2014年1月1日

オファーされた仕事を断るかどうかについて

「フリーランスは、オファーされた仕事を断ってはいけない。さもないと次の仕事が来ないから」というアドバイスから、仕事について思うところを少し書きました。
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結城浩 @hyuki

ずいぶん以前のことだが、ある人から「フリーランスは、オファーされた仕事を断ってはいけない。さもないと次の仕事が来ないから」とアドバイスされたことがある。それを聞いて「そういうものですか」と答えたものの「それは違うんじゃないかなあ」と思っている。

2014-01-01 16:46:32
結城浩 @hyuki

なぜかというと、オファーされた仕事をすべて受けていたらパンクしてしまうから。そしてそんなことをしたらオファーした依頼主に結局迷惑になってしまうから。だから、できるできないをよく考えてオファーを受けるかどうかを答えるべきだと思う。

2014-01-01 16:48:20
結城浩 @hyuki

もちろん仕事の内容と自分の仕事のやり方によっては「少し背伸びをして受ける案件」というのもあるかもしれない。でもそれは「オファーされた仕事を断らない」のとはずいぶん違うだろう。

2014-01-01 16:49:27
結城浩 @hyuki

「オファーされた仕事を断らない」というのは逆にいえば「私に頼めばどんなにひどい状況でも何とかしてくれる要員」として自分をアピールしていることになる。そういう売り方も人によってはあるかもしれないが、私の場合はそういう仕事の仕方をしたら破綻してしまう。

2014-01-01 16:51:39
結城浩 @hyuki

(ちなみにいま書いているのは、あくまで一般論です。現在オファーされて検討中のお仕事がひどい状況だといってるわけではありません。念のため)

2014-01-01 16:52:26
結城浩 @hyuki

仕事がオファーされた場合、オファーされたことに感謝しつつも十分に検討して受ける受けないを判断する必要があると思う。そして受けたら最善を尽くす。そのようにして依頼主なりエンドユーザ(読者さん)の信頼を少しずつ得ていくことが大事だと思っている。

2014-01-01 16:54:31
結城浩 @hyuki

もちろんどんな場合でも判断のミスはある。想定外のことも起こる。思ったほどうまく行かなかったり、予定していたよりも大変な事態になることもあるかもしれない。それでもできることは「現有戦力で最善を尽くす」ことだろう。

2014-01-01 16:56:01
結城浩 @hyuki

どのような戦略で自分の仕事を積み上げていくかはフリーランスの場合ひとりひとり違う。現在修行中の身だと自分で思っており、何でも勉強になるからとしてすべての仕事を受ける人もいるだろうし、過去の案件と同じパターンで自分は進むと判断する人もいるだろう。

2014-01-01 16:58:53
結城浩 @hyuki

逆に、そのような「自分の仕事の全体像を自分でデザインする」ことがフリーランスの楽しさの一つとも言える。自分で自分にどういう仕事をさせるか。最初は選択肢が狭いかもしれないけれど、少しずつ間口を広げていく。もしくは深めていく。会社という組織とは違う楽しさ(と苦労)があると思う。

2014-01-01 17:01:30
結城浩 @hyuki

とはいえ、そんなふうに「自分の仕事の全体像を自分でデザインする」なんて余裕は実際には少なくて、いつもあたふた・ばたばたしているのが実情でもある。ただ、ときには「自分の仕事を自分でデザインしているのだ」というイメージくらいは持っていたい。

2014-01-01 17:02:57
結城浩 @hyuki

どっぷりと仕事の内容に浸かるタイミングもあるし、ちょっと身を引いて「そもそも、自分はこういうことをやろうとしてたんだっけ」と自問するタイミングもある。その両方がないと心のどこかが不健康になりそうだ。私の場合は、ということですが。

2014-01-01 17:04:24
結城浩 @hyuki

いちおう「フリーランスは」と書いたけれど、それはどんな仕事にもいえるのかも。仕事に浸かるときと、仕事を振り返るときの両方が大切。自分の興味・関心・体力は変化する。世の中も変化する。そんな中、このままでいいのか、ちょっと違う一歩を踏み出すのか、それを考えるのは恐いけど大切なこと。

2014-01-01 17:07:08
結城浩 @hyuki

「オファーされた仕事を受けるかどうか」という話題から思うまま書いてきた。受けるかどうかというのは一つの判断だけど、その背後には自分の仕事の現状や、これからのヴィジョンが多かれ少なかれ絡んでくる。ひいては「私はこれからどんなふうに生きていきたいのか」という人生観にも絡んでくる。

2014-01-01 17:08:59
結城浩 @hyuki

「オファーされた仕事をどうするか」という大変ベタな問いについて語りながら、実は「私はどう生きるのか」という問いを考えていたという意味で、お正月らしいといえばらしいのかもしれません。

