12月24日の時系列でエンカログまとめ
玉兎】世間一般的に言えば今日という日は「クリスマスイブ」というらしい。20数年、そんな行事はしてなかったな、と頭の隅で思う。何故今年、クリスマスイブをするのかといえば一緒に住む彼女が言いだしてきたから。たまにはこうやって街を歩くのも悪くは無い。
2014-01-21 13:52:57玉兎】普段は赤みのある服を好んで着るのだが最近住んでいる教会にはそぐわない気がして、Yシャツにカーディガン、といった清楚な服装にしている。今はその上に黒に近い紺色のコートを羽織っている。
2014-01-21 13:55:44風香】12月24日、クリスマスイブ、もとい異国の神様の誕生日前日。街はイルミネーションが点灯され、辺りは薄暗い。今日位は、と思い同居人である彼を連れ出して街を歩いている。特にこれといった目的はなかったがただ歩いてクリスマスの雰囲気を味わうだけで十分楽しい
2014-01-21 13:51:34@Togiya_0822 風香】「……ねえ、」ふっと隣を歩く彼を見上げて声をかける。「せっかくだからクリスマスケーキ、買うか作らない?」彼の誕生日にはやりそこねてしまったから、彼と一緒に何かを祝いたいという気持ちがある
2014-01-21 13:55:32風香】正直、異国の文化であるクリスマスは興味が無いわけではないが、その先に待つお正月の方が待ち遠しい。けれどどうせ一緒に祝える人がいるのだから、と思う
2014-01-21 13:56:32@huka_tis 玉兎】「クリスマスケーキ?」言われてみればそんな物をこの日に食べるのだと本によく取り上げられていた気がする。「そうだね、作ってもいいけど流石にケーキの作り方はわからないな」自然と彼女を見下ろす形になりながら簡単に答える。
2014-01-21 13:57:42@Togiya_0822 風香】「私作れるよ!けどこの時間からだと出来るの夜遅くなっちゃうからなあ」やはり買おうか、と辺りを見回す。予約などしていないが帰るだろうかと不安に思いつつ、近くにケーキ屋を見つけたので手を取ってそちらへ引っ張っていく。「ケーキ!金烏君はどんなのがいい?」
2014-01-21 14:00:19@huka_tis 玉兎】「へえ、作れるのかい?意外だね。今度作り方を教えてよ」手をとられ、引っ張られるがまま彼女の後ろをついていく。ふとリードをひっぱる犬を思い出して苦笑してしまう。「僕は別になんでもいいよ」
2014-01-21 14:02:32@Togiya_0822 風香】「いいよ!じゃあ今度一緒に作ろう!」教えて欲しい、と言ってくれたのが嬉しくて意外だと言われたことまでは気が向かない。嬉しそうに笑いながら答えて彼をケーキが並ぶショーケースの前に引っ張り出す。→
2014-01-21 14:06:43@Togiya_0822 風香】「でも今日は金烏君が選んでほしいな。私が選ぶと時間かかっちゃうから……」どれも可愛くて、とへらりと笑う。小さなケーキはクリスマス限定で雪だるまのカップに生クリームやプリンがはいったもの。→
2014-01-21 14:07:01@Togiya_0822 風香】煙突の中にティラミスが入っていてそのまわりに赤い服と帽子のサンタクロースがいるものなど、種類は多彩。デコレーションケーキもとなかいとサンタの置物がのったケーキやチョコでトナカイと作ったもの、薄く切ったチョコレートで花をつくっているものなどなど
2014-01-21 14:07:12@huka_tis 玉兎】「…じゃぁ、その雪だるまの奴とサンタさんののったチョコケーキ、にしようか」あまり味の好みに好き嫌いがあるほうではないのでパッと見てクリスマスらしいケーキを選んでみる。生クリームが雪のように白い。ケーキは芸術だとぼんやり思う。
2014-01-21 14:10:09@Togiya_0822 風香】「ん!ありがとう!じゃあこれにするね!」言われた通りの品を店員に注文し、代金を払って商品が渡されるのを待つ。「……そういえばさ」あの話題を言うには今しかない、と自然とニヤリと笑いながら切り出す。→
2014-01-21 14:13:38@Togiya_0822 風香】「サンタさんっていい子の枕元にプレゼント置いてくれるらしいね?金烏君のところにも来るかな?」タイミングも言い回しも表情も完璧だ、と思う。自然だ。ザ・自然な話題のふりかただ、とこっそりガッツポーズする
2014-01-21 14:13:47@huka_tis 玉兎】ああお金は僕が払うのに、と言いかけてあからさまに顔をしかめる。「僕はもう子供って歳じゃないからサンタさんは来ないよ。来るんなら風香のところじゃないのかい?」
2014-01-21 14:15:02玉兎】(っていうか風香、バイトしてる感じもしないのにどこからお金を…)思いつつも口には出さず。彼女が寝た後財布にケーキ代そのまま入れておこう、と心に決めつつ。
2014-01-21 14:16:01@Togiya_0822 風香】「で、でも心が純粋なら来てくれるよ!私はいい子じゃなかったし……」今年一年、割と短期間に迷惑をかけた数々の行動を思い返し目を逸らす。ケーキを受け取って店を出ようと玉兎の様子をうかがいながら歩を進める
2014-01-21 14:17:13@huka_tis 玉兎】「悪いけど、僕は身も心も汚れたオトナだからね」無理じゃないかな、と小さく付け加えながら彼女の横を歩く。街灯りがいやに眩しく感じてきた。きっと皆浮かれているのだろう。
2014-01-21 14:19:02@Togiya_0822 風香】「えー……こんなに優しいんだから来てくれるよ」不満げに唇を尖らせ、日も大分落ちてイルミネーションが際立つ街並みを眺める。暗い中の光は本当に綺麗だ。ケーキを買ったので出来るだけすぐに帰らなければいけないだろうが……→
2014-01-21 14:22:27@Togiya_0822 風香】「じゃあ帰る前になにかプレゼントあげるよ。金烏君と月生君の分。」どうだろうか、と今度は自分から進もうとはせず、背の高い彼を見上げる。ずっと顔を見ていると首が痛くなるが、出来る限りは顔を見て話したいと思っている
2014-01-21 14:22:49