20140102-0111twnovel

寝正月のため、年末年始の一部取得忘れあり 20140102-0111
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葉の上かえる @hanouekaeru

石油ストーブの上でヤカンが湯気を上げている。珈琲豆をミルで挽きフィルターの中に。お湯を入れる…膨らんだ…いい香りが立ち登る。傍らには猫が寝ていて…ラジオから、お気に入りの曲が流れていて…こんな落ち着いたお正月もアリだな。って一人の部屋 (一人と一匹か?)。 #twnovel

2014-01-01 13:37:17
AQ @AQnovel

万物には神が宿るという八百万の神々の住まう日本という国。この国では何処に行っても嫌われ続けた我々が神となれるのだ。そう言って疫病神と貧乏神と死神がやって来た。ようこそ神様方、どうぞゆっくりして行ってくださいと私が言うと三神は、ああ、貴方様も女神でしたかと涙した。 #twnovel

2014-01-01 13:43:43
layback @laybacks

行く先々で煙たがられる。帰ったら帰ったで、テレビもない。ラジオもない。正月だというのに喉に詰まらせる餅もない。もっとも詰まらせたところで死ねない身体なんだがね。わたしなんてものはこの世に生まれついたこと自体が貧乏くじを引いたようなものさ。貧乏神は自嘲気味に言う。 #twnovel

2014-01-01 13:49:28
Makina @MakinaMacula

#twnovel 彼女の頬を大粒の涙が伝う。僕はこの光景を何度目の当たりにしただろうか。でも僕はそれをいつも何も出来ず見ているだけ。そして彼女は再び僕を握り、玉葱に差し込んで行く。

2014-01-01 14:15:09
雨音 @candypeal

#twnovel 目の前の足元、ほんの五ミリ先には去年の悲しみやら叶わないものやらが積んである。それらの上に細い細い糸を張り、綱渡りで落ちないようにバランスをとりながら、必死に両手を広げる。今年こそ落ちないで、向こう側に渡り切りたい。この頼りない糸を頼りに、今度こそ乗り越える。

2014-01-01 14:56:36
粉粧楼bot @fenzhanglou_bot

螺旋階段踏み外したように、瞬間に湧き上がった時間は動き出して、躊躇いも恐怖も押し流してゆく、身体そのまま全て相手に倒れ込みたいと、心そのまま全て相手に注ぎ込みたいとの、あらがいがたい欲望。 もう身を任せるしかないと自覚した安心に墜ちてゆく。 #twnovel

2014-01-01 16:16:18
@skl511

彼女の持つ拳銃の銃口は、彼女を描く僕の眉間に合わされている。引き金を引かない彼女の意思を描いてやってもいいが、元より僕に、そんな意思なんてものはない。 彼女の世界は、そんな方法でしか証明できないから。 着想に殺される間抜けな画家を、僕は既に描き始めてしまっている。#twnovel

2014-01-01 16:33:18
佐藤“頭痛役”太一郎 @robonagare

それはクラブクラブの一撃によるものではない。結界への衝撃がフィードバックされた痛みだ。自身の衝突による衝撃は体内で相乗し、痛みが簡単に意識を吹き飛ばす。「対処します!」だがエゾの声がいまだ意識に届いていた。もはや意識を失っていても何ら不思議はない状況なのに、だ。 #twnovel

2014-01-01 16:35:11
德薙零己 @rtokunagi

#twnovel 恋愛を情熱で捉えることができない人は楽しみで捉える。楽しみで捉えることもできない人はビジネスで捉える。メイドカフェやキャバクラを見よ。ビジネスでないと恋愛を体感できない。

2014-01-01 16:50:29
黒崎 澪 @kurosaki_mio

ひと山百円で買った妖怪達。 いつの間にか…。 育ったわ、馴染んだわ。 で、すっかり我が家の一員。 「何だ?皆、お椀持って」 「口を滑らせたのよ…」 と、項垂れる姉貴。 妖怪達に雑煮とは何かを聞かれ、作る羽目になったらしく。 しかし待て!庭までコンロ持ち出して! #twnovel

2014-01-01 17:12:15
ファンタジーメガネペン @MEGANEPEN2014

英雄になりたいわけじゃなかった。ただ、あいつお得意の勝手な物言いが気にくわなかっただけだ。我慢出来ないと思った時には身体が走り出していた。細い腰に素早く両腕を回し、前のめりに倒れたあいつの胸がマットに当たって跳ね返る衝撃を、力を込めて防いだ。#twnovel #新春ツッコミ

2014-01-01 17:13:14
夢名 七志 @mumei7c

「具はともかく、味は醤油味の澄まし汁が多いのでしょうが」丁寧な口調で出された椀。「関西では白、北陸では赤や合わせも使われるようです」何のことだと蓋を傾け開くと、八丁味噌の香りが立ち上る。思わず「おー、味噌か」と口にした途端に雑煮は消え去り、昨日に飛ばされていた。 #twnovel

2014-01-01 17:40:28
しぃとろん @seatoron

神社で初日の出を拝んだ。おみくじをひいたら「吉」だった。ぎゅうぎゅうの人の波。「今年はうま年だから、ぽっくりぽっくりいきたいね」なんて話していたら、「そう、ぽっくりがいい」見知らぬおじいさんに話しかけられた。小さな出会い。幸せも小さいところからはじまるのだろう。 #twnovel

