制度を作るときには現実に即した前提を置く必要があるよ

例えば、広く世の中の人全員を対象にするなら、「人間は強いもの」ではなく「人間は弱いもの」という前提を置く方がより現実に即していると思います。 まとめに対する反応にはリバタリアニズムの点からの反応が主でしたが、それに限った話ではありません。
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細蟹 @ssiioo1945

@admi_tan 「人間は支配に服したいと考える人が多い」というのはあくまで傾向なのであって、法則ではないという意味ですよ。 それと、局長の決定が現実に即してるかどうかって、別の問題ではありませんか?専決処分が現実的な実情に合ってるかどうかは、確定的とは思いません。

2014-01-13 00:57:04
細蟹 @ssiioo1945

@admi_tan もっと具体的に言うなら、行政は法の優位に服従し、法律の留保を守る大原則がありますけど、あくまで実証的な立法者意思説に委ねられ、現実の財政を度外視したような政策が実施される場合が多々あります。要するに、行政に対する拘束が現実に即してないのです。

2014-01-13 01:01:16
行政法たん @admi_tan

@Knowledge1945 一文目は同感です。単なる傾向ですね。 二文目も、局長の意思決定が現実に即したものとなるためには専決以外の手法が必要なのは同感です。たとえば民間に委託して小規模な社会実験をするとか。専決は意思決定する人を現実に合わせて下位の者にするってだけなので。

2014-01-13 01:02:16
細蟹 @ssiioo1945

@admi_tan それをアナキャピ以外の人は否定しないと思いますよ。 クラリベもミナーキーも、急進的改革を望んでるようには思えません。要するに、如何に政府の負担を減らして、持続可能性のある国家を形成していくのかが問題意識にあるのだと思います。

2014-01-13 01:05:33
細蟹 @ssiioo1945

ちなみに、ミナーキーの左派に対する意識は結構共感出来たりする。 そうだよね。左派って解決策が誤ってる場合が多いけど、視点や知識は勉強になることが多いと思う。

2014-01-13 01:11:40
細蟹 @ssiioo1945

@Knowledge1945 ミナーキー→ミナーキーたん

2014-01-13 01:12:14
細蟹 @ssiioo1945

ぶっちゃけ、クラリーとミナーキーの問題意識って、案外一緒だと思うんだよね。 理念的にはミナーキーは国防・司法・治安維持に政府の役割を限定してるけど、本来は関連がないような立憲的政治経済学の説明もしてるし、原理主義と現実は使い分けてると思う。

2014-01-13 01:16:24
行政法たん @admi_tan

@Knowledge1945 政府を介すると「こういう制度がある」と制度的に担保することができるのですが、コストはかかりますね。 制度的に担保することを重視するか、政府にかけるコストを減らすことを重視するかで、あるべき国家像が違ってきているような気がしています。

2014-01-13 01:14:29
細蟹 @ssiioo1945

@admi_tan 国家像の違いは人によって違うのは仕方ないんですけど、例えば、行政による給付行政や整序行政等はお金をかけた分、国民に負担がかかるのは当然ですし、借金が出れば将来世代の負担になってしまう危険性が強いし、最悪は財政破綻の可能性も出てきてしまうのです。(続く

2014-01-13 01:20:41
細蟹 @ssiioo1945

@admi_tan そうしたリスクはやはりなるだけ低い方が望ましいでしょうし、税制もなるだけ国民負担率の関係から低い方が望ましい。そうすると、トレードオフとして、比較的スリムな国家していく方向に向かうんですね。それをリバタリアニズムは主張していると思います(続く)

2014-01-13 01:24:31
細蟹 @ssiioo1945

@admi_tan 結局、そうなると国家像って現実に即すのであれば何かを犠牲にするのは避けられない訳ですけど、現実的に、福祉国家を目指せば、均衡財政にするにせよ負担は重くなるのは不可避でしょうし、負担をとらなきゃツケを将来世代に後回しする無責任なものになってしまうと思うのです。

2014-01-13 01:30:12
細蟹 @ssiioo1945

@admi_tan 付け加えると、リバタリアニズム三姉妹の懸念って「それは現実的にヤバイんじゃない?」っていう危機意識を言ってるに過ぎないと思うのですよ。

2014-01-13 01:34:28
細蟹 @ssiioo1945

行政法たんの問題意識はよくわかるし、行政法のフレームから言えば確かに正しい部分もあるし、おいらもクラリベだから行政が担保する可能性は肯定するけど、福祉国家って北欧型以外は担保できないと思うんだよね。福祉はやるけど、産業構造を徹底的に市場原理化して財政均衡取らないと難しいと思う。

