【第一部-小話】熊野の隣にいる鈴谷と趣味の時間

鈴谷×熊野 ※R-15
9

鈴谷視点

とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

食堂で熊野と二人、紅茶を飲みながら過ごす。熊野はローズヒップティー。そういえばローズヒップって何だろう?ローズは薔薇だよね。ヒップ…おしり? 「ねぇ、熊野。ローズヒップティーのヒップって何?」 熊野が渋い顔をする。 「何の話ですの?」

2014-02-02 20:10:21
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「いや、ローズは薔薇ってわかるけど、ヒップって何だろうなぁって」 熊野がため息をついた。 「ローズヒップはローズとヒップではなくて、ローズヒップで一つの単語でしてよ。バラの果実のことですわ。付け加えると、本来はヒップだけでバラの果実という意味があるんですのよ」

2014-02-02 20:15:23
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「へぇー、そうなんだ」 紅茶を啜る。甘さスッキリストレート。砂糖は控えめが好き。 「何かと思ったら…でも、これで一つ勉強しましたわね」 熊野がローズヒップティーを口にする。熊野の唇がティーカップに触れ、液体啜る音が聞こえる。彼女の細い首が波打つように動いた。

2014-02-02 20:20:21
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「…!」 鈴谷の脚が何かに触れた。これは多分、熊野の脚。 「あら、失礼」 熊野が脚を引っ込める。…鈴谷はその脚を追いかけた。再び熊野の脚に触れる。 「…ちょっと、鈴谷?」 熊野の両脚の間に鈴谷の片脚を入れた。熊野のふくらはぎの感触を感じる。

2014-02-02 20:25:28
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「……」 熊野は鈴谷が意図的に脚を絡めていることを察すると、両脚で挟んで応戦してきた。鈴谷はさっと脚を引っ込める。すると今度は熊野が脚を鈴谷の脚の間に入れてきた。そしてまた、脚を挟まれる。 「ふふ、大人しくなさい」

2014-02-02 20:30:27
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思いのほか熊野もノリノリな様子だった。 「ふふん…熊野にゃ負けないよ」 鈴谷は足を使って靴を脱いだ。これで戦略の幅が広がるねぇ。 「よいしょ…っと」 少し椅子ごと身体を引いて熊野の脚から逃れると同時に、脚を軽く伸ばせる感覚を空けた。

2014-02-02 20:35:27
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「えいっ!」 熊野の膝上の辺りを狙って脚を伸ばす。そして目論見通り、熊野の膝を両脚で挟んだ。 「…鈴谷、流石にお行儀が悪くってよ…って、あっ!?」 熊野の甲板ニーソを足の指で掴み、下ろしていった。熊野が慌て始める。 「ちょ、ちょっと鈴谷!」

2014-02-02 20:40:27
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

そうして足首まで脱がせたところで、靴に阻まれた。あちゃあ。 「ねえ、熊野。靴脱いでよ」 「…えっと、そろそろ止めませんこと?」 しょうがない、もう片方へ行こう。同じように膝目掛けて脚を軽く伸ばした。この辺…あれ、ぶつからない?もうちょっと奥かな? 「あっ…!?」

2014-02-02 20:45:26
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

あれ、何か行き過ぎたような…何これ柔らかい。 「ちょ、ちょっと鈴谷…や、やめて…」 ん…?熊野の様子が…鈴谷、熊野の何処に触れてるんだろう?そう思って机の下を覗いた。あ…。 「ご、ごめん!熊野!!」 慌てて脚を引っ込める。いけない…すっごいヤバイところに当たってた…

2014-02-02 20:50:30
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「はぁ…はぁ…もう、鈴谷…悪戯にも限度がありましてよ!?」 熊野がスカートを抑えながら顔を真っ赤にして鈴谷を睨む。やば…スイッチ入っちゃいそう…。 「く、熊野…」 「二人とも、お風呂の時間よ」 「うわぁ!!?」「ひゃああ!?」 突然現れた加賀さんに二人して変な声が出た。

2014-02-02 20:55:36
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「……?順番があるから、早めにお願いね」 そう言って加賀さんが去った。 「……えっと」 気まずい空気が流れる。どうしよ…。 「熊野…お風呂、入る?」 「え…ええ、後ろの方達が入れませんもの…」 そう、だよね…。うん、鈴谷達が入らないと、順番待ちの娘達が入れないしね…

