お花宮ちゃん誕生日2014

2014年1月12日の、お花宮ちゃんの一日。
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お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

「……オレは、お前が好きだ。花宮。大好きだ。憧れている、尊敬している畏怖している、だからこそ、お前のことを、もっと知りたい」 「……原が言っていた。チャンスだと。アイツとオレとでは根源が違うが、それでも。言葉の意味には、変わりがない」 ……っは、…寝言は、ねてっ……!!

2014-01-13 00:13:25
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

(神経は、通ってないはずだ) (オレではないから) (それなのに、それなのに) ぎっ、…あ゛、あぁぁぁああ゛あぁああッ 「ッ……す、すまない。そんなに痛いとは、…しかし、だが、でも、」 (花弁を食み、引きちぎられ、それを咀嚼されては、理性など使い物にならなくなる)

2014-01-13 00:17:45
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

(オレではない。オレではないと信じ、言い聞かせているものを、噛み千切りられれば) (生理的な。生理的な涙は、ダムが決壊したかのように溢れてくる) (痛い、いたいいたいいたい痛いいたい、痛い、いたいたい痛いいたい痛いたい痛いたいいたい、、……いた、い、…い、いたい、……っ、あ、…う

2014-01-13 00:25:40
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

ふ、るは、し…ふるは、し…ゆる、さ、……っ、あ゛、……テメ、…ぐ、う、う゛ぅっ  【瀬花】「……古橋。止めとけ。……花宮は、どうなろうと花宮じゃねぇのか?お前が一番、花宮を、信じてたんじゃないのか?」 「……っすまな「消えろ。きっと、今の花宮に必要なのは……分かるだろ?」

2014-01-13 00:30:22
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

「頭を、冷やしてくる。すまない、……すまない、花宮。花宮は、まだ、花宮なのに」 「……痛さに耐性無いだけだろ。平気だ、心配すんな。こいつ、結局、自分が気に入った駒以外は傍に置かないんだからな。困った王様だ」 「……またあした。またあした、花宮は、オレに、振り向いてくれるか?」

2014-01-13 00:43:02
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

「さーな。花宮の頭の中はオレにも読めねぇ。……ただ、この場の役目は、どう転んでもお前にはならない。それ位は分かってるだろ?」 (健太郎が、古橋をオレから引き剥がした。普段からそんな力出せっつー話だ。 ただ、ただ、……きっと、今のオレは、オレじゃ、ない、だって、)

2014-01-13 00:48:43
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

(健太郎が、守るように、包んでくれている腕が、心地いい、なんて、そんなバカな話は) (それに、古橋は、静かに部室を後にした、聴覚、聴覚、は、痛みに、支配されて、でも、……それ、でも、) 「……あー。花宮。多分今は、花宮じゃねーよな。中間体?とでも言うべきか」 …けん、……たろう、

2014-01-13 00:52:02
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

「オレの名前が呼べるんなら、及第点ってとこか。でもきっと、……オレの知ってる花宮ではないよな。それでも、花宮なんだよな」 「……オレ、これでも、一番近いとこにいるつもりだから」 (ぎゅっと、身体が抱き締められる。痛い、それも痛い、はずなのに、それは、違って、……でも、違って、)

2014-01-13 00:54:24
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

「……何もかも中途半端。天才って言われても、お前の方がずっと上。お前のこと、一番分かってるつもりでも、それも違う」 「でもな。……今ぐらいなら、応急処置って名目で、こうしてるの、許されるよな? お前が、その訳わかんねーのに堕とされて、堕ちてきて、オレのとこに来てくれたって」

2014-01-13 00:56:31
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

「それで、やっと同じ場所に立てた。近付けた。けど、所詮、こんな花宮を苦しめる化物に頼らねーと、オレはお前と同じ場所に立てなかったんだよ」 (健太郎の、そんなかおは、はじめて、みたきがする。 ただ、頬にふれたぬくもりは、……あたたかくて、なつかしくて、こいしくて)

2014-01-13 00:58:35
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

(オレが、オレじゃなくなるのを、はっきりとわかる瞬間だけど、……でも、このまま、溶けてきえちまうなら、オレにはそぐわないほどもったいないほどのできすぎたきれいなおわりだと「行くぞ。……客が待ってるんだ。……花宮、他の誰でもない。お前への、花宮への客が、な。」

2014-01-13 01:00:22
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

【実花】「……まこちゃん?まこちゃん、なのかしら。ねぇ瀬戸ちゃん、……何が、あったの?」 「あー……あんま、話したくはないっつーか」 「はぐらかすのかしら。アナタ達には何の義理も無いのよ?躊躇する理由も無い」 「……こうして花宮を、任せるんだ。……それじゃ、駄目なのか」

2014-01-13 01:10:35
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

「駄目ね。どこのどいつが、まこちゃんを傷付けたの?同じ目に遭わせるだけじゃ足りないわ、当たり前よね」 「……実渕。信じられないかもしれないが、アイツらにも悪気はない。お前と同じだ。花宮を、好きなんだ」 「それがまず許せないのよ。まこちゃんを愛するのは、私だけでいいんだから」

