@koji_onoueさんによるJIL全国セミナーでの児玉真美さんの「死の自己決定権のゆくえ-尊厳死法を考える」の記録メモ
続》広がってきたらそうではなくなる。検査を受けずに障害をもって生まれたことに対する責任を問うような圧力、生んだ限りは自分でそだてなさないと、そうした時に、障害者や家族を支え続けるか?その先には社会保障を削減する動きに。家族によって、身体を改造したり、誰かを生かす、殺すは《続
2013-12-18 08:51:47これだけグローバルした社会の中で日本だけが無関係ということはあり得ないと思う。日本での議論を、世界の動きの中に位置づけてみていかないと、本質を見誤るのでは?
2013-12-18 08:51:56日本の状況を占う上でも重要なキーワードは、「死の自己決定権」という考え方。その先に、医師に毒物を処方してもらい飲んだり、注射をしてもらい死ぬ。注射してもらい死ぬことが積極的安楽死、薬物の処方は自殺幇助。
2013-12-18 08:52:012006年段階で、オランダ、ベルギー、米・オレゴン州だけだったが、その後、米・ワシントン州、ルクセンブルク、米バーモント州が合法化。野火のような勢いで合法化しようとする動き。
2013-12-18 08:52:04自殺幇助とみなさないというスイスに自殺ツーリズム。自殺幇助機関があり、色々な問題指摘。自殺者の遺骨を湖に捨て、健康な人まで自殺させている。2008年英国人ダニエル・ジェイムズというラグビーで事故。2級市民として行きたくないと自殺幇助機関ディグニタスで自殺。2009年に妻を《続
2013-12-18 08:52:10続》亡くしては生きていけないと、健康な夫が末期ガンの妻と心中。この時期に、イギリスで議論が活発化、病気の妻が夫が法律で訴えられないようにと訴え、自殺幇助は犯罪、法律を変えるのは議会の仕事と却下。最高裁で法律を明確化するようにというので出てきたのが2010年の「自殺幇助に関する《続
2013-12-18 08:52:12続》起訴ガイドライン」ができた。だが、自殺幇助を合法化したのではない。ややこしいが、英国は対象者要件をさだめず、手続きや方法も定めていない。家族がのぞむならば、起訴されないかなーという感じでいわれていたが、実際は、このガイドラインが出たことで、近親者による自殺幇助は《続
2013-12-18 08:52:15当時のイギリスの雰囲気をあらわす事件、ギルダーディル事件(2008年)、慢性疲労症候群で14年間寝たきり、自殺したいと訴え、元看護士だった母が娘の血管にモルヒネと空気を注入。殺人未遂事件で起訴されたが、世論は「こんな献身的な母を起訴するな」と、判事も「こんな献身的な母親を《続
2013-12-18 08:52:24ある多発性硬化症の女性の投稿。ダブルスタンダードだと。障害のない人だったら殺人。しかし、障害者の場合はそうではないと、介護をしている人に間違ったメッセージを送る。介護者が助けてほしいとしても無視される、どうにもできなくなり自殺を手伝うのだったら、同情をもって迎えるという《続
2013-12-18 08:52:32介護は人と人が身体をゆだねあう豊かな関係性があると思うが、それが転じて、支配・被支配、虐待という関係にもなるリスクというのが裏表にあると思う。しかし、世論は、「妻を殺すほどの深い夫の妻」と「感動」話に。
2013-12-18 08:52:38日本では、合法化した国ではおぞましいことがおきていないといわれているが、そうではない。オランダでは認知症患者への安楽死。ベルギーでは認知症と子どもへの安楽死、上院で可決されたが、来年下院でどうなるか。ベルギーの法案の当初案には知的障害者も含まれていた。いったん知的障害者は《続
2013-12-18 08:52:43続》削除されているが、今後どうなるか?ベルギーは次から次に起こってきて、聴覚障害者の兄弟が視覚障害も出てきて安楽死。また、性転換手術の結果に絶望した人が安楽死した。「耐えがたい苦痛」が安楽死の理由として認められている。
2013-12-18 08:52:45今後、一番怖いのは安楽死後の臓器提供というのがベルギーで。2005年から,安楽死してすぐに臓器提供といった手術。ガン患者はドナーになりにくい。神経性難病、ALS、多発性硬化症等がドナーに。さらに、精神障害者が3人含まれていることが明らかになっている。ベルギーの医者は、これも《続
2013-12-18 08:52:50安楽死も臓器提供も自己決定ならば、生きている内から麻酔をかけてピチピチした臓器をとらせてもらう方がよいのではという、臓器安楽死を提唱する学者も出てきている。死の自己決定権の議論をながめていて、恐ろしいのは、議論が進むにつれ対象者が拡大していること。どこの国でも最初は終末期の《続
2013-12-18 08:52:58続》人を対象に始まった議論が、植物状態になるならば、認知症になるならば、寝たきりになるならばとジワジワと対象者が拡大。コントロール幻想の反作用があるのでは?これだけ、いかようにも身体を操作できる時代になったのに、そうできないものは排除したらよいという考え方が《続
2013-12-18 08:53:01ニュースをみていると、予想できないパターン、こんなこともでてくるのかと。木から落ちて事故にあった30歳の男性。事故直後なので意識を落としていた。家族が来て、意識を戻してほしい、本人の意志を確認したいと。医者が意識を戻した。看護士だった家族が、この身体の状態で、《続
2013-12-18 08:53:09続》人工呼吸器をつけて生き続けなければいけない、それでも生きたいかと?、このまま死なせてほしいと。それで、医師が確認したら同じ答えだったから本人の「自己決定」だと。論争が起きたが、ある倫理学者は「患者には自分についてあらゆることを決める権利がある」とコメント。患者が《続
2013-12-18 08:53:12「無益な治療論」、もとは、「もう助けることができないならば無益な治療で苦しめないように」という議論から。しかし、今では治療の一方的な停止や差し控えの決定権を医療サイドに認める論拠になり、家族が治療をのぞんでも停止する。テキサスでは10日間だけ待つが、10日後で一方的な《続
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