2014-01-01 17:10:11
結城浩 @hyuki

以上、連続ツイート失礼しました。

2014-01-01 17:10:45
結城浩 @hyuki

いまからトギャッタでまとめます。

2014-01-01 17:12:04

コメント

新谷貴司(新型コロナワクチン4回接種済み) @localnavi 2014年1月1日
「オファーされた仕事を断るかどうか」は、どっちかというと「オファーが多すぎて全部受けたらパンクする人」より「仕事がねぇ、金がねぇ、でもこの仕事は…な人」に、よりシビアに突きつけられる気がする。
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未知神明(みちがみ・あきら) @ontheroadx 2014年1月1日
一度断られたところに再オファーしにくい、って心情はあるんじゃないかと思います。
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タツコマ@一夫多妻※太め好き @TATukoma1987 2014年1月1日
やなせたかし先生の無償依頼の件を考えると、クソみたいなクライアントは公的組織であっても山ほどいる訳だから、どうしようもないクソ仕事は断る権利はあると思う。依頼者から死ねって言われて死ぬかって話だし。仕事が無い人の場合は、そのクソ仕事もどこまで受けるかってラインが超シビアだけど・・・。
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そら豆 @solamame_k 2014年1月1日
物理的にこなせない仕事は予定をお話ししてお断りするしか無いですね。先方さんの納期が赦すならこちらの予定に合わせてくれることもありますし。業種によっては端から無理な納期が設定されてる場合があったりするので、そこは鼻を利かせて判断するしかないのかも。
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Tamemaru🔞俺得本舗 @Tamemaru 2014年1月1日
むしろ請ける仕事を自分で選べるのがフリーランスのメリットなんじゃないのかいと思う。「何があっても仕事は断っちゃなんねえ」というのは、なんともサラリーマン的な考え方だなあ。と
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宗廣俊介 @shunsukeboy 2014年1月1日
実際に仕事を請けるかどうかはさておき、勤め人のように組織や上長の意向を汲むのではなく、自身にその決定権があることがフリーランスの最大のメリットではないかと会社員とフリーランスの両方経験した立場でそう思う。
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嵩夜あや@お仕事募集中_:(´ཀ`」 ∠):_ @AyaYang 2014年1月2日
仕事を断ったら以降敬遠されて仕事が来なくなる、合わない仕事を受けて自分が潰れたら仕事が来なくなる。納品物が依頼者からの評価を受けられなければ仕事は来なくなる。つまりいずれにしても仕事は来なくなるのだから、気にしても仕方が無いのではないか(白目)
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sis_sis @sis_sis 2014年1月2日
「自分が駆け出しで、発注側の立場が上」と、「自分にキャリアがあり、発注側の立場が下」というケースで答えが異なってくると思う。前者だと「オファーを断った場合、次が無い」かもしれないけど、後者であれば「オファーを断ったとしても、次に影響は無い」といえる。
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sis_sis @sis_sis 2014年1月2日
レベルが同程度の同業者がある程度いて、先方の発注側も「穴が埋まっていればそれでいい」的な認識だと、断り方次第ではマジで次がない。発注側の担当者が「仕事を与える自分の方が偉い」と思っている(厄介な)人だと、断るにしても頭を使い、相手の自尊心を損なわないように方策を練らなくてはならない。
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sis_sis @sis_sis 2014年1月2日
逆に「これはあの人にしかできない」と発注側が評価する「オンリーワンの、他者代替不能なスキルを有した人」であれば、請ける側がどんなに酷い理由で断ろうとも次の依頼が消えることはない。ギャラが安いだの、発注から納期までが短すぎるだの、罵倒に近いことを言ったとしても、それに耐えるのは発注側。代替不能なので何を言われても頭を下げるしかない。
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sis_sis @sis_sis 2014年1月2日
というわけで、キャリアとスキルに左右される問題ではあるし、個々のケースで異なってくるという話になる。スキルを身につけ、仕事を選べるようになるまでは多少の理不尽にも耐えなきゃならないわけで、これはもしかしたらサラリーマンよりも酷いかもしれない。
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まこ @monokurage1 2014年1月2日
無報酬の仕事依頼も下手に断ったら後の仕事に影響するんだろうか…上手い断り方をマスターしたいところですね
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mina-miko @minamiko373 2014年1月2日
この一般論は良く聞く格言だと思う、ただ、一つ足りない文章があって「仕事が一杯になった時は、条件の悪い仕事は「うちには依頼したいお客様は一杯にいまして...この金額ではお引き受けできません。」と言えば良い。そして賃上げされた案件を、外注や知人など人手を増やしつつ対応すれば良い」かと。
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eternalwind @juns76 2014年1月2日
出版は知りませんがIT業界での鉄則は、金払いが良い所の仕事は、少々きつくても断ってはダメということです。火が吹いたプロジェクトの消火のために外部にヘルプ出してくるわけですから。一ヶ月ずっと三時間睡眠で、休みなしで納期を間に合わせたこともあります。
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パスカル @uiweo 2014年1月2日
「この予算と納期ではできません」とは言わないほうがいいです。無理予算と無理納期の依頼には、「この予算と納期であればできます」とか「ここがこれであれば予算内でできます」などのように、「できます形」で言うほうがよいです。
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