高校数学教師への手厳しい意見が数学者から飛ばされているけど、どうなんだろう。一つは教師になってから勉強する機会に恵まれないこと、一つは数学の教員免許の問題、一つは教科教育以外の負担の問題、と互いに絡み合う問題の複合体が横たわってる。
2014-02-19 16:19:04しかし、不思議なのは数学者と高校数学教員等の直接の対話をあまりみないことである。あったとしても建設的というよりはどちらかがどちらかを揶揄するという構図が多い。
2014-02-19 16:44:19@houji13 30年前は理学部数学科と教育学部中等教育数学教員養成コースとで揶揄や罵倒すら発生しないほど断絶していましたが、関係者の努力で喧嘩が成り立つ程度のコミュニケーションが可能な程度には進歩しました。
2014-02-19 17:42:37@houji13 中学高校は、数学科でεδ論法も抽象線形空間も学んだ(必ずしも習得したとは限らない)人が少数派(多数派は教育学部出身で高校で学ぶ以上の数学は学んでいない)ながら教育現場に存在するので、まだ、最悪の事態は避けられている感があります。小学校が問題です。
2014-02-19 17:52:26@houji13 30年ほど前に、日本の数学者が中等教育の数学教育の現状に気づいて改善に力を入れようと動き出した時期があるんですよ。
2014-02-19 17:53:38@kamo_hiroyasu 所謂「数学教育の現代化」というものでしょうか。少し勉強してみます。現在もツイッターという媒体を通じてですが、数学者の方々教育に対する関心の高さを感じています。ただ、打てど響かずの感を数学者側が持っているのではないかというのが少し不安です。
2014-02-19 17:57:18@kamo_hiroyasu 小学校の教育に関しては私も疑問を持っています。塾で小学生を教えていたこともあるのですが、算数の教育が教条主義的というか、数学の内容というより、何か思想的なものが多く入り込んでいる印象を受けました。掛算教育批判に対する関係者の反応を見てもそう思います。
2014-02-19 18:02:19@houji13 数学教育現代化はもっと前で、50年ぐらい前の話です。大失敗に終っています。失敗の原因はいろいろといわれていますが、数学者どころか現代数学をちゃんと学んだ人が推進側にいなかったので、失敗して当然だったと後知恵ですが思います。
2014-02-19 18:03:37@kamo_hiroyasu すいません、ちゃんと調べてからツイートすべきでした。ご指摘ありがとうございます。やはり数学者の方が参与しないところに良い数学教育はないと私も思います。ただそれは数学者の本来の職域ではないはずなので、中間的存在の重要性を感じます。
2014-02-19 18:08:15@houji13 大日本図書の「教科書いまむかし」では、1971年から1978年までが数学教育現代化時代になっています。http://t.co/UvhkInoyX4 現代化運動が盛り上がったのが1957年のスプートニクショックなので、ずいぶんと時間差があったのですね。
2014-02-19 18:14:29日本の数学教科書が数学教育現代化時代に入ったのは1971年、すでに現代化運動が衰えを見せ始めた時期ですか。そら、あかんわ。
2014-02-19 18:16:24@kamo_hiroyasu 御親切痛み入ります。付け焼刃で調べてみましたがスプートニクショックやピアジェの思想など結構多様な社会や思想状況の上にあったようですね。この「現代化」の後に数学者が入って検討がちゃんと行われたというのは日本の教育にとって幸運であったという感想を持ちます
2014-02-19 18:23:48数学教育現代化運動は結果的に大失敗ではあるけど、生活単元学習(1949〜1960)よりははるかにましだったということはあるのかな。
2014-02-19 18:43:04ふりかえってみると、一世紀のあいだに軍国主義教育、生活単元学習、数学教育現代化、ゆとり教育と、四回も大失敗をやらかしているんだ。これで、数学ができる人材がまだこれだけ存在するのがすごい。
2014-02-19 18:48:02