2014-01-01 17:49:12
黒崎 澪 @kurosaki_mio

俺の部屋には女が居る。人間じゃない。 俺が殺したとか…断じてそんなことはない! 「何、元旦から泣いてんだよ」 『だって幽霊て朝が苦手で…』 『もう、あなたと朝日が見たかったの』 ワァーン! 「じゃぁ夕日見ようぜ?今年初めてのだ。幽霊ならありじゃねえ」 『うん』 #twnovel

2014-01-01 17:51:15
miecha @miechorz

#twnovel 正月番組を見て渋い顔する彼。どうしたの?「見れば見るほど馬鹿馬鹿しくなってさ。なんで新年早々こんな馬鹿笑いばっか流すんだろう」そんな疑問こそ馬鹿ね。正月ぐらい馬鹿笑いでもいいから笑っておかないと……このあと、ずっと辛いんだから。

2014-01-01 17:51:29
工房径(koubou-kei) @pleaseinuplease

#twnovel 妻とふたり、縁日で賑わう元日の参道を歩いた。願いを祈って顔を上げると、彼女はまだ一心に手を合わせている。目を開けたあと「たくさんお願いし過ぎちゃった」と笑うのは毎年のこと。「あなたは何をお願いした?」言えねえよ。お前と来年もこうしていられますように、なんてさ。

2014-01-01 18:13:04
みぞれゆき @mizoresnow

淡く光ったかけらが、手の平の上で溶けて消えた。積もったら雪だるまを作ろう。こんな都会で積もるはずないってわかってるけど。そんなこと言って、笑って。今夜は鍋だね。また鍋?もう飽きちゃった、っておどけたように言ってみせる。大好きな人と一緒なら、何でも楽しいよ。 #twnovel

2014-01-01 18:42:00
黒崎 澪 @kurosaki_mio

【御正月 1】 二十年前の大晦日に祖母が死んだ。 それから我が家では正月を祝わない。 子供の頃から、当たり前の様に僕は正月を知らなかった。 そして一昨年の大晦日に祖父が死んだ。 「俺はやっとあれの元に逝ける」 「正月は盛大に祝ってくれ」 最後の祖父の言葉。 #twnovel

2014-01-01 18:42:30
黒崎 澪 @kurosaki_mio

【御正月 2】 生前、祖父は『俺は我が儘な男だ』と言うのが、口癖だったが。 家族への尽くす愛情の深さは誰もが知っていた。 正月という祝いの行事。 父が言った。 「正月は盛大に祝おう」 家族皆、泣きながらの祝う初めての正月。 之れも我が家の正月だ。 #twnovel

2014-01-01 18:43:25
乙女ちゃん @_otomechan

彼女は僕を魔術師さんと呼ぶ。理由を聞いたら「白いキャンパスを違うものにしてしまうから。それか、息を吹き込んでいるみたいだから」って、でもこう続ける「息を吹き込むって生き返らせるみたい。それって禁呪だから君はこの世界に堕とされたのかな」#twnovel

2014-01-01 18:45:02
みぞれゆき @mizoresnow

ちらちらと降ってくる。滅多に降らない雪に、声をあげて笑うお前。吐く息白く、頬は桃色。こんな雪で、雪だるまなんて作れるはずないだろ。くるくると降る雪の結晶のように回るお前。今日も同じ鍋をつつこう。肩をすくめて文句を言うお前。お前は、いつでも可愛いな。 #twnovel

2014-01-01 18:51:45
みぞれゆき @mizoresnow

「雪ってさー、なんか悲しいよね」「何で?」「すぐ溶けちゃうし」「そうだね」人も同じかな。すぐ死んじゃうし。そうは言わずにおく。ねえ、覚えてる?十二年前に死んだクラスメイト。私たちが見殺しにした。そのとき偶然雪が降ったんだ。忘れられないのは、雪のせいじゃない。 #twnovel

2014-01-01 18:58:57
粉粧楼bot @fenzhanglou_bot

おそらくはその心よりも冷たい彼の指に触れられながら砕けて粉々になっていくものの感触を重たい夢の中から追いかけていくことしかできなかった夜が明けて、皮膚の上に星屑のようにざわめきながら朝日に光るもの残る。ゆうべ砕けてしまったものは何だったのだろう? #twnovel

2014-01-01 19:16:20
英(あや) @aya773

鍵はそのままにして、9日の引出しを開けろとの指示。はいはい、もうここまで来たら、言うこと聞くわ。お母さんから、このアドベントカレンダーのこと聞いてるんでしょ? 仲いいもんね、娘の私よりね。 引出しを覗いたら、メモが入っていた。私の地元の市役所とその開庁時間?#twnovel

2014-01-01 20:29:06
chihiro @Zi_deeusic_s

#twnovel 『雪』 昔、大雪降、積雪山成。小猿、雪山登山、滑遊。小猿其侭転、大猿之尻激突。大猿激怒、小猿追。小猿、逃走、滑、凍池顔面激突。大猿、滑、再尻凍池強打。小猿、顔掻。大猿、尻掻。是、所以猿之顔尻赤色。

2014-01-01 20:30:14
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