体が次々にアクションをこなすようなシーンは、ほとほと頭が痛い。
2013-11-10 21:21:22やってやれないことはないのだが、描いていてこれがベストな設計図になっているとはどうも思えないのだ。こうなってくると絵コンテ作業と本編撮影の前に、プレビズ(絵コンテからCGなどを使って作成した仮映像)を作るというのは、今後もっと重要になっていくのではと思う。
2013-11-10 21:26:02プレビズ作業があることを前提にすれば、絵コンテのみでは難しいカットなどはメモ的な設計にとどめて、プレビズで追い込むことが出来る。……とはいえ、この方法が日本で普及するにはそれを可能にするスケジュールと理解がまず必要。ここが一番難しかったり。
2013-11-10 21:28:50つぶやきに対する反応
@shiraishi_unso 特に日本の場合はそこは大きく問われると思います。プリプロダクションの重要さを中々理解してもらえないんですよ。
2013-11-10 22:22:21@junkamiya 僕も以前とあるモーキャプ用の絵コンテやVコンを制作したことありますがカメラのワークと、難しさであったり作業への対価には色々と悩まされました…
2013-11-10 22:08:47