わいたんべ(y_tambe)さんが解説する『ワクチンの黎明期』

うさぎ林檎さん(usg_ringo)の代理で作成しました。 →http://usg-ringo.tumblr.com/post/72869333963/y-tambe
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H.Koyaan MD, Ph.D @hkoyaan

『「出産後のビタミンK飲むかどうかは、あなたに任せます。」』と助産師に言われました。何のことやら?』  近くのれめでぃマンセー助産院に行っているお母さんからの話し。  取り敢えず、小児科ガイドライン渡して説明しといたぉ。(汗 http://t.co/7IzMjJrpYv

2014-01-08 16:24:06
H.Koyaan MD, Ph.D @hkoyaan

しかし、褒めおパスな、フェアれめでぃーZな人って、同時にワクチンDisる人多いんだけど、どういう所が共通するんじゃろうか。

2014-01-08 23:18:38
うさぎ林檎@ししょーPPMPP💉💉💉💉💉 @usg_ringo

それはホメオパシーにノゾース(病原菌やその分泌物から作られたレメディー)と呼ばれるものがあるからですね。ハーネマンはその著書オルガノンの中で「種痘はホメオパシー的療法」と書いてたんだけど、その後ホメオパス達は敵視するようになりました→http://t.co/3AhoGZs1Ve

2014-01-09 10:38:05
うさぎ林檎@ししょーPPMPP💉💉💉💉💉 @usg_ringo

つまりホメパスが医師としてカウントされなくなってワクチンを使えなくなったからという身も蓋もない事情があるんですな。

2014-01-09 10:59:26
Y Tambe @y_tambe

@usg_ringo 通常医療としての否定に繋がるけど、もう一つ。1870年代後半からの細菌学の隆盛と、それに伴うワクチン開発がありますね。コッホによる炭疽菌の病原証明(病原細菌説の最初)が1876年。1877年にはパスツールがニワトリコレラの弱毒化ワクチンの実験に成功(続

2014-01-09 10:59:32
Y Tambe @y_tambe

@usg_ringo ニワトリコレラ(別名:家きんコレラ。名前がややこしいけど、コレラ菌とは別の、パスツレラ属の菌によるトリの病気)での実験はもともと、「病原体候補」として実験室で培養を続けていたものが、そのうち病原性がなくなっていく現象から見つかったもので(続

2014-01-09 11:06:12
Y Tambe @y_tambe

@usg_ringo 承前)最初は「実験の失敗だ!」とか「細菌病原説は誤りだ!」と批判されたのに対し、パスツールは、そうではなくて、実験室で培養を繰り返すことで弱毒化するという発想に至った。で、さらにジェンナーの種痘のアイデアと結びつけて、それを予防に使うことを考えた(続

2014-01-09 11:08:32
Y Tambe @y_tambe

@usg_ringo 承前)そして実験が成功し、彼はジェンナーに敬意を表して、この予防法を種痘に準えてvaccinationと呼んだ。その後、ヒトにも感染しうる病気で、しかもコッホが病原細菌説を証明(1876)していた炭疽菌で、1881年に弱毒化ワクチンの作製に成功(続

2014-01-09 11:11:57
Y Tambe @y_tambe

@usg_ringo 承前)翌年には、まだ病原体自体は不明だった狂犬病でもワクチンの作製に成功してます。現在、狂犬病は狂犬病ウイルスによるものだとわかっているけど、ウイルスの発見は1890年代以降。病原体そのものの分離培養はまだだったけど、実験動物で継代された弱毒株で成功した(続

2014-01-09 11:14:59
Y Tambe @y_tambe

@usg_ringo 承前)つまり、1870年代までは「ホメオパシーのレメディ」として認識されていた種痘が、1870年代後半からは「ワクチン」という新しい概念の薬(予防薬)になった。しかも「ワクチン派」の方は80年代以降には新しいワクチンがどんどん成果を挙げていった背景がある(続

2014-01-09 11:18:04
Y Tambe @y_tambe

@usg_ringo 承前)紹介されていたリンク先で、結核患者の喀痰を使ったホメオパスの話があるけど、これも興味深い話で。結核菌は、さっきの狂犬病ウイルス実験と同じ1882年、コッホによって発見されてます。つまりホメオパスによる実験は結核の病原細菌説への反論という面が見える(続

2014-01-09 11:22:40
Y Tambe @y_tambe

@usg_ringo 承前)また結核菌は増殖が非常に遅い菌であることもあって、ワクチン作りも難航しました。最終的には、20世紀初頭から実験を開始していたパスツール研究所の研究者、カルメットとゲランが13年かけてようやく弱毒化に成功した(続

2014-01-09 11:25:07
Y Tambe @y_tambe

@usg_ringo 承前)それがBCGワクチン。この結核のワクチン作製が成功していなかった頃に、ホメオパス側が「ワクチンによる予防原理(=弱毒菌でも得られる「抵抗力」の獲得)は誤りであり、ホメオパシーの限界希釈の原理こそが正しい」ということを示そうとしたものとも見えます(終)

2014-01-09 11:28:28
うさぎ林檎@ししょーPPMPP💉💉💉💉💉 @usg_ringo

@y_tambe ありがとうございました。ホメオパシーの同種療法は「同一の病気が体内に存在できない」なので、ワクチンの予防原理が明らかになれば共存は無理ですね。何よりホメオパスにはワクチンを投与する資格がありませんが。

2014-01-09 11:39:24