悪い男に騙される山城【解】『HAruna's waRD』真最終章其の終宴『悪い男の勝手を許さない者達』Aパート
引き金は引かずに、新月が私から目を逸らし、明後日の方向を見る。 つい視線をそちらに向けた瞬間には、新月の姿がかき消える。 逃げた…?
2013-12-09 23:23:56@harunas_ward 姉様! 姉様、ごめんなさい! 大丈夫ですか!? ごめんなさい、ごめんなさい…!
2013-12-09 19:45:20こっちはもう大丈夫です扶桑さん! 早く応急処置を! 肩で息をしている北上さんが周囲を見回し、夕張さんもソナーに神経を集中させている。 夕立さんと一緒に扶桑さんの傷を診る。 ひどい怪我…。うろたえる山城をとりあえず肘でどかす。
2013-12-09 23:28:01扶桑さんと北上さんの問いに頷く。 ええ…。正真正銘の『鬼』です。元は私達と同じ艦娘ですけど、今は奴の忠実な手駒です。 ともすれば、私もその1つになっていたかもしれない事実に、今更胸がざわつく。
2013-12-09 23:31:14…そう、彼女は新月よ。 正直『鬼』だとしても所詮駆逐艦だろうと侮っていた。こっちは完全な『鬼』ではないとは言え、速さも力も負けるとは思っていなかった。 鎮守府の上層部があれだけ必死に潰そうとしていたのも今では理解できてしまう。
2013-12-09 23:37:14@harunas_ward 扶桑さんの手当てはこれで大丈夫よ・・・同じ駆逐艦とは思えない動きだったわ・・・これからどうするの、榛名さん
2013-12-09 23:31:08@Yuudachi_DD @harunas_ward ありがとう夕立さん 山城が戦っているのにまだ引くわけにはいかないもの・・・ね・・・っ・・・!! (痛みに若干顔をしかめながら再度艤装を装着
2013-12-09 23:36:08@harunas_ward こっちに任せて休んで、って言いたいところですけど…今の新月とまともに戦うとなるとそうはいきません。(霧の向こうに出ている敵機の反応を見ながら
2013-12-09 00:31:49@harunas_ward っはぁ・・・!鬼ってこんなに強いの?駆逐艦のくせに・・・気に食わないねッ!!!
2013-12-08 23:59:01顎に手を当てて考える。周囲には薄くなってはいるがまだ霧が籠もったままだ。新月はまだ近くにいる。 3人には扶桑さんを連れて下がらせたいのが本音だけど、敵に潜水艦がいるとわかった以上、悔しいけどそうも言ってられないわね。 警戒しながら他の艦隊と合流しましょう。
2013-12-09 23:42:47@Yubari_Yasaka @harunas_ward ふふっ大丈夫よ 私だって超弩級戦艦の端くれだもの まだ援護射撃くらいはできるわ
2013-12-09 23:40:34『潜水艦、嫌イナンダ?』 ぞっ。 山城がばっと顔を上げ、私は身体ごと振り返る。 扶桑さんや夕張さん達は首を傾げてこっちを見ている。私と山城にしか聞こえていない? 『じゃア…。楽しンデ?』 夕張さんがソナーを見詰めて急激に青褪める。 まさか…!
2013-12-09 23:49:33この場から全速で離脱! 山城、扶桑さんを連れて全力で逃げて! 敵種はきっと…! 言い終わる前に、周囲の水面から無数の手が伸びる。 潜水艦よ!
2013-12-09 23:55:34北上さんっ! 私を庇って無残に引き裂かれる。通常の戦闘と違い肉眼で確認するまで反応できない山城と扶桑さんも対応できずに、傷を追っていく。 北上さんを襲った腕を蹴るが、他に伸びてきた腕に皮膚を削がれる。 こいつらっ…!
2013-12-10 00:00:55