工藤吉生の「#わたしの好きな短歌100」 【2013年版】

工藤吉生(くどうよしお) @mk7911

カップルののろさに道をふさがれて棒高跳びのしなりが欲しい／相原かろ #わたしの好きな短歌100 〈1〉

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おじさんとだるまを投げて遊んだらだるまが割れてとてもかなしい／青木麦生 #わたしの好きな短歌100 〈2〉

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「お母さんに会ひたい」と泣く真夜中の母を泣きやむまでさすりをる／安立スハル #わたしの好きな短歌100 〈3〉

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ちょっとした落語家みたいなおじさんに頼ろうとするほどに弱った／飯田和馬 #わたしの好きな短歌100 〈4〉

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風船を見上げるようなお別れをしました(やくめは終わったのです)／飯田彩乃 #わたしの好きな短歌100 〈5〉

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たすけて枝毛姉さんたすけて西川毛布のタグたすけて夜中になで回す顔／飯田有子 #わたしの好きな短歌100 〈6〉

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不来方のお城の草に寝ころびて 空に吸われし 十五の心 ／石川啄木 #わたしの好きな短歌100 〈7〉

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何となく、 案外に多き気もせらる、 自分と同じこと思ふ人。 ／石川啄木 #わたしの好きな短歌100 〈8〉

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三人恋ひ右と左に抱けどものこる一人は抱くすべなし／石川啄木 #わたしの好きな短歌100 〈9〉

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海の観覧車のまえではだまってたついたりきえたりするからひかり／イソカツミ #わたしの好きな短歌100 〈10〉

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いかなときも救ひあるべし廃墟背にヴアイオリン胸に抱ふる少女／岩田正 #わたしの好きな短歌100 〈11〉

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こんな事を言いたいのではない言い終えてどこにも座りたくなき身体／宇梶晶子 #わたしの好きな短歌100 〈12〉

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首筋にある刺青は護身符で君は穢れてなんかいません／牛隆佑 #わたしの好きな短歌100 〈13〉

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だいじょうぶ　急ぐ旅ではないのだし　急いでないし　旅でもないし／宇都宮敦 #わたしの好きな短歌100 〈14〉

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いつまでもおぼえていよう　君にゆで玉子の殻をむいてもらった／宇都宮敦 #わたしの好きな短歌100 〈15〉

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わたし以外みんな不幸になればいい　汚物まみれの父の猿股／大村陽子 #わたしの好きな短歌100 〈16〉

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いずこより凍れる雷(らい)のラムララムだむだむララムラムララムラム／岡井隆 #わたしの好きな短歌100 〈17〉

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中年の思想のうえで死んでいるタンポポ詩人、君のことだよ／岡井隆 #わたしの好きな短歌100 〈18〉

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じいさんがゆっくり逃げるばあさんをゆっくりとゆっくりと追いかける／岡野大嗣 #わたしの好きな短歌100 〈19〉

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市営プールのたつた一つの音としてきみのストロークを聴いた夏／荻原裕幸 #わたしの好きな短歌100 〈20〉

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１００１二人のふ１０る００１０い恐怖をかた１０１１００り０／加藤治郎 #わたしの好きな短歌100 〈21〉

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消しゴムの角が尖っていることの気持ちがよくてきさまから死ね／加藤治郎 #わたしの好きな短歌100 〈22〉

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泣きそうになるのは誰のせいでもなく時おり強い風が吹くから／加藤千恵 #わたしの好きな短歌100 〈23〉

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そうやって自分の傷や痛みだけ見せびらかして生きればいいよ／加藤千恵 #わたしの好きな短歌100 〈24〉

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さびしさよこの世のほかの世を知らず夜の駅舎に雪を見てをり／河野裕子 #わたしの好きな短歌100 〈25〉