舞鶴漣日記まとめ４

シダケイジ🏢・😺⚓️ @shi_dakg

隼鷹だったものを土と混ぜて鎮守府の中庭に埋めてやる。くそ眠い。使い慣れたシャベルのお陰で機械的に作業は終わり、買っておいた日本酒を上からぶっかけておしまい。墓標も立てない。 #舞鶴漣日記

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漣。「はい、ご主人様」隼鷹の処遇はあとで決めるからとりあえず、みんなに補給と入渠を。飛鷹の方はもう一隻、拾ったのが居ただろ。あれも併せて工廠で検査して、初期化かけて貰って。「ご主人様はどうします？」どうもこうもない。寝る。眠い。 #舞鶴漣日記

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「仕方ないですね〜膝枕でもしてあげましょうか？」マジ？！やった！！マジ？！えっマジ？！！「まぁ嘘ですけど」なんで嘘ついたの今。 #舞鶴漣日記

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諸々の処置が終わったというので、執務室に隼鷹を呼び出す。踏みつけられて折られていた手足や、殴られて腫れていたほほはすっかり元通りになっている。艦娘の羨ましい点のひとつではあるが、同情すべき点のひとつでもある。 #舞鶴漣日記

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隼鷹、今回のことは元々提督の不始末が発端だ。だからはじめに謝らせて欲しい。すまなかった。「…はじめに謝っちまうのは、ずるいだろ…」そもそもどうしようもならないことでの謝罪なんて、自分が楽になる為だしな。ずるくなかったら提督になってない、と言うと、苦笑される。 #舞鶴漣日記

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「たくよ…あたしこれでも結構悪かったと思ってたんだよ？命令違反どころの騒ぎじゃないし」本当なら処分しないと怒られるレベルではあるな。「またそうやって…ずるいねぇ」今回のことで資材も時間も使ったんだ。お互い反省しよう。はははと笑ってから、隼鷹が下を向く。 #舞鶴漣日記

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「あのさ、提督」酷くつらそうな、人間みたいな顔で隼鷹は聞く。「飛鷹は…あの飛鷹、どうなったんだい？」あの、とはサンタクロース諸島で拾って来た飛鷹の、『フリをしていた』もののことだろう。夕張曰く、よく調べたら空母ですらなさそうだと聞いて自分の目の節穴加減に驚いた。 #舞鶴漣日記

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解体して、処分した。「……そうかい」あとお前が拾ってきたのな、あれは最初にうちに来た隼鷹だ。多分。「…飛鷹だと思って引き揚げて来て…それであの様だもんなぁ…。 全く、カッコ悪いったらないねぇ…」提督のことなんも言えないや、とまた下を向く。#舞鶴漣日記

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最初の隼鷹は鎮守府周辺海域で沈んだ。だからそもそも飛鷹の回収に向かった時にお前について行ったんだろうな。「そうかい…」ん、あれ？「…なんだい、まだなんかあるの？」いや、隼鷹に言うことはあともう一隻の飛鷹の同期が終わったってくらいしかないんだが。 #舞鶴漣日記

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「本当かい？！」一緒に拾って来た方はちゃんと飛鷹だったから。もう訓練に出てる…けどなんだ、なんか引っかかるぞ。なんだっけ、と頭を悩ませていると机の上のスマホが唸りを上げる。…イムヤだ。 #舞鶴漣日記

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…隼鷹お前、そういえば回収ってどうやったんだ？お前じゃ深くは探せないだろ。「いや、あたしも出撃してからやっべなんも考えてなかったと思ったんだけどね？提督の言う通り向こうから浮かぶように出て来てくれたのさ」見事に引っかかってんな！あれ、じゃあ…。 #舞鶴漣日記

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イムヤ、一号からのメールだった。「司令官、ごめんなさい。あとで部屋に来て欲しい」文面を覗き込んだ隼鷹が、すっかりいつもの調子でにやつく。「スク水少女から部屋に来て欲しいとはなかなかニッチなシチュエーションだねぇ。どしたのかね」更衣室なら完璧だったんだがな。なんだろ。 #舞鶴漣日記