「デイドリーム・オブ・ジ・インフェクション」その3

ニンジャスレイヤーの二次創作。マルノウチ抗争をネタに。
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hatikaduki @hatikaduki

前回のあらすじ:ソウカイヤの古株ニンジャであるインフェクションは狂気の科学者リー先生による脳改造手術を受ける。昏睡状態のまま記憶の迷路をさまよう彼の意識は送りこまれる電気刺激によってさらに加速していくのだった。

2013-12-01 21:43:59
hatikaduki @hatikaduki

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2013-12-01 21:44:55
hatikaduki @hatikaduki

(メンター殿――――) 2

2013-12-01 21:45:32
hatikaduki @hatikaduki

「ビョウキ・ジツ!イヤーッ!」インフェクションはヤクザ・オヤブンに向けて右手を突き出す!「やめ…アバーッ!!」激痛にのたうち回るヤクザ・オヤブン!その顔色は蒼白と紅潮を繰り返す!コワイ!「ザッケンナコラー!」グレーターヤクザが激昂する! 3

2013-12-01 21:47:17
hatikaduki @hatikaduki

「ビョウキ・ジツ!イヤーッ!」インフェクションはグレーターヤクザに向けて左手を突き出す!「やめ…アバーッ!!」激痛にのたうち回るグレーターヤクザ!その顔いちめんにおぞましい発疹が浮かび上がる!コワイ!「ザッケンナコラー!」レッサーヤクザが激昂する! 4

2013-12-01 21:48:54
hatikaduki @hatikaduki

「ビョウキ・ジツ!イヤーッ!」インフェクションはレッサーヤクザに向けて額を突き出す!「やめ…アバーッ!!」激痛にのたうち回るレッサーヤクザ!その顔面に青黒い斑紋が浮かび上がる!コワイ!「アイエエエ!」「アイエエエ!」残るヤクザ達は全員が戦意喪失し失禁! 5

2013-12-01 21:50:25
hatikaduki @hatikaduki

インフェクションは非力なニンジャであったが、ジツを磨き、ソウカイヤで確実な地位を築いていた。殺傷力の調整が効き、痛みと見た目の派手さのあるインフェクションのジツはモータルに恐怖を植え付け手駒とするのに極めて有用だった。 6

2013-12-01 21:52:49
hatikaduki @hatikaduki

「フーム。それでは解散」「オツカレサマデシター!」本日のビジネスを終えたインフェクションはソウカイヤIRCに任務完了の報告を送り、トコロザワのニンジャ・アパートメントへ帰還しようとした。だが今日はどうにも足取りが重い。 7

2013-12-01 21:54:41
hatikaduki @hatikaduki

モータルの神経を苛み、肉体を虐め、脳に恐怖を焼き入れようとも、気が晴れることはない。あれからもう1年がたった。あのニンジャが姿を消してから。 8

2013-12-01 21:56:32
hatikaduki @hatikaduki

(メンター殿、あなたはまるで―――)その声は、いまだインフェクションの耳に残っている。彼がかつて指導していた、あの美しいニンジャ。 9

2013-12-01 21:59:13
hatikaduki @hatikaduki

あてもなくそぞろ歩きをしていたインフェクションは、ふと高層ビル群を見上げた。ビル壁を器用にかけ上り、跳び移っていく影に気がついたのだ。(あれは…ガーゴイルではないか?隠密を旨とするガーゴイル殿がなにを急いで…) 10

2013-12-01 22:00:42
hatikaduki @hatikaduki

ひときわ高いビルの最上部に到達したガーゴイルは身を躍らせた。落下を始める間際、パッと大きく幕を広げる。ガーゴイル専用の特殊ニンジャ・フロシキを手足の指で掴んで広げているのだ。このフロシキは身にまとえば光学迷彩機能を発揮し、このようにグライダーとして使うこともできる。 11

