伊東乾先生@itokensteinの「天皇誕生日に当たっての天皇記者会見を読み、見識ある発言に深く感心する。また特に「天皇という立場」は「孤独」という消息に人間の厚みを感じた。」
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2013-12-23 11:56:32天皇陛下会見全文
http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312220201.html
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131223/k10014040031000.html
http://www.tokyo-np.co.jp/feature/koushitsu/131223/
http://mainichi.jp/feature/koushitsu/news/20131223mog00m040001000c.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20131222-OYT1T00390.htm
Ph.D Prof. Komponist-Dirigent / Raummusik Kollegium Berlin. Habe viele Interesse an der Wissenschaft und am Mitleben dadurch.
伊東 乾(いとう けん)ITO, Ken
東京大学大学院 情報学環・学際情報学府
准教授 学環所属(基幹・流動教員)
http://www.iii.u-tokyo.ac.jp/professor.php?id=379
伊東 乾(いとう けん、1965年1月27日)は日本の作曲家、指揮者、作家。東京都中野区生まれ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/伊東乾_(作曲家)
天皇誕生日に当たっての天皇記者会見を読み、見識ある発言に深く感心する。何より憲法に関わってああした穏健なステートメントが今天皇自身から出ることは、昨今日本の右傾化を懸念する諸外国に何よりのメッセージになっている。また特に「天皇という立場」は「孤独」という消息に人間の厚みを感じた。
2013-12-23 12:20:36米国、東アジア近隣諸国、国連、すべて共通して、今日本に一番懸念しているのは自民党の憲法草案と思う。僕一人そう思うのでなく見識ある外交関係者の多くが同意されると思う。実際に天災(関東大震災)→経済立て直しと並行する規制強化 という道のりが1920年代にもあった訳で注意せねばならない
2013-12-23 12:24:57僕は父が学徒出陣→シベリア抑留→夭折の人生だったので10代はもっと心情左翼で天皇制にも子供なりに多くの疑問を持っていた。成人後元号が変わり、今の天皇に大きく印象を持ったのは同時多発テロ直後、日韓W杯に際して誕生日会見で語られた「ゆかり」発言で、この人は立派な見識と思う様になった
2013-12-23 12:30:42ここに多くを記せないが、天皇制について一番考え方が固まったのは2006年ー8年ごろにかけて團藤先生から終戦直後の制度改革や、冷戦期の昭和天皇、皇太子(当時:現在の天皇)の個人の横顔を伺って、あの職掌というか立場を作る所から等身大で察しがつくようになってから。確かに天皇の立場は孤独
2013-12-23 12:34:26@itokenstein お誕生日に論じなくてもいいんですが【休みで助かっていますが】制度としての天皇制と、現在の天皇陛下のお人柄、見識は、違う事項のものですね。欧米風の啓蒙思想に基づく日本国憲法と明治以降の近代日本の異様な国家主義との折衷が現在の象徴天皇制ですね。
2013-12-23 12:39:34明治憲法は近代法制の形をとりながら神格化天皇を頂きそれが弱点の根拠となってあの戦争になってしまった。裕仁天皇にとっても明治憲法は与えられたものであったけれど、戦後新たに定められた憲法のもと神格化の存在しない人間の人間的なガバナンスを0から作り直す過程を團藤先生は強く語っておられた
2013-12-23 12:40:09.@lalasakura2008 いまその辺をちょっとだけ補足しています。制度としての天皇を考えるとは、ほかならぬ「日本国憲法」を考えることでありますから。
2013-12-23 12:41:19複数欧州列強の政治体制のアマルガムとして日清戦争前の段階で作られた明治憲法の構造的弱さを、日本国憲法という「与えられた形」で一先ず「立憲<象徴>制国家」(君主=元首ではない)という「人間のガバナンス」として立ち上げ直すように、という連合国からの条件の下でベストを尽くした制度設計で
2013-12-23 12:45:24@itokenstein 安倍総理に 天皇のお言葉を しっかり説き聞かせる必要があります 天皇は日本の良心の象徴です
2013-12-23 12:47:35いま各国が危険視する自民党憲法草案の一大ポイントは国家元首としての天皇の復活という「右傾化」ですが、今日の誕生日を迎えるに当たって天皇自身が「日本国憲法遵守」と明らかに表明することは、「元首」ではなく現行憲法に従う立場を明確にした上で、最も心に残るのは戦争惨禍と表明する事の意義で
2013-12-23 12:48:44これは「個人としての明仁氏の人柄」例えばステーキはミディアムレアが好きとかいうレベルの話ではなくて制度として「天皇という立場」にある公人として、己を縛る日本国憲法というルールに従容として遵いながら、かつての戦争の惨禍を決して繰り返さぬ事を今表明する、大変重要な意義を持つと思います
2013-12-23 12:51:23たぶん、あの質疑応答をそういうふうに日本人は読んでくれないんですよねえ。それが一番の問題。。。 @itokenstein
2013-12-23 12:53:30一言で言うなら天皇誕生日記者会見は憲法の定めに従ってリアルな政治的な内容に踏み込む一切の発言をしない形をとりながら自らが日本国憲法に正確に従い、右傾化傾向とは明らかに一線を画し、職掌に厳密に従う形で護憲平和の重要性を自らのあり方として示している訳で、大変に考えられた内容と思います
2013-12-23 12:54:22加えて言うなら、「ゆかり」発言で僕の天皇明仁氏個人の見方を変わった大きな一点として「ゆかり」という内容もさりながら、彼自身が記者会見内容を考え、自分の言葉で準備しているのが明らかなのでハッとしました。官僚出身の侍従その他宮内庁関係者が書くアンカー原稿では絶対に無理な内容ですから。
2013-12-23 12:57:06.@SignorTaki たぶん天皇自身がその辺は一番わかっていると思います。例の「ゆかり発言」は、あきらかに国際社会に向けてのステートメントでした。宮内庁の諸官僚はわかりませんが、外交関係者はディプロマットとしての明仁天皇個人の器量にそうとう信頼を置いていると思います。確かな人
2013-12-23 13:01:54.@akanets311 皇太子明仁親王が15歳の誕生日を迎えた1948年12月23日、連合軍は東京裁判で刑が確定したA級戦犯の処刑を巣鴨で行いました。このことが多感な明仁少年の胸に何を残したか、などに就いて、少し知る所があります。明仁天皇のこうした判断は信頼に値すると思います。
2013-12-23 13:05:40そうだとすれば今上もずいぶんつらいなぁ。開かれた皇室、国民とともにある皇室を標榜しながら、その言葉が国民に届かずに外交上のエクスキューズにしか使えない、いや大いに使ったらいいんでしょうけど、でもつらいだろうなぁ。。。 @itokenstein
2013-12-23 13:06:26.@SignorTaki そういうすべて含めての「孤独」として、記者会見を読み直してごらんになると、さらに見えてくるものがあるかもしれません。天皇自身は決して自ら憲法を変えられない。でも右旋して何か起きれば責任は明確に問われてしまいますhttp://t.co/MFdoTdnMtQ
2013-12-23 13:21:16