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【高温岩体】 地熱発電の現状と課題点を考える 【バイナリー】

http://togetter.com/li/587466 からの派生で、「地熱発電の現状と実現性、課題」などを横断的に整理してみた。 地熱発電がなぜ衰退したか? についての調査とそこから得た結論については、3頁目以降が詳しいです。 「発電手段としての地発の可能性」 続きを読む
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加藤AZUKI @azukiglg

H26年度概算要求額(事業費)は75億円で、補助率はポテンシャル調査コストの3/4、掘削調査の1/2が補助される感じ。北海道、東北、九州など16箇所が応募してるけど、西日本はあんまり多くない。

2013-11-17 18:14:25
加藤AZUKI @azukiglg

説得できないから地熱は発展できなかった点もある、と思っています QT @aruma_zirou: @azukiglg @KGN_works 地熱発電の場合、温泉業界をどうやって説得したら良いのでしょうか? 外国の場合、日本ほど温泉産業が発達していない、つまり手付かずだったけど、日

2013-11-17 18:14:59
加藤AZUKI @azukiglg

昨日今日調べたところでは、役所の縄張り問題はあまり大きな障害ではないです。熱源資料の減衰枯渇を解決できない、というのが最大のネックじゃないかな。つまり、「設置すれば永久に電力取り放題の施設ではない」という結論が出てる QT @aruma_zirou: @azukiglg

2013-11-17 18:16:02
加藤AZUKI @azukiglg

それと、 http://t.co/yVb7DSUWbn これにも出てくるけど、1990年くらいから「環境重視」という要素が出てくる。「新たな公害を作るな」「自然環境保護」というもので、地熱開発は「手つかずの自然」「風光明媚な観光地」に踏み込んでいくイメージが強い(実際そう)

2013-11-17 18:18:21
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加藤AZUKI @azukiglg

「我が国の豊富な自然よりも、電力確保のほうが優先だ」と考えるとか、「放射性物質が拡散するリスクに比べれば、硫化水素が大気放出されるリスクなど僅かなものでしかない」という考えが支配的にならない限り、地熱開発を進めるにはそれらの課題の解決は求められる気がする。

2013-11-17 18:20:06

自習編 ドイツドイツジャーマンの最新地熱発電事情

加藤AZUKI @azukiglg

NEDOの資料当たってたら、今年の11月から稼働開始したドイツの地熱発電の資料出てきた http://t.co/BtIC9C0gWA 「ドイツが地熱発電を開始!それに比べて日本は!」という論調にいかにも利用されそうwなんだけど、資料を読むと実情はちょっとアレ。

2013-11-17 18:23:06
加藤AZUKI @azukiglg

2013年11月に稼働開始したドイツ・ノイシュタット・グレーヴェの施設は稼働率が最高になる夏季は「230kW」の出力で発電する。230万kWではなくて、230kW。その他のドイツの地熱発電施設も、540kW、5000kWなどで、大変な小規模。(しかも冬は止めちゃうらしい)

2013-11-17 18:25:44
加藤AZUKI @azukiglg

ドイツでは、今後10~15年の間に、【全体で(1基辺りじゃなくて)】100万kW規模の地熱発電施設が誕生する、【だろう】と見込まれている。全体で原発1基分。

2013-11-17 18:27:13
加藤AZUKI @azukiglg

ドイツの再生エネ法では、地熱発電の最低買い取り価格は、 500kW以下の施設で15セント/kWh 500kW超1万kW以下の施設で14セント/kWh 1万kW超2万kW以下の施設で8.95セント/kWh 2万kW超は7.16セント/kWh

2013-11-17 18:29:12
加藤AZUKI @azukiglg

ドイツでは1基あたり2万kW超の施設は考えられていない、とのこと。どちらにせよ、ドイツの地熱発電は施設当たりの大規模化を念頭には置かないで進められている、と考えていいような感じ。一度動かすと係員は常駐せずに完全に自動化してるらしいのでメンテ以外の人件費コストは安そう。

2013-11-17 18:30:31
加藤AZUKI @azukiglg

コレ見て「日本は遅れてる!ドイツに見習え!ドイツに続け!」っていう人がいたら、その人は間違いなく、「日本が必要とする需要規模、日本が模索して断念した発電容量」などの数字との差違を知らない人だ、と考えていいような気がした(^^;)

