資料中心・反捕鯨はキリスト教のせいでなく

資料的価値があると思った発言を中心に纏めました。 尚、当方鍵垢につき、まとめ告知をフォロワー以外に送れません事、お許しを。
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岸本元 @bowwowolf

とし、また図像学的に《イルカやクジラがキリスト自身をあらわすものとされた》(49頁)としている。しかし、クジラやイルカが基督の象徴だったからといってそれが反捕鯨運動の理論的基盤になるということは秋道は当然説いていないし、実際ならん。この辺は今回の一連の論争で決着済みだろう。

2014-01-25 22:51:03
岸本元 @bowwowolf

今回様々な資料をざっと読んだが、「キリスト教は反捕鯨運動の基盤」的な論説にはとうとう出会えなかった。ただ精読したりあらゆる本を読んでいるわけではないので、指摘してくれれば、その資料は捜して読む。是非情報を寄せてほしい。

2014-01-25 22:56:40
岸本元 @bowwowolf

今回流布された「キリスト教は反捕鯨運動の基盤」とかいう旨の珍説は、森下の記述や、図像学的な「キリスト教とイルカクジラ」の関係を飛躍させてトンデモ言説に行き着いたというだけにしか思えないし、その飛躍させた犯人が誰なのか、私はとても気になる。継続調査をする所存である。

2014-01-25 22:58:43

森田勝昭『鯨と捕鯨の文化史』

文化面~米国での鯨肉食

岸本元 @bowwowolf

また、俗流反・反捕鯨論者のインチキに私が騙されていたこともわかった。一例を挙げれば、森田勝昭『鯨と捕鯨の文化史』によると、第1次世界大戦中に牛肉の価格が高騰した際に米国では鯨肉食を奨励し、サンフランシスコなどでは人気となったという。多くの人にはあくまで代替品と思われていたようだが

2014-01-25 23:03:14
岸本元 @bowwowolf

しかし「アメリカ人は捕鯨しても油を取るだけで肉を食わなかった」というのが俗論だったということを目の当たりにさせられた気分である。捕鯨船で美味なるイルカを食べていた記録もある。こういうことを知れば知るほど、ますますキリスト教と捕鯨反対運動に関係はなかったと確信を強くするばかりだ。

2014-01-25 23:09:46
岸本元 @bowwowolf

森田、同書口絵より、オランダの北極圏捕鯨についての絵のキャプション《世界の果てから莫大な富を持ち帰る捕鯨は、人間理性の勝利であり、神に祝福された業だった》

2014-01-25 23:12:57

「反捕鯨はキリスト教」という妄説 より

金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

「アメリカこそが、かつては世界最大の商業捕鯨国だった。捕鯨はアメリカの文化、アメリカ人の誇りでもあった。ペリーは捕鯨船の補給のために日本に開国を迫り、捕鯨船の船員だったハーマン・メルヴィルの小説「白鯨」はアメリカの国民的文学として今も読み継がれている。」

2014-01-26 08:35:03
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

「捕鯨を当たり前のものとしていた当時のアメリカは、反キリスト教だったのだろうか? まさか! 当時のアメリカは今よりずっとキリスト教が生活の中に根付いていたし、アメリカ人の多くは敬虔なキリスト教徒だった。」

2014-01-26 08:35:21
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

「捕鯨とキリスト教は何の矛盾もしないもので、捕鯨がキリスト教の教えに反するなどと考える人はどこにもいなかったのだ。」

2014-01-26 08:35:32
町田のdonvan @donvanx

@kahawiabuster @lokomama1 人間に生まれて悔しくなってしまう。キリスト教社会は、一日に何万頭も牛を殺して食して日本のイルカ追い込み漁を残虐だと罵る。(私はキリスト教徒とは関係なく追い込み漁には反対の立場だが)。牛は神がくれた賜だと言い張っているが我田引水だ

2014-01-26 08:35:48
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

「反捕鯨がキリスト教に由来するのだとすれば、19世紀と今とではキリスト教の教えが大きく変わったことになる。キリスト教は近代に入ってから教義を大きく変更して、クジラを人間に近い神聖な動物にしてしまったのだろうか? これは絶対にあり得ない。」

2014-01-26 08:36:20
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

「キリスト教の基本的な教義は千数百年の間、何も変わっていないのだ。キリスト教を取り巻く環境で大きく変わったのは、20世紀後半になってキリスト教の権威が大きく衰退したことだ。」

2014-01-26 08:36:33
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

「1960年代以降のカウンターカルチャー(対抗文化)は、それまであった既存文化に対する若者たちの反逆だった。この中でキリスト教も批判にさらされ相対化されていく。世界はキリスト教を象徴する魚座の時代から、新しい水瓶座の時代に入ったと言われた。」

2014-01-26 08:37:31
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

「ミュージカル「ヘアー」では、水瓶座の時代を高らかに歌い上げるテーマ曲「アクエリアス」が大ヒットした。キリスト教の世界支配は終わったのだ。人種の垣根は取り払われた。人間と動物の間に厳格な境界線を引くキリスト教の価値観も古くさい。人間は自然と共生し、自然と共に生きるのだ。」

2014-01-26 08:37:48
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

「こうした時代の中で、自然との共生の象徴として持ち上げられたのが「クジラの保護」だった。反捕鯨はキリスト教ではない。むしろ反キリスト教的な文脈の中から出てきたものだ。」

2014-01-26 08:38:03
服部弘一郎(聖書&キリスト教ナビ) @bible_go

1960年代以降に盛り上がった反戦平和運動や環境運動は、その大半が挫折している。世界に平和は訪れたか? 核兵器はなくなったか? 原発はどうなった? 地球環境はよくなったのか? すべて「ノー」だ。この中で唯一成果を上げているのが反捕鯨運動。運動家たちが夢中になるのも無理はないのだ。

2014-01-26 08:42:41
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

おいおいまたかよ。服部さんも僕もノンクリ。

2014-01-26 08:45:22
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

この手の話もそろそろ聞き飽きたが、反捕鯨の急先鋒は「すべての動物」を保護の対象としている。当然、牛も豚も原則的にはダメなのだ。

2014-01-26 08:49:34
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

ゆえに、キリスト教が反捕鯨と「親和性が高い」というのも妄説。どう考えても仏教の方が「親和性が高い」だろうに。

2014-01-26 08:51:45
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

反捕鯨=キリスト教説に真っ先に積極的に反論しているのが、またもや吉田忍先生、服部さん、僕、というふしキリ論争時の連合軍という(いや、今回はもっとたくさんおられますが)。

2014-01-26 08:54:13
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki

反捕鯨団体が「すべての動物」を保護の対象にしているとしたら、なぜ特別にクジラやイルカを取り上げるのか? いろいろ分析できるだろうけど、やはり世界的にそれを食べる人が少なく、反発を受けにくい、ということはあるかと思う。

2014-01-26 09:25:21
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