2013-12-01 22:02:29
hatikaduki @hatikaduki

上昇気流を掴まえたガーゴイルはさらに高度を稼いでいく。その先には…マルノウチ・スゴイタカイビル。(フーム、上手いものだ、フム。そう言えば今日はラオモト=サンがあそこで会談を行なっているはずであったな)その瞬間! 12

2013-12-01 22:04:34
hatikaduki @hatikaduki

夜空を爆炎が明るく照らした。爆発はスゴイタカイビルの中層階を大きくえぐり、赤い炎と黒煙が吹き出している。「な…何事だ!?ラオモト=サン!ラオモト=サンーー!!」走り出すインフェクション! 14

2013-12-01 22:11:52
hatikaduki @hatikaduki

スゴイタカイビルで再びの爆発!そしてもう一度!恐怖し逃げ惑う群衆!さらにスゴイタカイビル屋上に向け一隻のマグロ・ツェッペリンが接近してゆく。 15

2013-12-01 22:14:01
hatikaduki @hatikaduki

インフェクションのIRC端末に緊急連絡が入った。おそらくソウカイヤ全ニンジャに送られているものだ。表示されたのはガーゴイルが撮影しているライブ映像。屋上ぎりぎりに近づいたマグロ・ツェッペリンからロープが垂れ、次々と人影が降下してくる。その全てが…ニンジャ! 16

2013-12-01 22:15:52
hatikaduki @hatikaduki

さらに、ガーゴイルに続いて今度は警備カメラのハック映像が送られてきた。映るのは粉塵、煤煙、怒号、そしてその向こうに現れる巨体のニンジャの姿だ。そのファイアパターンを描かれた装束の一部がクローズアップされる。目を模した禍々しき紋章。「ザイバツ・シャドーギルドだとーッ!?」 17

2013-12-01 22:19:10
hatikaduki @hatikaduki

シュゴウン!シュゴウン!巨体のザイバツ・ニンジャのサイバネ化された両腕から威圧的に吹き出す炎!だが次の瞬間、炎は消えその手にはピンボール大の赤い玉が浮かんでいた。(これは…ネンリキで炎を圧縮したのか!!)「イヤーッ!」凝縮した熱と衝撃が…爆裂する!! 18

2013-12-01 22:21:19
hatikaduki @hatikaduki

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2013-12-01 22:24:05
hatikaduki @hatikaduki

突如として出現した新手のニンジャ達、彼らによって戦場はほとんど覆い尽くされんばかりだ。だがこれはどうしたことか?彼らは皆寸分たがわず同じ姿をしているのだ!数十名のニンジャが一斉におじぎを繰り出す。「「「「「ドーモ、ソウカイヤの皆さん。コンジャラーです」」」」」 20

2013-12-01 22:28:12
hatikaduki @hatikaduki

追撃を防がれビホルダーは舌打ちした。「ドーモ、ビホルダーです。馬鹿な…ブンシン・ジツだと?」然り、このニンジャたちは術者本人を除けば全て幻に過ぎぬ。だがこれでは目を合わせてフドウカナシバリ・ジツをかけることも出来ないではないか。 21

2013-12-01 22:29:27
hatikaduki @hatikaduki

一方、危うく止めを免れた赤錆色装束のニンジャはエントランスからスゴイタカイビル構内へと撤退していった。「すまねえ、助かった!」劣勢だったザイバツ・ニンジャたちは素早く態勢を立て直していく。「イイヤアアーッ!!」そうはさせじとヒュージシュリケンが吠えた! 22

2013-12-01 22:30:57
hatikaduki @hatikaduki

タツジン!ヒュージシュリケンの投げ放った巨大なスリケンは、ブーメラン様の軌道を描いてコンジャラーの作り出した分身たちを切り裂いていった!所詮は幻、切り裂かれた分身は溶けるようにして虚空へ消えていく。ヒュージシュリケンはただの一投で半数近い分身を消し去ったのだ! 23

2013-12-02 17:28:12