オーズ・ディケイド・平成ライダー 火を噴け!十二人ライダー 09

http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=993239 pixivの方で掲載している仮面ライダーオーズの二次創作です。以前掲載していたWの二次創作( http://togetter.com/li/462856 )との関連性は全くありません。 前 http://togetter.com/li/614100
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イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643

 ディケイドは『赤き龍の腹部』らしきものが描かれたカードをバックルに装填。同時に彼の手にそれを模した盾が装備され、銃撃を防ぎ切る。  オーズが迫り来る壁を破壊し、ディケイドが敵の攻撃を防いで近付く。このままではまずいと感じたガンガディンは、彼らを押し潰さんと左右の壁を迫らせた。

2014-02-07 22:47:16
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643

「こんなものッ! 士さん、これは俺がなんとかします、行ってください!」  しかし彼らは止まらない。オーズは壁と壁の間に自分の体を潜り込ませ、自慢の腕力で突っ張り棒代わりに留まった。

2014-02-07 22:49:14
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643

 ――ATTACK RIDE 「STRIKE-VENT」  オーズと壁との間をすり抜け、直接ガンガディンを攻撃できる距離まで迫ったディケイドは、『ストライクベント』のカードを装填し、『ドラグクロー』を右手に構えて、強力な火炎弾を放った。

2014-02-07 22:49:22
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643

「ぬお……おっ! 熱い、熱いが……こんなもの、アポロショッカー最強の戦士・ガンガディンには通用せぬぅ!」  しかし相手はライダーメダルを持ち、この戦車の操縦を任されるほどの実力者だ。火炎弾を浴び、外装こそ解かせたものの、完全に破壊することは出来ない。

2014-02-07 22:54:15
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643

 攻撃は不発に終わり、隙を見せたディケイドをガンガディンの砲撃が襲う。火炎弾の真正面に、ありったけの爆弾や光線を叩き込むが、ディケイドは何の反応も示さない。今の一撃で跡形もなく消え去ったかと笑うガンガディンの頭上に、無双龍・ドラグレッダーを引き連れたディケイドが現れた。

2014-02-07 22:56:03
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643

 ――FINAL ATTACK RIDE 「Ryu-Ryu-Ryu-RYU-KI」  その瞬間、ガンガディンは唐突に理解する。先の火炎弾は、自分を釘付けにする為の目くらましだったのだ。ディケイド頭上から放たれるこのキックを決める隙を作ろうとしていたのだと。

2014-02-07 22:57:12
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643

 気付いた所で時遅し。ドラグレッダーの勢いを借りて放たれた『ドラゴンライダーキック』は、ガンガディンの胸を穿ち、体内のネジ一本も残さず吹き飛ばす。  同時に迫り出す壁の動きも止まり、オーズも壁と壁のサンドイッチから漸く解放された。

2014-02-07 22:59:04
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643

「俺たちが本気を出せばこんなもんよ」疲労に息を弾ませながらディケイドが言う。「思い知ったか鉄屑野郎」 「だいぶ息が上がってます。もう休んだ方が……」 「馬鹿言え」ディケイドがぶっきらぼうに言葉を返す。「この電車を止めてからだ。あァくそッ、どうすりゃあ止まるんだよこいつは!」

2014-02-07 23:00:51
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643

 ディケイドの言うことは尤もだ。操縦者であるガンガディンが破壊された今も、ガンガンライナーは空を駆け、街の中を攻撃し続けている。彼らの戦力ではこの頑強な戦車を破壊することは難しい。となれば、内部から運転を停止させ、破壊活動を止めさせるしかない。

2014-02-07 23:01:34
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643

 ディケイドが何か仕掛けはないかと、操縦席のコンピュータに触れようとした、まさにその時。彼とオーズに目に見えない不可思議な力が掛かり、抵抗する間も無く床に押し付けたのだ。 「な、何だ、何なんだッ!」 「この感じ……まさかッ」

2014-02-07 23:04:28
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643

 戸惑う二人をよそに、コンピュータに備え付けられたスピーカーから、酷く鼻の詰まった男の声が響き渡る。何故なんだと困惑する二人の頭上に、人の手を模した八本のアームが現れた。  

2014-02-07 23:05:27
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643

 アームは各々機械の部品のようなものを手にしており、積み木を組み立てるかのように如くそれらを繋ぎ合わせ、部品がなくなれば屋根の上から取り出して組み立ててを繰り返す。暫くしてそこに立っていたのは、たった今倒した筈の怪魔ロボット・ガンガディンだ。

2014-02-07 23:07:02
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643

「お前、どうして!」ディケイドが声を荒げる。「今さっき倒された筈だろう!」 「さっき言っただろう、仮面ライダーディケイド。俺は怪魔“ロボット”のガンガディン。俺は改造人間や怪物たちとは違い、頭脳さえ無事なら、外装など何度だって作り直せるのだよ!」

2014-02-07 23:09:59
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643

 ガンガディンは押し潰されて動けないでいる二人のライダーを、手に備えられた光線銃で撃ち抜くと、先程以上に嫌味な高笑いを上げる。 「貴様らライダーに俺は倒せない。“電王”のメダルでガンガンライナーを操縦し、“サゴーゾ”のメダルで周囲の“重力”を操作する、このガンガディンにはな!」

2014-02-07 23:10:45
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643

「戦車強盗と電王メダルとアポロショッカー最強の戦士」終わり。 10:「無重力と綱引きとあの男リターンズ」に、続く。

2014-02-07 23:14:53
イマジンカイザー(二次創作投稿用) @i_m_z4643

終了。何か途中あやふやになっててすみません。 ガンガディンというか、このバトルフィールドを考えるのが楽しかったのを思い出します。 映像化したら、このくだりのセットやらCGやら大変だろうなあ……などと思ったり。

2014-02-07 23:16:19