【R-18】正規の「HolySeeker日和」【完結】

2日目

HP:64/100(-1)
淫気:23/100
装備:「唯一の剣」
呪い:「淫魔化」

3日目

今日は地下の下水道に足を踏み入れてみた。悪臭が漂う中正規が鼻を押さえて歩き回っていると、コツンと何かに躓いた。
「うおっ……と」
何とか壁に手をやり、転倒は防いだ。躓いた方に目をやると、そこには……
「ひいぃっ！？」
正規の身体に悪寒が走った。なにやら白い物体が置かれている。一目見て、それは白骨化した死体だと分かった。骨の形状を見るに、どうやら男性のものらしい。
「お、驚かさないでくれよ……！こ、こ、こういうの弱いんだから……っ」
脚をガクガクと震わせ、彼は急いでその場を離れようとした。ところが――

(「おや？あれは何だろう……」)
死体のそばに紙切れが落ちていた。恐る恐る近くに寄ってみると、正体は王家の紋章が描かれた封書だった。
(「何か書かれているのかな……？」)
恐怖と興味が入り混じった気持ちで正規はそれを手に取り、封書を開けて中身に目を通した。

↓

「しかし死体に出会うなんて……、僕も運が悪いなぁ。まぁ、おかげで美味しい情報は手に入ったんだけどね」
正規は地下下水道を抜け、ほっと胸を撫で下ろしてそう言った。死体に遭遇した時にできたであろうお漏らしの染みが、股間に小さく広がっているとも知らずに……

3日目

HP:61/100(-2)
淫気:23/100
装備:「唯一の剣」
呪い:「淫魔化」
特殊要素:「秘密の手紙」

4日目

正規が市街地を歩いていると、どこからか金属のこすれる音が聞こえた。
(「ん？」)
彼が猫耳をピクッと動かす。
(ターン！)
「うぐぅっ！？」
直後にけたたましい銃声が聞こえ、正規は背部分の肩口に痛みを覚えた。誰かが背後から狙撃してきたようだ。周囲には人影はおろか、動物の姿も見られなかった。

4日目

HP:60/100(-1)
淫気:23/100
装備:「唯一の剣」
呪い:「淫魔化」
特殊要素:「秘密の手紙」

5日目

今日は市街地を歩いてみようかな。正規が散策していると、目の前に女性の司祭が現れた。ちょうど外に出てきたらしい。彼を見た直後、キッとした顔つきになる。
「あっ、貴方は淫魔ね……！」
彼女は聖印を構え、なにやら呪文を唱え始めた。耳を澄ましてみるに、浄化呪文のようだ。聖印から光の刃が現れ、放物線を描いて正規を貫いた。ところが彼は、その呪文を浴びても涼しげな顔をしている。淫魔化の呪いを受けているからだ。

「ふふふっ、さっきの子は可愛かったなぁ……。聖サイドに移ったら、ちょっとナンパでもしてみようかなぁ？」
正規は舌なめずりをしながら歩みを進める。
(「今日は予定変更、見かけた女の子にナンパして行こうっと！」)

5日目

HP:60/100
淫気:23/100
装備:「唯一の剣」
呪い:「淫魔化」
特殊要素:「秘密の手紙」

6日目

正規は辺境を散策している。しばらく進んでいくと、何やら騒いでいるような声が聞こえてきた。
「おや？この声は何だろうね」
声のするほうに向かうと、そこでは民兵の集団と淫魔勢力が激しく争った跡があった。辺りには血が飛び散り、怪我をして動けない者達が大勢いた。
「ふーん、ちょっと散策してみようかな？」
正規は
「ううっ……」
歩いてすぐ、女性の民兵が苦しんでいるところに遭遇した。いたるところが肌蹴ていて、ところどころから出血している。正規は声を掛けてみることにした。
「君、大丈夫かい？」
「ひっ……！」
彼を見た直後、彼女の表情は恐怖に染まった。淫魔の類が目の前にいたからである。