【出版!】木野龍逸著『検証福島原発事故・記者会見3~欺瞞の連鎖~』岩波書店刊

福島第一原発の事故発生直後から東京電力及び政府の記者会見に出席し続けていた著者が、東電と政府の欺瞞を告発する第3弾が2月28日出版! ◎木野龍逸(著)『検証福島原発事故・記者会見3 ~欺瞞の連鎖~ 』岩波書店(2014年刊)⇒(http://goo.gl/p3DtyG) 【既刊】 ◎日隅一雄・木野龍逸(著)『検証 福島原発事故・記者会見 ~東電・政府は何を隠したのか~ 』岩波書店 (2012年刊)⇒(http://goo.gl/J3Frjz続きを読む
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木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

続4)数字を出さないということは、危機的な状況なのではないかと思わざるをえません。都合の悪い数字を隠すのは、東電のいつもの姿勢です。情報公開に対する姿勢は、これだけの大事故が起きてもほとんど変わりませんでした。このような企業に3兆円の税金を投入する意味は、ぼくには理解できません。

2014-02-28 10:54:39
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

続5)②の作業員の質の低下の問題は、東電は2011年秋には予想し、当時の国と東電による対策本部の会議で報告していました。東電社員の場合、職級の高い人に専門的な作業が集中し(技能があるためです)、それが被曝量を増やすこと、そのため被曝上限に達する時期が早くなりそうなことなどです。

2014-02-28 10:57:27
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

続6)この懸念が、表面化しています。5年100ミリの被曝上限に達して現場を離れる中堅作業員が増えているのです。「検証 福島原発事故・記者会見3」で詳報していますが、中堅作業員が抜けることで現場管理がルーズになっており、さらにまずいのは、この状況が2016年4月まで続くことです。

2014-02-28 10:59:25
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

続7)中堅作業員の確保は、今からでは非常に困難です。すでに福島第一で働ける人は入っていますし、抜けています。また、仮に再稼働が進むようなことになれば、危険で被曝量も多く、それほど賃金も良くない福島第一にくる作業員は、今よりさらに減るのは間違いありません。

2014-02-28 11:00:54
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

続8)作業員のこうした課題は、繰り返しですが「検証 福島原発事故・記者会見3―欺瞞の連鎖 http://t.co/aKqsmTNd7Pに詳報しました。ぜひご覧ください。そして③の作業管理ですが、これは昨年夏以降に続いた汚染水漏洩の中で明らかになってきました。

2014-02-28 11:03:00
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

続9)とくに除染装置から11トンの汚染水が漏洩して作業員が被曝した事故は顕著でした。除染装置の配管交換の作業での事故でしたが、東電はこの交換作業を、①下準備、②配管外し、③交換後の取り付けと、別々に発注したのです。①と③をメーカー、②を東電関連会社に発注し、事故は②で発生しました

2014-02-28 11:06:05
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

続10)一連の作業を分割発注する理由について東電は、分割するといろいろな会社に依頼できるという中途半端な理由を説明しています。けれども分割発注する理由は、一般的にはコストダウンが大きなものです。②の作業を切り出して発注することで、少しでも安くしようとしたのです。

2014-02-28 11:07:30
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

続11)こうした半端なコストダウンが、2011年夏から続いています。実態は明らかになっていませんが、現場では、さまざまな提案をしても東電が受け付けない、競争入札になると非常に安い価格で東電関連会社がとっていくなどということが続いているようです。

2014-02-28 11:09:56
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

続12)極めて危険な福島第一原発でこれでは、安全な作業は期待薄です。東電が現場を管理する限り、半端な分社化(カンパニー制)はなんの意味もありません東電が気にしているのは、決算です。連結に含まれる以上、コストカットは必要になります。黒字にならないと金融機関に見放されるからです。

2014-02-28 11:11:26
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

続13)東電の解体以外に道はないと思えます。これも事故直後から明白だったことですが。東電を解体しないのは、経産省や政府が市民の安全より東電の維持、柏崎刈羽原発再稼働を重視しているとしか思えません。東電が破綻すると賠償が滞るといいますが、今でも東電は支払いを渋ることがあります。

2014-02-28 11:14:18
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

続14)そもそも賠償も、除染に関しては東電の支払額にはキャップをもうけ、たりない分は国でだそうという方針に変わりました。除染以外の賠償も、国が保有する東電株の売却益をあてるなど、東電の負担が徐々に少なくなる方針が決まっています。事故当事者の責任を希薄化するモラルハザードです。

2014-02-28 11:16:08
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

続15)このような措置が、事故収束作業を良い方向に導くとは思えません。いますぐ東電を破綻させ、組織を立て直し、福島第一原発に必要なコストをかけられるようにする必要があります。福島第一原発の破綻は、日本の破綻を意味します。早急な対応が必要です。

2014-02-28 11:18:38
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見】汚染水対策本部、相澤副社長と小野福島第一原発所長のテレビ会見。最初から手を上げてるんだけども、東京の司会者、明らかにこっちから目をそらしてる。。。なにか悪いことしたか。。。

2014-02-28 18:21:41
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見2】あたった。染水を注水しているにもかかわらず水位計を見ていなかったのは、除染装置を設置したメーカーではなく、協力企業だとのこと。会社名は非公表。聞くところによれば電の関連会社らしいですが、名前は出ませんね。原因会社別の事故件数もデータベースで持っているとのこと。

2014-02-28 18:39:42
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見3】事故件数の公表がないと、妥当な企業に発注できているのかどうか、そもそも発注額が適当なのか等についてなんの確認もできない現場からは、コストの関係で受注企業が限られているという声も出ている。受注企業の内訳などをきちん公表しないと、東電がなにをしているのか不明なまま。

2014-02-28 18:41:47
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見4】相澤副社長は今日の会見で、現場力が大事だと何度も繰り返している。廃炉に向けた作業の経験が培われていないともいう。けれどもこれまでのミスは、ごく基本的なことができていないのが問題。言葉にするのもばかばかしいミスがなぜ起きるのか、東電は原因を考えているのかどうか。

2014-02-28 18:43:06
木野龍逸 (Ryuichi KINO) @kinoryuichi

【東電会見5】相澤副社長は、毛細血管に血液が行くように安全意識の工場にも務めるという。これを言わなければいけないことに問題があるという意識はあるのだろうか。いまのままだと、いずれ大きな事故が起きるのは避けられない気がする。東電の情報非公開方針が、不安ばかりを大きくする。

2014-02-28 18:44:38