法学入門者へのブックガイド(12月19日最終更新)

学術たんとそのフォロワーさんの知恵を結集させてみたわ。 毎日更新しているので、紹介したい本がある人は、リプライで教えてね。 目次 ・はじめに 続きを読む
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判例とその読み方

佐藤 文哉,宍戸 達徳,本吉 邦夫,篠田 省二

篠田くらげ @samayoikurage

@Juris_tan 佐藤文哉ほか『判例とその読み方』。自己流で読んでしまいがちな判例を改めて考える上で有益です。判例の調べ方が載っているのも親切です。

2013-12-02 21:47:59
律令たん@雑事法務研究会 @Ritsuryo_tan

時機に後れること甚だしいが、私にも法学入門書として推したい本が何冊かある。 ・穂積重遠『(正・続)有閑法学』 ・穂積陳重『(正・続)法窓夜話』 ・斬馬剣禅『東西両京の大学』

2013-12-08 23:06:48
律令たん@雑事法務研究会 @Ritsuryo_tan

穂積重遠『有閑法学』 法律時報誌に連載されたコラム集だ。東西の典籍(古川柳から学生の答案まで!)に広く法律の題材を採り、そこから説き起こされる優しき口語文を読む内に、法的思考が身に付く。最近は大村敦志教授の注解と共に復刊された(http://t.co/RzXZ9BDr5n)。

2013-12-08 23:12:28
律令たん@雑事法務研究会 @Ritsuryo_tan

穂積陳重『法窓夜話』 重遠君の御父君であり、現行民法の起草委員であられた穂積先生が、重遠君を前に語った【法律零れ話】がもととなって居る。流石メイン『古代法』に傾倒された先生だけあって、幅広く採られた素材群は独特の光を放つ。本書は空前絶後の大著『法律進化論』の元ネタとなった。

2013-12-08 23:16:49
律令たん@雑事法務研究会 @Ritsuryo_tan

斬馬剣禅『東西両京の大学』(1) 若しかしたら稍なじみが薄いかもしれない。本書は、東京帝大と(生まれたての)京都帝大を、法科大学の教授の人物比較で語る読売新聞上の連載である。その批評は恐ろしく辛い。その筆は非常に屢々人格攻撃に及ぶが、時にこちらがドキリとする警句を吐く。

2013-12-08 23:20:23
律令たん@雑事法務研究会 @Ritsuryo_tan

◯斬馬剣禅『東西両京の大学』(2) 現在最も手に入れやすいのは講談社学術文庫版(でも絶版だが)だろう。この巻末の解説は残念乍ら大して参考にならないが、当時の時代状況を知るためには是非読まれよ。…岡野敬次郎先生をそこまでdisらないで欲しかったなァ、とは私のホンネだ…。

2013-12-08 23:23:36
律令たん@雑事法務研究会 @Ritsuryo_tan

◯斬馬剣禅『東西両京の大学』(3) http://t.co/XStrQQyTpE ネットで読めるのだな。…。便利な時代になったものだ。

2013-12-08 23:40:04
行政法たん @admi_tan

吉田利宏『法律を読む技術・学ぶ技術』(ダイヤモンド社、2007) わたしが一番お勧めしたい入門書だよ。実際の条文を例に挙げながら、法学を学ぶために重要な条文の読み方、条文を読むために知っておきたい約束事を解説している本なんだ。民法、憲法、行政法の読み方・学び方も概説されているね。

2013-12-14 23:41:18
条文の読み方

法制執務用語研究会

行政法たん @admi_tan

法制執務用語研究会・編『条文の読み方』(有斐閣、2012) この本は一言でいうと【法令の文法書】だよ。法令の条文でよく使われる用語で、どう区別していいか迷いやすいもの(「科する」と「課する」など)を中心に解説しているんだ。法律の構造や制定過程についても簡単に触れられているね。

2013-12-14 23:49:32
行政法たん @admi_tan

林修三『法令用語の常識』(日本評論社、1975) 『条文の読み方』の発展版的な本だよ。条文で使われる用語の解説が中心で、条文に関連する基本概念(「項番号」とか「『等』の使用と活用」とか)についても解説しているね。『条文の読み方』より踏み込んだ内容にも多く言及しているんだ。

2013-12-14 23:54:17
行政法たん @admi_tan

林修三『法令解釈の常識』(日本評論社、1975) 法解釈に関する原理や方法について実例を引きながら解説されているよ。元内閣法制局長官だけあって、既成の法令を解釈する立場からだけじゃなく法令を作る立場から言及されている内容もあるんだ。学者の先生が書いた本とはまた違った魅力があるね。

2013-12-15 00:00:15
行政法たん @admi_tan

林修三『法令作成の常識』(日本評論社、1975) 戦前どうだったかなど昔の方法も引きながら、法令を作成するのに必要な心構えや約束事を解説した本だよ。法令を作った人が何を考えながらどういう風に法令を形作っていったかを知ることも、法令を読んで解釈していくのには有用だと思うんだ。

2013-12-15 00:07:34
行政法たん @admi_tan

先に挙げた林修三・元内閣法制局長官の三部作はとってもいい本なんだけど、読む際には一つ注意しないといけない点があるんだ。それは最後に改訂されたのが1975年だってこと。 行政手続法の制定など重要な法改正も反映されていないし、そのまま鵜呑みにすることはできなくなった部分もあるよ。

2013-12-15 00:09:17

憲法

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