法学入門者へのブックガイド(12月19日最終更新)
@Juris_tan 専門で憲法を学ぶ人向けに比較的かみ砕いた説明がなされている本がもしあれば…いや、「もし」あったらで構わないのですが。
2013-12-02 19:24:58渋谷秀樹『憲法への招待』 新書レベルで憲法学全体を概観するならばこれが良いわね。憲法の歴史、権力分立や人権保障といった憲法学の基本原則、具体的な人権・統治機構論など、全体をくまなく抑えているわ。通説や反対説とともに筆者の考えも適度に示されており、バランスがいいと感じるわ。
2013-12-02 20:46:34樋口陽一『比較のなかの日本国憲法』 歴史的(縦の軸)・国際的(横の軸)な視点で見た場合、日本国憲法とその国内における実践状況がどのような普遍性・特殊性を備えているのかを記述しているわ。少々難しいけれど、格闘しつつ読み進めていくに値する内容よ。
2013-12-02 20:51:16(おそらくこちらです。)
民法
我妻栄『民法案内1 私法の道しるべ』 民法のみならず、実定法学をいかに学んでいくかについて、我妻の学生時代・教員時代における経験を踏まえて書かれているわ。法学の抽象概念の迷路に迷ってしまった人は、この本から学修の道しるべを得られるはずよ。
2013-12-02 20:56:321.民法案内シリーズ(勁草書房、我妻榮) 一巻「私法の道しるべ」に関しては法学たんが紹介していたけれど、特に一巻はこれから法学をやる人(特に学部生や、法科大学院未修入学を控える人)には絶対に読んで欲しいよ。 平易な記述なのに内容満点。全部読むと入門を超えてしまうかもしれないね。
2013-12-10 20:11:46あ、民法案内シリーズは時々巻末に収録されている我妻榮先生に関する文章がとても面白かったり、切なかったりするのでその部分も大変オススメでございます。(我妻先生愛)
2013-12-10 20:21:55星野英一『民法のすすめ』 民法の理念や歴史的経緯まで遡っての原理的な話が多いわ。解釈を導く上で重要となる「民法の基本原理」を根本から理解することで、実定法の解釈論がなぜこのような結論に至るかをよりしっかりと理解できるようになると思うわ。
2013-12-02 21:03:54大村敦志『民法改正を考える』 昨今話題の民法改正という立法論を話の端緒にして、民法とはそもそもいかなる方向で改正すべきなのか?法律で決めるべき部分はどこまでなのか?など、法改正をどうすべきという視点から話しているわ。
2013-12-02 21:09:14法学たんのあげたこれらの本は民法という法律を根本から理解するために是非読んでほしい本だよ。 特に我妻先生、星野先生の本は何度も読んだよ。我妻先生の私法の道しるべに至っては、線を引いたり、雨に濡らしたりして今手元にあるのは3冊目になったよ。
2013-12-02 21:19:502.民法(勁草書房、我妻榮ほか) 民法を全範囲にわたって、厚めの文庫本サイズで記述した本当の入門書。内容は日本民法の父我妻榮先生によるので、圧倒的信頼感。 ざっと民法の全体を知りたい人にはオススメだね。
2013-12-10 20:14:123.民法入門(有斐閣、川井健) 我妻榮先生のお弟子さんである川井先生が前述2と同様一冊で民法全体を概観した本だよ。こちらは2に比べると少し大きくて厚いけど、最新の判例まで幅広く拾っているよ。 復習用としても使えるね。潮見先生も同じようなのを出しているけど、僕はこっち派だね。
2013-12-10 20:17:32