2014-01-13 01:52:03
細蟹 @ssiioo1945

赤字国債が普通になってる日本で福祉国家を目指せば、もうとんでもないくらい無責任な行政になると思うんだよねぇ…。

2014-01-13 01:53:31
行政法たん @admi_tan

@Knowledge1945 「政府が事業に失敗した結果生じた負担を国民に押し付けるのは不当だから、政府が行う事業は最小限にしてそれを回避しよう」というのがリバタリアニズムの主張なんだと思いますが、わたし個人はそう割り切ってしまっていいのかなと疑問に思っています。(1/4)

2014-01-13 01:58:55
行政法たん @admi_tan

@Knowledge1945 というのも、「民間に任せると確実に行われることまでは予定されないけど、確実に行われる方がいい事業」まで民間に任せることを主張しているように思えるので(リバタリアニズムの立場からすると市場原理で説明できるんだとは思うんですが…。)。(2/4)

2014-01-13 02:00:19
行政法たん @admi_tan

@Knowledge1945 「一定の事業が一律に行われることを担保するには政府に行わせるのが確実」という点で政府も便利な手段です(完全に担保するのは無理としても)。にもかかわらず「政府が事業を行う」という手段を事前に放棄するのは、過度に手足を縛るように見えるんです。(3/4)

2014-01-13 02:03:31
行政法たん @admi_tan

@Knowledge1945 「負担すべきでない人が政府に負担を強いられている」という懸念はわかります。ただ、わたし個人としてはその手法が行き過ぎだという懸念がぬぐえないです。(4/4)

2014-01-13 02:04:34
細蟹 @ssiioo1945

@admi_tan 私も行政法を専攻している人間として、氏の仰られている意味はよく分かりますよ。行政を縛り過ぎれば、窒息してしまう…南博方教授の言い分通りだと思います。 基礎法学を抜きに言うなら、確かに行政は担保しなければならない事業があると私は思ってます(続く)

2014-01-13 02:13:01
細蟹 @ssiioo1945

@admi_tan 一方で南教授は行政を自由にし過ぎることも懸念を持っていたと思います。行政は憲法によって統制される必要があり、執行される行政行為は権力・非権力に関わらず持続可能性のある、法の支配に服従したものであり、尚且つ市民にも受け入れられる方法でなければなりません。(続

2014-01-13 02:18:28
細蟹 @ssiioo1945

@admi_tan 「究極の承認ルール」(ハート)及び「自生的秩序」(ハイエク)を提唱しました。これらは、超越的な立法者の存在を排除し、市井の人々のルールを「確認」した上で法を制定するのが望ましいという議論です。 私は行政法の在り方もそうした視点を捨ててはいけないと思ってます(続

2014-01-13 02:28:55
細蟹 @ssiioo1945

@admi_tan その視点に立った場合、本当に行政法は市民の生活に役立っているのかを問う必要性が出てくるように思います。ここからは法概念論の話になりますが、H.L.A.ハートやF.A.ハイエクはケルゼンやオースティン流の立法者意思説を否定し、市民の営みに即した(続く)

2014-01-13 02:24:17
細蟹 @ssiioo1945

@admi_tan 現実に即していたつもりが、現実に全くそぐわない事は行政法には茶飯事だと思うのです。 行政事件訴訟法における原告適格は、未だに最高裁判例において立法者意思説に由来した「法律上保護された利益説」を変更せず、救済が担保されてるとは言い難い状態です(続く

2014-01-13 02:34:08
細蟹 @ssiioo1945

@admi_tan 要するに、私は行政法を学ぶ者として、果たして行政法は市井に悪影響を与えていないのかどうかについて、問う必要性はあるのではないかと思ってます。これはリバタリアニズムというより、行政法学を学ぶ人間としての問題意識です。

2014-01-13 02:39:29
Augustin💉💉 @grateaber

俺は手段を事前に捨てることこそ重要だと思うけどな。それを上手く作れるかだろ。適度に介入なんてならん。

2014-01-13 02:36:00