131204 アートと「発見と紹介」に関する考察(更新)

アートが「発見と紹介」であるとして、「発見」と「紹介」のプロセスに分けることに意味があるかどうか。 もちろんアートの定義なんてなくて、「発見と紹介」というのも1つの見方に過ぎないわけだけど、この切り口から考えたときにどんな結論が得られるだろうか。 (※12/27更新;議論は継続中)
1

目次

1.アートとは「発見と紹介である」と定義してみる

2.発見と紹介の程度は問わず、主観さえあればよい

3.「発見」が重点の場合と、「紹介」が重点の場合とで、何が変わる?

4.誰にも紹介されず、個人で完結してもアートかどうか

5.図解「アートとは発見と紹介である」

6.アートであることに「他者への紹介」は必須なのか?

1.例えば「アートとは発見と紹介である」と考えてみる

弦音なるよ @naruyo_t

"アートとは、言い換えれば「いまだ概念化されていないもの」(ドイツの哲学者イマヌエル・カント)。「まだ名前を持たないもの」を表現したり、人に伝えたり、体感できるようにしたりすること"(クーリエ・ジャポンより) 素晴らしい定義だと思った。この定義こそがまたアート。

2013-12-04 21:35:17
弦音なるよ @naruyo_t

その定義からすると、「桜の木の下には死体が埋まっている!」に代表される、皆が潜在的に感じている存在を言語化するという意味で、文学は確かにアートだ。

2013-12-04 21:35:58
弦音なるよ @naruyo_t

ちなみにアートという文脈での文学としては、下記まとめで述べられている内容が素晴らしすぎると思っている。 "「こいつ天才だろ…」って思ったスレタイ挙げてけ" http://t.co/bGPQAMi6Tc

2013-12-04 21:36:53
New K @biru_geitsu

@naruyo_t 「アートと言い張ればアートだ」という人もいるけど、それが少なくとも作家本人にとって何かを見出していて、それを紹介しようとしているならアートだと思う。僕は動機として「発見と紹介」があるかどうかがアートの条件だと思ってる。

2013-12-06 07:57:00

2.出来栄えの素晴らしさは問わず、単に動機として「発見と紹介があったか」をアートであるかどうかの基準としてみる

弦音なるよ @naruyo_t

@kei_koizumi まるげでも話してもらった「発見と紹介」しばらく反芻してたんだけど、それってアートとエンターテイメントの両方に当てはまる?

2013-12-09 01:06:35
New K @biru_geitsu

@naruyo_t 僕が言った「アート」は広義の解釈で、アニメとかも含みます。

2013-12-09 19:53:58
New K @biru_geitsu

@naruyo_t 発見があったかどうかは本人の問題だからね。既存の物の組み合わせも当然発見だし、見せ方も創作のうちだと思う。そもそも「発見と紹介」があるか、という尺度は作品の批評にはあんまり使えない。

2013-12-09 21:33:04
弦音なるよ @naruyo_t

@kei_koizumi ごめん、こちらの言葉の定義が間違っていたようだ。発見と紹介を全てアートと呼ぶのは賛成。その中でも発見が素晴らしいものと、発見してないけど紹介の仕方が素晴らしすぎるものとがないかなと。まあ校舎の場合は「そういう紹介の方法」を発見したとも言えるけど。

2013-12-09 20:52:15
弦音なるよ @naruyo_t

@kei_koizumi うまく整理できてないやごめん。

2013-12-09 20:52:28
New K @biru_geitsu

@naruyo_t あくまで作者本人の動機として、その二点が存在したかが「それってアートって言えるの?」という問いに答えるのであって、出来映えや創造性はまた別問題だね。

2013-12-09 21:39:05
弦音なるよ @naruyo_t

それは同意なんだけど、発見と紹介のそれぞれのプロセスを分けて考えたとき、なんかおもしろいこと言えるのかなと思って。アートのアプローチとして。 @kei_koizumi: @naruyo_t あくまで作者本人の動機として...出来映えや創造性はまた別問題だね。

2013-12-10 01:19:13

3.「発見」に重点がある場合と、「紹介」に重点がある場合と

New K @biru_geitsu

@naruyo_t 逆に難しいのは肖像画とかね。単にフォトリアルを追求しただけのものってどうなのよ、とか。

2013-12-09 21:41:26
弦音なるよ @naruyo_t

仮に100%の再現度であるシーンを描写した場合も、そのシーンを選んだ時点で発見と紹介は成り立つのでは。もちろん本人が主観としてその選択が発見だと感じてる必要はあるけど @kei_koizumi: 単にフォトリアルを追求しただけのもの

2013-12-10 01:24:10
弦音なるよ @naruyo_t

@kei_koizumi その意味では、ある景色やたまたま見つけた家具の配置を指してアートだといってもOKだけど(現代アートにあるよね)、発見の比重が大きい。一方発見を「どう伝えるか」に重きをおいて表現したい人もいて、両者の違いからなんか見えてこないか、というのが今日の妄想。

2013-12-10 01:30:14
New K @biru_geitsu

@naruyo_t そう。そこの違いはかなりグラデーションがあると思うんだけど、このあたりがアーティストか職人かを分ける部分だと思う。

2013-12-10 12:51:29
New K @biru_geitsu

@naruyo_t 「アート」の語源は「技術」になるらしいんだけど、今で言うアートってむしろ単なる技術と区別する意味で広がった概念じゃん?さらに今、狭義の「アート」って言ったら大衆芸術やデザインに対して「こっちはアートなんだ」っていうサインだし、そもそもが排他的な概念だとも。

2013-12-10 12:59:05
New K @biru_geitsu

@naruyo_t 現代アートの場合、ある対象を「アートだ」と言い張るところが発見だ、と言い張ったりするからね。あの人たちは。

2013-12-10 13:15:47
弦音なるよ @naruyo_t

@kei_koizumi 発見と紹介それ自体を主観的に備えさえすればアートである、という定義には異論なしとして。発見と紹介のプロセスを分解して両者の比率というかグラデーションのあり方を考えるとき、創作するためにどんなアプローチがありうるのか、を自分としては考えてます。

2013-12-23 13:43:38

4.誰にも紹介せず、個人で完結してしまった作品はアートなのかどうか

New K @biru_geitsu

@naruyo_t 最近はアウトサイダーアートが気になってるんだけど、「紹介」がまったく無いということがあるんだよね。本人は家や学校で一人でカリカリ描いてたものが溜まりたまって死後に発見されて評判になったり。

2013-12-23 16:51:44