コーヒー栽培条件から見る産地の特徴
- bittersweet_tan
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昨晩は自己紹介を兼ねてコーヒー業界の(政治的な?)流れを説明したので、今日は地理でいきますか。 昨日のまとめはこちらからどぞー→ http://t.co/B1q7LYA1cV
2014-01-07 19:09:46コーヒーの三大産地ってわかるかな? ラテンアメリカ(中央も含むよ!) 太平洋(アジア、オセアニア?) アフリカ(中東も) の三つね。地域の特徴をざっくり覚えておくだけで、お目当ての味に出合える可能性がグンと上がるよ。 準備中の定期twにものせていくから、覚えられなくてもよか!!
2014-01-07 19:15:55コーヒー栽培には、年中安定して暖かい気候が必要。だから四季の変化が少ない赤道近くで育てられるの。 緯度で言ったら、赤道中心にプラスマイナス20度とか25度くらいかしらねぇ。 この範囲をコーヒーベルトって呼んで、バイヤーさんはここに狙いを定めておいしいコーヒーを探し回るのだ!
2014-01-07 19:20:12コーヒーベルトは単に地理的に栽培可能な範囲って意味ではないよ。 コーヒーショップにとって絶対になくてはならない、大切なパートナーの象徴って感じに使われる言葉だね。 敬意をもって、ロゴとかグッズのデザインに取り入れられる事も多いみたい。
2014-01-07 19:21:53さて、こうして赤道近くで育つコーヒーだけど、実は暑すぎるとこは苦手。 避暑地の高原リゾートみたいな温度をキープできるとこがいいらしい。わがままさんめ!
2014-01-07 19:23:27つーわけで栽培可能な範囲でも、標高の高いとこで育てられるの。 日差しは強くても気温は地表より下がるからね。(小学校理科よ。) 山の名前を冠した銘柄が多いのはそのためだよん。
2014-01-07 19:25:43スペシャルティーコーヒーとして使われる多くは、中でも特に1000mとか2000mとか、高い標高で育てられるよ。 昨日のまとめで言ったとおり、最終的にはカップに注ぐ液体の味で勝負なんんだけど、ある程度おいしく育つ条件は解明されているのだ~!
2014-01-07 19:36:24それには高地の昼夜の寒暖の差がいいんだって。 夜に実が縮み、昼にその分を取り戻すように大きく育つ。 大粒でギュッと詰まった固い豆が生まれるわけね。
2014-01-07 19:37:13そして昼夜の気温差は、赤道直下の強い日差しを和らげる霧を生むの。 日差しがあれな原因はバイオにゃんとか植物くんあたりにおまかせしますわよ~。チラッ!
2014-01-07 19:37:47こうして育った豆は栄養がつまって味が濃い、ってのは想像つくと思うんだけど。 これ以外にもうひとつ、コーヒーに欠かせない重要な工程で圧倒的に有利なんだよ~。わかるひとー!
2014-01-07 19:38:30答えはロースト! しっかりした豆じゃないと、ローストの熱に耐えられず豆が割れたり燃えちゃったりするわけ。 特に深めにローストしたコーヒーをミルクで割るスタイルで成功してきたシアトル系コーヒーショップにとって、夜の寒さで固く育った豆ってのは欠かせない条件なのだ~。
2014-01-07 20:16:46ではでは、後半はこの辺の基礎をふまえて、三大産地の特徴をみていくよ! 後半は22時くらいからはじめますね。いったん離脱~。
2014-01-07 20:20:32先に話したコーヒーベルトと、山脈、高原(もっと単純に言うなら陸地)が交わるところがコーヒー産地だよ。 太平洋と大西洋で区切られて、3つのグループができるでしょ。それが三大産地ってわけ。
2014-01-07 22:00:32【ラテンアメリカ】 酸味とコクのバランスがよくて飲みやすいのが多いわね~。 メキシコ~ペルー,ブラジルまでが生産国だね。地図をみると分かるけど、ほぼすべての国土が山山山!! そして火山灰性の土壌がコーヒー栽培に適してることもあって、国をあげてコーヒー栽培をおこなってるの。
2014-01-07 22:03:13特徴としては、他の2地域に比べて大規模な農園(ってプランテーションてさっき公民たんが言ってましたっ……チラッ)、近代化された精製設備が発達してるよ。品質の安定した豆を大量に栽培できるから、ブレンドのベースとして使われることが多いの。
2014-01-07 22:03:40ただしあなどることなかれ! 昨日話したカップオブエクセレンスみたいな、高いレベルの評価方式も充実してるの。 つまりびっくりするほどおいしい豆に出会える可能性も高いってわけよ。
2014-01-07 22:04:22ラテンアメリカといえば、カカオのイメージも強いよね。産地がかぶってるせいかはわからないけど、この辺のコーヒーはチョコレートと相性がよいイメージ。 粒子が細かくて粉っぽさが残る舌ざわりが、チョコの口どけをマッチするっつーか。
2014-01-07 22:05:13【太平洋】 どっしりしたコクが特徴ね。 インドネシアらへんて島国とおもいきや、ラテンアメリカででてきた火山と同じ、環太平洋火山帯に属するのね~。 ここのコーヒーも立派な火山に支えられてるの。
2014-01-07 22:08:25ラテンアメリカとはガラッと変わって、家族経営の小規模農園で手作業で果肉と豆(種)を分けるの。 この辺の工程の違いが、ワイルドな風味にも現われてくるよ。 シチューみたいな濃厚な料理にも負けない懐の深さをご覧あれ~!
2014-01-07 22:08:52【アフリカ】 アビニシア高原とその間を通る大地溝帯が主な産地だね。おとなりのアラビア半島ではモカが有名ね。 ここでの精製は昔ながらの天日乾燥。収穫した実は、果肉を取らずにそのまま乾燥させるの。
2014-01-07 22:09:43伝統の方法で、ほかの地域では味わえないスパイシーで複雑な香りは香水みたい! とんでもなく特徴的なこの精製法だと、初心者でも必ず違いが分かるわよ。 コーヒー発祥の地としてのプライドを感じるんじゃないかしら。
2014-01-07 22:11:39現代ではラテンアメリカの効率的な精製方法を取り入れた、すっきりしたコーヒーも出回ってるよ。 レモンやグレープフルーツを思わせるキリッとした酸味が特徴ね~。 夏にアイスでごくごくいきたい爽やかなコーヒー。いちおしのペアリングはフルーツタルトとト!マ!ト!
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