「ブラック企業対策プロジェクト」発足シンポジウム
本田「就職・教育ユニットの課題として、労働法教育が挙げられる。どのような質で、労働法教育を実施していくかを考えてゆく必要がある。」
2013-11-23 17:40:01本田「労働法教育に関して。労働法教育では、テレビ番組のドキュメンタリーを見せたり、グループディスカッションを行う。さらに、事例を漫画形式でまとめたテキストを配布する。覚えてもらいたいポイントは空欄書き込み形式で説明していくなど」
2013-11-23 17:42:33本田「労働法教育の結果について※対象は高校生。労働法教育について、肯定的に感じている生徒が多いことがアンケートで明らかに。自由記述では『自分の問題として考えられた』などのコメントも」
2013-11-23 17:45:50本田「『自分だけが不満を言うと周りの人に迷惑をかける』という意識は、労働法教育を受けた後だとかなり少なくなることも明らかになっている。普通の学校で一般の教員でも労働法教育をできるように、マニュアル化なども課題」
2013-11-23 17:47:42常見「企業側からみたブラック企業問題について。企業はブラック企業と見られたくないという意識が生まれてきている。ブラック企業という言葉が広まったことによる影響は出始めている」
2013-11-23 17:50:14常見「大学でも労働法教育を求められることも。何が違法にあたるのかなど、労働法の知識を普及させていくことが今後さらに求められると考えている」
2013-11-23 17:52:53大西「もやいで路上生活者や生活困窮者支援に携わっている。これまで相談に訪れる方は労働市場からこぼれてしまった人。しかし、いまはブラック企業問題に現れているように、これまで安全と思われていた正社員も労働市場からこぼれ始めている。こうした人たちは福祉によって支えなければならない」
2013-11-23 17:55:39大西「傷病手当の受給について。若者における受給の増加、精神および行動の障害を負った人達の傷病手当の受給期間の長期化。ブラック企業がこうした傷病手当を食いつぶしている構図。傷病手当でも足りない部分は生活保護で補っていくしかない。ブラック企業問題は社会保障問題とも深く関わっている」
2013-11-23 17:58:12今野「ブラック企業対策プロジェクトでユニットをつくった意義。さまざまな分野で参加しやすい環境をつくるということ。たとえば教育ユニットでは親も参加できるようにしてゆきたい。」
2013-11-23 17:59:55本田「教育現場では従来から、正社員に突っ込んでゆけということを方針としてきた。その方針を転換してゆくのはかなりの力と時間がかかる。実態から周知し、理解してもらう必要がある。このプロジェクトの努力にかかっている。たとえば、教職員組合にアプローチしていくなど」
2013-11-23 18:01:55今野「教育については私も力を入れている。たとえば、いろんな地方にキャラバンに行くことを構想している。地方からブラック企業に送り込む構図が生まれてしまっている状況も。キャラバンをきっかけにして、地域的な動きとプロジェクトを連携させて、主体的に参加する人を増やしていく必要がある」
2013-11-23 18:03:57今野「今後、仙台で具体的に計画しているが、そこから地域的な動きを波及させていくきっかけをつくりたい。さらに、メルマガなどで波及させていくことも構想している。福祉に関してはどうですか」
2013-11-23 18:05:40大西「相談ユニットとも連携しながら、相談があった時にどう対応してゆくのか、どの機関と連携したら良いのかを見極めて対応できる窓口をつくりたい。そのためのスキルアップも必要。さらに、ブラック企業問題と社会保障に関連する調査をやっていけたらと思っている。国に対してもアプローチしたい」
2013-11-23 18:07:14大西「相談については、縦割り的になってしまっている側面がまだまだある。若者の労働問題に対する理解が進んでいない部分のある。少しずつ認識を広げてゆかなければならない」
2013-11-23 18:09:14今野「ほっとプラスの藤田孝典氏も、社会福祉士を志す学生の間で、まだまだ労働問題についての知識が不足していると指摘している。それぞれの士業の間でブラック企業問題などの労働問題についても知識を普及していく必要がある」
2013-11-23 18:10:58常見「まず、人事担当者を育成する必要がある。社会には非常にうまく採用している企業もある。中小企業は採用に困っている企業が多いが、そうした企業は学生に愛されるよう努力している。管理職以上の人は採用に関わり、企業の悪い面をきちんと話すなど。大学からも信頼されている」
2013-11-23 18:14:12常見「一方、大学にとっては、就職率だけでなく、就職先のラベルが重視されがちで、中小企業が採用説明に入れないことも多い。しかし、大学から信頼されている企業は大学にも入っていける。人事担当者や経営者を教育・強化して黒を白に変えてゆく。ベスト・プラクティスを褒めていきたい」
2013-11-23 18:16:11常見「就職情報会社が弱小化しているという問題も出てきている。これまでは、就職情報会社は採用に関して企業を注意することもあった。企業の良きパートナーとして就職情報会社に頑張ってもらいたい」
2013-11-23 18:18:10大西「広報を通じてプロジェクトの取り組みを発信していくことや、それぞれのユニットで連携してゆくこと、さらに広報によって、いろんな人がプロジェクトにアクセスできるようにしてゆきたい」
2013-11-23 18:21:12本田「ブラック企業問題を指摘することに対するネガティブな見方がまだ根強く残っている。それをどう乗り越えるかが課題ではないか。マイナスをゼロにするだけでなく、プラスの方向にもってゆきたいという見方も広がっている」
2013-11-23 18:23:24