cyborg0012さんによる「低分化癌」についての解説

cyborg001 @cyborg0012

希少症例なので、実際の症例で確認するのは大変である。ただし、幾つかの症例がある。延世大学の症例（1995－08年）では、６８人の小児甲状腺癌のうち低分化癌（島状癌）は３人と報告されている。全症例の4.4%である。 http://t.co/Eijgp9RIfl

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以下延世大学の症例（上記データ）を図解している。乳頭癌が83.8%、濾胞癌が11.8%、低分化癌が4.4%である。低分化癌３名の平均年齢は１３才である。 http://t.co/xJYLszmYkx

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以下、同じく延世大学のデータを表にしたもの。論文はびらん性硬化乳頭癌をテーマにしたもので、残念ながら低分化癌の詳しい記載はない。死者はいなかったとの報告だが、追跡期間が短く評価困難と断りもある。 http://t.co/FIZOzzlZXc

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アメリカの症例では、二人の少女の低分化癌（甲状腺島状癌）の報告がある。そのうち、一人は肺転移、横隔幕転移、脳への転移により３１か月後に死亡している（以下論文要旨を参照）。 http://t.co/YEk7FywfEI

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以下図は、上記論文要旨の拙訳である。低分化癌（島状癌）による全身転移によって死去した少女は１６才。かなり強力なヨウ素131治療を施したが、初診から３１か月で絶命した。 http://t.co/VBl7yKGuf6

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以下図は、上記アメリカの症例について、筆者たちが論文の終わりで述べた所見。小児低分化癌（島状癌）は極めて稀だが、予後不良につき、積極的外科治療が求められるとのこと。 http://t.co/Y4rPwj8nFA

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以上長々と述べてきたが、福島へ戻ろう。こうした希少かつ予後不良の低分化癌（島状癌）が福島で発見された意味を考えたい。明らかに異常事態であり、これを正常と言い張るなら、世界の甲状腺専門医が腰を抜かすこと間違いなし。 http://t.co/I3ZWR10gK7

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日本では毎年５０名前後の小児甲状腺癌（０－１９才）が生まれている。韓国では全症例のうち低分化癌は4.4%なので、これを応用すると、日本の小児低分化癌（島状癌）は毎年2.1人となる。100万人対0.09人である。 http://t.co/orqIpGz7ql

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福島では25万人調べて１人の低分化癌。ただし、手術と術後組織検査済みは半数未満なので実質１２万人で１人発見。福島は100万人対8.3人の低分化癌罹患率である。日本では0.09人。福島は明らかな多発である（以下図）。 http://t.co/NqNKBhOK4u

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cyborg001 @cyborg0012

福島が「正常」と仮定しよう。すると、日本では毎年190人の小児低分化癌が生まれていることになる。しかし、日本の１年間の小児甲状腺癌の「全症例」は５０人前後。明らかな背理である。医科大の先生もこの異常事態を当然認識しているだろう。 http://t.co/S4VamaJGGg

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以上は「狭義の低分化癌」について。前述したが、乳頭癌にも進行の早い「低分化の乳頭がん」（充実性タイプなど）がある。チェルノ乳頭癌では３割がこの悪質なタイプであった。医科大は、乳頭癌の亜組織タイプを公表すべきであろう。 http://t.co/pD42hT2THt

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cyborg001 @cyborg0012

最後に、医科大がどう言おうが、非常な希少症例、かつ予後不良とされる低分化癌（疑い）が福島で一人発見されたことは、医学の通説では説明不可能。「低分化癌を疑ったが、よくよく検討したら違っていた」と後日見解を翻すか、福島の「異常」を認めるか、どちらかを選ぶ以外にこの背理は回避不可能だ。

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以上、長々と失礼いたしました。 Reference1 http://t.co/kqLzp83OWb

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Reference2 http://t.co/OzGw5RO0WX

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Reference3 http://t.co/3tvXBVwRt3

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