お花宮ちゃん誕生日2014

2014年1月12日の、お花宮ちゃんの一日。
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お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

「「「「あ」」」」 ……いや、待て。何でお前らがケーキ食ってんだ? 「ちょっとーザキ、ちゃんと見張っとけっつったじゃん何通してんの?」 「うっせえ!散々チョコ溶かしてたせいで鼻が馬鹿になったんだよ、そんな鼻でうっすらレベルしかしない花宮の香りなんか分かるか!」

2014-01-12 13:32:26
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

「花宮、すまない。しかしこのケーキは全く美味しくない」 「ん、つー事は花宮に出せるな」 お前ら、今の言葉の前後関係考えたらどうだ?いよいよ脳味噌まで溶けちまったのか? 「うっわそれ花宮には言われたくねー。寄生されてるくせに」 ……テメェ。

2014-01-12 13:36:41
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

「カカオ100%チョコレートで作ったケーキなんだ。だから、オレ達には全く美味しさが分からない」 「砂糖ねーのか。思った以上に食えないぞ」 「瀬戸が起きてるぐらいだもんねー」 ……取り敢えずザキ、これ捨てて来い。 「はぁ!? ……分かったよ捨ててくりゃいいんだろ捨ててくりゃ!」

2014-01-12 13:42:10
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

「つー訳で、予定狂っちまったけど、誕生日おめでとー花宮!」 「おい、山崎はいいのか」 「別にいいっしょ。一緒に食えるケーキじゃないし」 「本当は、部活が終わった後にするつもりだった。おめでとう、花宮」 「おめでとう」 ……どーも。さっさと片付けろ、部活始めるぞ。

2014-01-12 13:46:14
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

「んじゃ冷蔵庫にぶち込んどくねん。花宮、遠慮なく食べて!」 いや、あの量を一人でとかどんな拷問だよ。お前らどんだけ張り切ったんだよ、普通にホールケーキじゃねぇか嫌がらせに昇華してんぞ! 「しかもオレ達の食べかけだ」 尚更悪ぃよ!

2014-01-12 13:51:30
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

お前らカカオ100%食えない癖に、無駄なチャレンジ精神発揮してんじゃねぇぞ! 「すまない、頑張ったんだ。しかし、無理だった。やはりあれは人間の食べ物ではない」 「オレ、今日そんなに眠くなんねぇ気がする……」 「つーか花宮、人間じゃねぇんだから古橋の言う事正論っしょ」

2014-01-12 13:51:45
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

……ふはっ、完璧に端から嫌がらせのつもりだったか。 「えっ、勘違いしないでよねー。オレ、嫌いな奴には着いてかねーし。別にいーっしょ、花宮が化物でも。面白いし」 「興味深いのには、何も変わらないな。祝いたい気持ちは本物だ」 「……」 ……チッ。

2014-01-12 13:51:49
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

「おい花宮、捨てて来たぞー」 ……じゃあさっさと着替えやがれ。部活始めるぞ、開始が遅れた分はきっちり上乗せするからな。 「え!?ひっでぇ花宮、オレ達の好意の結果なのに!」 「分かった。早く着替えよう」 「……つーかあの花束、マジで何だったんだ?」

2014-01-12 13:51:58
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

【ザキ花】「……花宮?おい、花宮?」 …っ!……んだよ、外周終わったのか? 「あ、ああ。……なぁ、今」 うっせぇ。疲れてんだよテメーと違って頭フル回転させて毎日過ごしてるからな。分かったんなら黙っとけ。 「……その、さぁ」

2014-01-12 20:23:19
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

あぁ? 「オレ、花宮や瀬戸と違って頭良くねーし、つか馬鹿だし。けど、何かオレに出来る事あんなら言って欲しいっつーか……いや、頼りねーのは自覚してんだけど」 分かってんなら出しゃばってんじゃねぇよ。…腹立つがオレにもコレの事、分かんねぇ。でもお前に何とか出来る事じゃねぇのは確かだ。

2014-01-12 20:29:28
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

「……」 お前は静かにしてろ。馬鹿でも使える馬鹿だから使ってやってるんだ、……なぁ、お前は使える駒だよな? 「……花宮のこと、スゲーと思ってるし、ついてって多分間違いもねぇと思うけど。心配すらさせてくれないのかよ」 …どうせお前は流される。 「? ……悪ぃ、今、何つった?」

2014-01-12 20:33:18
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何でもねーよ。……気持ちだけは、受け取っておいてやる。 「! ……オレ、ほんと何でもするからな!そん時が来たら、絶対、言ってくれよ!?」 はいはい分かった分かったうるせぇ外周追加。ゴー。 「はぁあ!? ……ちっくしょー、何でオレはこんな立場になっちまったんだよ!!」

2014-01-12 20:39:06
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

(悪態を吐きつつも素直に体育館の外に走り去る山崎。その背中を見送って、オレは笑みを零していた) (何の役にも立たない『気持ち』、濃厚な周りに染まる薄弱な『意志』) (そこを買って使ってやっているのに、まるで見当違いだと) (嘲る様な、憐れむ様な。そんな、笑みを)