2014-01-13 01:17:04
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

「……そんな頭イカれた奴に、オレが、花宮を任せる。……っ」 「……」 「……たの、む。オレじゃ、駄目だ。他のヤツでも、駄目だ。分からない、…分からない。どうして、……どうして、最後は、お前なんかに繋がるのか」 「一つ言うと、頭の良さとか関係ないわよ?」

2014-01-13 01:22:30
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

(健太郎が、ふわりと、オレの肩に添えていた手を離す。そして、僅かに微弱に、せなかに衝撃をかんじれば、) (あとは、) 「……愛よ。ふふ、ベタな台詞だけどね。でも、これ以外の言葉が思い付かないわ」 「誰よりもまこちゃんを真っ直ぐに愛してる。まこちゃんは私のものであるべきなのよ」

2014-01-13 01:27:20
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

「知ってるでしょう?『欲張り』だって」 「……、…。頼んだ」 「ええ、任せて。どんなところにいるよりも、まこちゃんを幸せにしてあげる。……ありがとね」 (その言葉と同時に、健太郎は、ひらひらてをふってはなれていった。いくな、と、いいたかっけど、それは、目の前のこいつによって、)

2014-01-13 01:31:14
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

「……まこちゃん。いいのかしら、こんな格好で。普段なら、爪の先ですら触らせてくれない癖に」 (慈しむ様に動く手のひら、それはオレの髪を撫で。身体と身体を、ぴったりと、ひとつの元素も入り込むのをゆるさないほどに密着させ) 「それとも、嬉しいの?メールもしなかったからね~、あえて」

2014-01-13 01:37:28
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

(おとこ、そう、こいつはおとこ。男にしては、高音なこえが、オレの耳を擽って) (その面は、なーんの警戒も心配も怖気もなく、ただだらしなくゆるみきっていて) 「……特別な日だもの。お花さんじゃなくてまこちゃんに会いたいわ。ねぇ、そんなに嫌われた覚えは無いんだけど」

2014-01-13 01:41:38
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

「……駄目かしら?駄目なら駄目で、……駄目ね。今日ばかりは諦めるつもりはないわ」 (ふるふると、子供の様に首を横に振って、おなじ単語を何度も繰り返す) (改めてオレを見れば、改めて、緩み切った頬を端正に形作り、ほんとうに綺麗な笑顔をこちらにむければ) ………ッ!?

2014-01-13 01:46:08
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

「……あ、起きた。おはよう、まこちゃん」 …み、実渕、……っ、いや、まて、離せ!何だこれ離せ校門前で何してくれてやがる! 「何の疑いもなくまこちゃんね、安心したわ!これで心置きなく抱き締めとけるわね~」 っざけんな!離れろ!死ね! 「悪口のバリエーション、もっと増やしたらどう?」

2014-01-13 01:49:51
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

ッ何でここに、……あ゛ー、聞くのは無駄だな。 「……どうしましょう、今物凄く嬉しいわ。まこちゃん、まこちゃん自身が察してくれたのかしら?でも言わないで。きちんと私に言わせて欲しいのよ」 ……はぁ。もう、好きにしろよ。どーでも良くなってきた。

2014-01-13 01:53:29
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

「…大分、参ってるわね?」 まーな。頭おかしい奴が理由付けて、集いに集う日なんだよ。……まさか、京都から呼び寄せるとは思ってなかったけどな。 「あら、じゃあそこでも愛の大きさ、示せたかしら。まこちゃんには無用の長物でしょうけど、……自己満足よね」 ……とっとと離せ。

2014-01-13 01:57:15
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

「もう少しだけ、付き合って頂戴。弱味を見せたまこちゃんが負けたんだから」 (そう言って実渕は、オレの耳に唇を寄せる。気持ちが悪い。鳥肌が立った。同性同士、しかもよりによって相手が相手、……なのに、振り解く気力は) 「まこちゃん。いえ、花宮、真ちゃん。 お誕生日、おめでとう」

2014-01-13 01:59:21
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

……どーも。言われ飽きたっつーの。 「あら。じゃあ、こっちは? 産まれてきてくれて、本当に、ありがとう」 …………。 「言われてなかったみたいね、……良かった。意味は同じなのにね?まこちゃんは捻くれてるから」 お前にだけは言われたくない。

2014-01-13 02:06:01
お花宮ちゃんの残骸 @ohanamiya_bot

「捻くれてるまこちゃんには、お似合いの相手でしょ?」 ……ぐ、ッ…、…………、ぁ、? (二度目の、口付け。二度目のそれは、眼窩に咲く花に。意味が無いのに、滑稽にも痛みを反射的に思い出しちまって、左瞼を閉じたのに) (感じたのは、何故か、右眼窩の奥の、でろりとした気持ち悪さだった)

2014-01-13 02:07:07