2014-02-02 21:00:54
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

熊野がチラチラ鈴谷の方を見る。鈴谷はとても熊野に目を合わせられる気分じゃなかった。でも気になって同じようにチラチラと熊野の方を見てしまう。熊野も同じ気持ちなんだろう。その…変に意識しちゃって…。 「行こっか…」 「ええ……」 …お風呂、一緒かぁ…いつもの事のはずなのになぁ…

2014-02-02 21:05:29
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「鈴谷…」 「はい!?」 思わず畏まった。何…? 「お風呂から上がったら…その…わたくしの趣味に付き合って下さらない…?」 熊野が上目遣いで鈴谷を見た。…あ、それ駄目。鈴谷の火薬庫が誘爆する。 「う、うん…」 変な空気のまま、鈴谷達は支度を整える為に部屋へ向かった…

2014-02-02 21:10:23
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

熊野が鏡台の前で髪を梳かしている。鈴谷はベッドに腰をかけて、その様子を見たり、見なかったり…。本当は熊野のこの仕草、すごい好きだから出来ることならずっと見ていたいんだけど、時々熊野の視線が鈴谷の方へ来るから、その度に恥ずかしくなって視線を背けていた。

2014-02-03 00:00:47
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

気疲れを起こし、ベッドに仰向けになる。薄暗い天井が目に映った。…こういうことって少しずつ慣れるものだと思っていたけど、何回しても一向に慣れる気配がない。それはいい事なのか何なのか。…もうちょっと余裕持って熊野をリード出来たらなって思うんだけど…

2014-02-03 00:05:20
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「鈴谷」 熊野がベッドに腰をかけ、寝転ぶ鈴谷を見下ろしていた。逆光になっていたけれど、熊野の青い瞳はよく見えた。何度見ても綺麗な瞳だなと思う。見る度に、心がもっていかれそうな…。 「お待たせ致しましたわ、鈴谷。…付き合って下さるのよね…?わたくしの趣味に…」

2014-02-03 00:10:25
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

改めて熊野の口から言われてドキッとなる。何かもう趣味が隠語みたいになっちゃってるねぇ…いつの間にこうなったんだろうね。 「鈴谷?」 「あ、ごめんね、熊野」 鈴谷は身体を起こした。…起こそうとした。 「あ、あれ…?」 熊野の手が、鈴谷の肩を抑えていた。

2014-02-03 00:15:23
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「あら、鈴谷は起き上がる必要はなくってよ」 え?え…? 「じゃあ、始めますわね…?」 熊野の顔が降りてくる。そしてそのまま…唇が重なった。 「…ふぅ…どうしましたの?鈴谷」 「…え、あ…てっきり鈴谷がする方だと思って…」 すると…熊野が不敵な笑みを浮かべた。

2014-02-03 00:20:20
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「んっ…熊野…」 熊野の指が鈴谷の首筋を這う。ゾクゾクしたものが皮膚を伝う。 「あら、そんなこと言ったかしら?きっと…鈴谷の勘違いでしてよ」 ちょ…そうなの!?心の準備が… 「ま、待っ…あっ…」 首から右頬に向かってキスをされる。思わず変な声が出た…

2014-02-03 00:25:36
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「鈴谷は、ここが好きなんですのよね…?」 熊野に鈴谷の髪がかきあげられ、右耳が露わにされた。 「ちょ…熊野…!?だ、駄目だって…!」 熊野は鈴谷の制止も聞かず、耳へ向かって下を這わせてきた…。 「あっ…うぁ…」

2014-02-03 00:30:21
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

そして…耳に到達する直前で、熊野は舌を離した。 「あ…あれ…?」 来ないの…? 「…鈴谷、油断大敵…ですわ」 「え…きゃあぁ!?」 鈴谷の耳に強い刺激が走った。熊野に甘咬みされたということに、後から気づいた。

2014-02-03 00:35:24
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「まって、まって…そこ、本当にヤバイってぇ…あぁ…」 熊野に組み伏せられ、力も抜けてしまい、抵抗もできなかった。外耳が熊野の唾液に染められていく…。 「ひっ…ぁ…ああ…くまの…ぉ…」 「本当に弱いんですのね…可愛いですわ、鈴谷…」 耳元で囁かれ、それだけで身体が震えた。

2014-02-03 00:40:25
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

熊野の舌が探るように少しずつ耳の中に侵入してくる。温かくて…しっとりしてて…すごいゾクゾクする…。やだぁ…変…変だってぇ…。 「はぁ…うぁ…ぁ…」 耳の中で粘液が絡む音が響く。何もかもが非日常の感覚だった…。 「…鈴谷、そんなに脚をこすり合わせて…どうか致しまして…?」

2014-02-03 00:45:23