2014-01-12 20:44:21
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

【原花】「花宮ー。ねー、ほんとケーキ食ってくんないの?」 食える分は食う。ただ、あの大きさは馬鹿だ果てしなく馬鹿だ。久々にてめーらの馬鹿っぷりに感服しそうになった。 「そんな褒めないでよー、原ちゃん照れちゃうじゃん」 耳鼻科か脳外科行って来い。 「花宮も一緒に行こうね」

2014-01-12 21:24:21
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

……お前、オレに喧嘩売るの好きだよな。そろそろ買うのは馬鹿らしくなってきた。 「あり?まー花宮賢いもんね、そりゃそうなるかー。」 分かってんなら無駄な労力使ってんじゃねーよ。 「無駄?まっさかー。無駄な訳ねーし。アレだよね、カミサマがオレにくれたチャンス、ってやつ?」

2014-01-12 21:34:02
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

ふはっ。神なんかに縋らねーといけない時点で、お前はオレに勝てる訳ねぇだろ? 「当たり前じゃん、最初から花宮に勝てるとか思ってないって。そこまで馬鹿じゃねぇよ?ザキと違って」 「でもさぁ。人体から花が生えるとか何?有り得ねーじゃん。現代科学でも片付けられてねーじゃん」

2014-01-12 21:41:47
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

「現に、花宮ですら解決出来てねーじゃん。人体から花とかそーいう具体的なの置いといて、その時点で有り得ない訳よ、オレ的にさ」 ……。 「花宮の事好きだよ、オレ。尊敬もしてる。でも、その理由、花宮なら分かるっしょ?」 当たり前だ。お前こそ、駒の自覚はあるんだろ? 「もち!」

2014-01-12 21:47:40
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

ならお前は好きにしてろ、それでいい。……使い方、よーく心得てるだろ? 「さっすが花宮。けど気ぃ付けろよ、オレはイイコちゃんじゃないからねん」 ふはっ、親切だな。まだまだだって言ってやるよ。 「あっれ、花宮やっさしー。毒気抜かれちゃった?」

2014-01-12 21:50:53
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

まさか。 「だよなー!良かった、安心したー。……あっ、とか言ってる間にもう終わりの時間?よっし花宮、オレらの愛受け取りに部室戻ろ!」 クーリングオフしていいか?マジで。デカすぎるだろアレ。 「悪徳企業なんでー、その制度取り入れてませーん」 自分で言うなっつーの。

2014-01-12 21:56:18
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

【古花】……もう無理。食え。後お前食え、古橋。 「すまない花宮、無理だ。許してくれ。花宮の言う事は出来る限り聞きたいんだ、でも、……これは、無理だ」 ……発案者はどーせ原なんだろーが、それで罪が薄れるわけじゃねーからな覚悟しとけ。 「甘んじて受け入れる」

2014-01-12 23:42:50
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

……従順装って、そうでもねーよな、お前。 「何を言っているんだ?」 言葉通りだバァカ。お前はそれが分からない程馬鹿でもねぇと思っていたが、……違うのかもな? 「……花宮が言うなら、そうなんだろう。花宮の言う事に間違いは無い筈だからな」

2014-01-12 23:47:28
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

……そう思われてるなら光栄だな。誕生日?特別な日?に免じて、お前にもそんな優しい言葉、投げ掛けてやるよ。 「……。」 不満か? 「はな、みや」 (その、たった四文字を耳にした瞬間) (ぞっと、した。赤司からの荷物を受け取った時より、今吉さんからの贈り物を受け取った時より)

2014-01-12 23:55:25
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

「はな、みや。花宮……オレは、お前を見つけた。見つけて、しまった」 「だから、だから。オレは、お前無しでは駄目なんだ」 「陳腐な言葉かもしれない、いつも通り笑い飛ばしてくれて構わない。ただ、ただ、」 「そんな事を花宮の口から言われては。……自惚れてしまう。理性が、呆気なく壊れる」

2014-01-12 23:59:13
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

……っ!? 「花宮。権力に溺れるな、…魅力は、時として、破滅を招く。オレが今、身を持って、そう感じている」 「花宮が、花宮が。そんな事を、言ってしまっては」 (火事場の馬鹿力、と称するべきか。抵抗出来ない程の力な事に後悔を覚えつつ、オレの身体はぎりぎり冷たい壁に押し付けられる)

2014-01-13 00:06:15
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

「……花宮。確かにお前は、天上に立つべき人材だ。そんなこと、言われなくても分かっているだろうが。でも、今のお前は、違う」 ふ、るはしっ、……離せ、離せっ…! (ぎりぎりと、込められる力は腕の表面に熱を。腕の裏側に冷たさを与える。その対比が気味悪く、目の前の奴を示しているようで)

2014-01-13 00:10:29