2013-11-17 18:31:44

ここまでのまとめ

加藤AZUKI @azukiglg

こうして調べてみると、地熱が発展できない理由は「原発の妨害」とか「原子力ムラの陰謀」とか「政府のやる気が足りない」とかではなくて、純粋に技術上の課題を解決できず、求められる経済性が得られず、期待される規模に到達できなかった、ということだと結論してよさそな感じ。

2013-11-17 18:59:45
加藤AZUKI @azukiglg

「原子力にリソースを取られたから地熱が問題解決の予算を得られなかった」という常套句の裏付けも得られなかったし、むしろバブルが弾けた後も数年間に亘って、地熱開発に予算は割かれ続けていたということもわかった。

2013-11-17 19:01:16
加藤AZUKI @azukiglg

また、「電力自由化されれば自然エネにも道が開けるはず」という期待についても、逆に電力自由化によって原発の経済的優位性が際だって、非効率な自然エネが淘汰されてしまったという皮肉が見て取れるような気がする。原発が停止した今、火発にせよ他の自然エネにせよ、非効率さが際立ってるのも皮肉。

2013-11-17 19:02:55
加藤AZUKI @azukiglg

「小規模な実証実験」や「小規模な供給」の時期はうまくいっていても、それが大規模化することで出てくる課題の解決が困難だったというのは自然エネの課題にはよくあること。我々は「大規模化すればスケールメリットが出てきて都合が良くなる」と期待しすぎだけど、自然エネ相手の場合はそうはならない

2013-11-17 19:04:32
加藤AZUKI @azukiglg

仮に、観光地が地熱発電に反対しなかった、とする。例えば建屋を地下化して、景観に影響を与えないとか、排温水を浄化処理して温泉街に再利用させる仕組みを用意する、とか。ただそれをしても、「熱水・蒸気溜まりの乱開発による枯渇」を完全に解決することは不可能だっただろう。

2013-11-17 19:06:54
加藤AZUKI @azukiglg

古くから続く温泉街の最大のネックは「人気が寂れる」ことに先立つ、温泉の枯渇。共同井の枯渇に対して新井を追加掘削するケース、追加掘削で新温泉井が得られればまだしも、旧井の枯渇に拍車を掛けてしまうケースもあるらしくて、そこらへんはかなり保守的(慎重)であるらしい。

2013-11-17 19:08:26
加藤AZUKI @azukiglg

温泉地に取って地熱発電は「ちびちび使ってきた自然噴出温泉源を、人工的に開発することで一気に使い切ってしまうこと」という脅威がある。謂わば、「金の卵を産む鶏を飼っていたら、鶏のはらをかっさばこうという計画が持ち上がった」みたいな感覚。

2013-11-17 19:09:36
加藤AZUKI @azukiglg

高温岩体発電は自然噴出する熱水や蒸気溜まりに手を付けるわけでなく、鉱泉の化学的湧出物を取り出してしまわないものなので期待されてたけど、これが尻すぼみになってしまった理由を、もう少し掘り下げたい気はする。

2013-11-17 19:10:58
加藤AZUKI @azukiglg

温泉街を潰して作った後に、熱資源を使い尽くして地熱発電所も潰れる、という展開が1980-2002年までの研究と開発経緯から見通せるようになったため、地熱開発は尻すぼみになったんじゃないか、と思ってる。 http://t.co/sIcilOEzs4

2013-11-17 19:14:23
加藤AZUKI @azukiglg

景観、町の借景がまた「資源」ですもんねえ…… QT @JPN_LISA: @azukiglg 私は長らく伊豆などの温泉地着地型観光に関わってきたからわかるのですが,とにかく温泉地,観光地は町の「佇まい」「景観」にこだわるわけです。炭坑の様な古くから温泉街とともにある産業ならば親和

2013-11-17 19:15:19
加藤AZUKI @azukiglg

問題は、「仮にそうやって横取りしたとしても、すぐに熱源が尽きてしまう」という点のようです QT @kyarapon: @JPN_LISA @azukiglg まともに既存発電の代替にするなら横取りするくらいじゃないとダメなのではエネルギー規模的に

2013-11-17 19:20:24

延性帯涵養地熱発電と呼ばれるものについて

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