【解釈】桃太郎
桃太郎について少しだけ書く。知識が少なすぎてすぐに手詰まりになりそうだけど、まあ書けるところまで書いておく。まず、吉備は岡山、広島、香川のあたりの地方国家である。鬼ヶ島は諸説いろいろあるが、岡山の鬼城山、香川の女木島がモデルではないかと言われている(あってるよね?)。
2010-10-21 21:25:29どちらも、ほぼ同じ場所にあるので、桃太郎は山陽地方の話としてよいだろう。桃太郎が連れて行った三匹の動物については、一般的に鬼門と逆の方角に位置する動物という風に言われているが、鬼門の反対側は未と申であるので、違うと思われる。おそらく、何らかの隠語ではないかと思われる。
2010-10-21 21:30:02吉備団子を渡しただけで動物が付いてくるのはおかしいだろうから、やはり三匹はそのままの動物ではないことは明らかだ。ふと思いついたものだけ書いておくと、キジ=木地=木地師 同じ音の言葉で人間を示すものがこれしか思い浮かばなかった。
2010-10-21 22:21:48ぜんぜん根拠を示せていないが、仮に三匹の動物を人間と仮定しよう。吉備団子を渡しただけで付いてくるだろうか?いくら貧乏でも吉備団子ごとき(侮辱しているわけじゃないよ!)では付いてこないだろう。これでは、三匹の御供=人間説の意味が無い。では、何故彼らが付いてきたのかを考えてみよう。
2010-10-21 22:24:46柳田国男氏が言っているように桃太郎は異常生誕の物語、つまり、人間以外から生まれた者の物語だとするのが良いように思われる。ここから先は俺の勝手な解釈なので、柳田氏には関係ありません。異常生誕は神であり、当時の神は鬼である。つまり、桃太郎=鬼である。鬼対鬼の構図の完成だ。
2010-10-21 22:30:01話は少し飛ぶが、これも朝廷が作った物語だとすると、鬼は鬼同士で争っていろという物語にとらえることもできるが、資料が足りないので何とも言えない。鬼対鬼の話だとするなら、勢力争いの意味があるのかもしれない。とすれば、三匹の御供に与えられた吉備団子に関する解釈が二つ思い浮かぶ。
2010-10-21 22:42:22桃太郎の出身地域によって解釈が変わる。まず、桃太郎が吉備の出身の場合。吉備団子は吉備の傭兵的存在の集団であると思う。団体を指揮する人間に選ばれたのが御供たちという見方だ。
2010-10-21 23:00:17次に、桃太郎が吉備以外の出身で、吉備の鬼を退治しに行ったのだとする場合。この場合の吉備団子は制圧した吉備の地に住んでいた人々を部下として与えるという意味に取れる。
2010-10-21 23:02:17どちらの解釈を取るかは桃太郎が大多数の人々を支配する権力を持っていたのかという点を考察する必要が出てくる。しかし、これは資料不足感が否めないので保留にしておこう。木地師あたりを連れて行っている時点で多くの人を使う能力は無いように思われるが・・・わからないね。
2010-10-21 23:07:55以前、桃太郎=鬼ではないかと書いたが、その説をより強く主張するための材料が見つかった。以前書いたように桃太郎は山陽地方(中国地方の一部)の話である。昔、中国地方では踏鞴製鉄が盛んに行われていた。その理由として、中国地方の山では上質な山砂鉄が多く取れたというものがある。
2010-11-05 20:14:59前に言ったかわからないから一応説明しておくけど、鬼は踏鞴場を朝廷に奪われた人たちのこと。彼らが朝廷にゲリラ戦を挑んだことから朝廷が畏怖の念を込めてつけたのが鬼という名前。穏(おん)→訛りが入って「おんに」→おに という説が有力。
2010-11-05 20:19:16つまり、桃太郎は鬼がたくさんいた地方からわざわざ離れた島の鬼を退治しに行ったということになる。桃太郎が鬼ではなく、かつ鬼退治をしようとしていたとしたら、居住地の付近に住んでいる鬼を放置するなんてことはしないだろう。
2010-11-05 20:22:21鬼を駆逐したとは考えにくい。理由としては、鬼ヶ島に向かう際に御供を集めたという点があげられる。以前に大量の鬼を駆逐したことがあるなら、鬼ヶ島に行く際にもそのメンバーを連れていけばよい。わざわざ集めたということは一度目の討伐と考えられる。
2010-11-05 20:30:11犬が愛玩動物として広く普及したのも平安時代。つまり、犬は人間のそばにいる存在という認識が普及したのが平安時代。だとすると、朝廷の視点から考えて人間(朝廷の人)のそばにいる存在(犬)で、この犬=人だとするなら、穢れたものを処理するために朝廷につかえさせられた人=犬って考えもありか?
2010-11-06 10:04:39平安京では、「天皇の清浄性を守る」という大義名分の元に非人や障害者が四堺の外に放逐されるということが行われたとされている 出典:Wikipedia やっぱり穢対策の人が朝廷に配置されていた模様。ここは間違っていなかったみたいだが、その人たちが犬と呼ばれたかどうかは不明だな。
2010-11-06 10:11:09平安時代の触穢思想では、穢と同じ空間にいるだけで汚染されると考えられていた。だから、穢そのものであると考えられていた非人や障害者が朝廷内に配置されることは異常なことだ。だから、当時の朝廷の得意技である「見えない」というのを発動させた。
2010-11-06 10:22:09同じ敷地内に穢があるが、我々には見えない=存在しないということか。つまり、穢対策の穢は居るが居ないという状態。居ぬ(ぬは打ち消しの助動詞)=犬で掛けたのかもしれない。
2010-11-06 10:24:25広義の非人とは、犬神人(いぬじにん)・墓守・河原者・放免(ほうめん)・乞胸(ごうむね)・猿飼・八瀬童子等々の総称である。狭義の非人に関しては諸説多数あり、さらなる調査研究が必要とされる。 出典:Wikipedia またまた書いた後に有力な情報を発見。非人の中に犬があるじゃん
2010-11-06 10:51:16