茂木健一郎（@kenichiromogi）さんの連続ツイート第1181回「ビットコインの日本報道、マジワロタ」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイートをお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、マジ笑えること！

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びま（１）昨日の朝、金杉肇さんがプロデュース、歌唱する、金杉さん、ぼく、そして堀江貴文さんのパンク・ユニット『ハッカーズ」のレコーディングがあった。昨日リリースされた『ゼロ　〜裸の俺たち』に続いて、ぼくが歌詞を書いた『卒業』のレコーディングをしていたと思いねえ。

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びま（２）それで、堀江さんに、「あの〜新聞記者が、アルゴリズム知らなかったって本当ですか？」と聞いたら、「電話でビットコインについて聞かれて、いやあ、ビットコインはアルゴリズムがすぐれていて、と説明したら、アルゴリズムって何ですか、と聞かれて、そこからですか！　と驚いた」そうだ。

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びま（３）普通に現代を生きていて、「アルゴリズム」を知らないで育ち、しかも新聞記者をやっているってちょっと想像できなかったので、堀江さんに「何部の人？　経済部？」って聞いたら、「いやあ、社会部みたい」と堀江さん。それでこの話は終わりになったけど、ビットコイン報道見ていると面白い。

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びま（４）マウント・ゴックスはたまたま東京にあるけれども、顧客は「１２万７千人いて、日本人は１％に満たない」という。それで、記者会見の際に、例の日本のメディアの恒例行事、「深々と頭を下げて謝罪する」という世界文化遺産認定の奇習があるわけだけど、この扱いが面白かった。

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びま（５）ＴＢＳのニュース動画を見てたら、マウント・ゴックスのマルク・カルプレスＣＥＯが、冒頭、ものすごくたどたどしく下手くそな日本語で、「すみませんでした」といいながら頭を下げて、その時ものすごいカメラのシャッター音。マルクは日本に住んでてそういう「奇習」を知っていたのだろう。

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びま（６）そもそも、英語圏の記者会見で、たとえ謝る場合でも、まるで犯罪人引き回しのように深々と一礼するという「儀式」はないわけで、また、そもそも、ビットコインは世界的な関心事で、日本人のユーザーは１％未満ということから見ても日本は「蚊帳の外」だったわけであり、

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びま（７）「アルゴリズム」を知らなくても新聞社に受かり、記者をやっている国が日本なのであって、マウント・ゴックスのＣＥＯが冒頭深々と頭を上げて「すみませんでした」と言ったのは、そんな日本に合わせた。堀江さんに、「アルゴリズム体操と言えばわかったんじゃないか」と言ったら笑ってたが。

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びま（８）ビットコインについて、日本のメディアは、危ないとか、怪しいとか、そういう報道の仕方が主流で、そのような日本の文化と、「アルゴリズム」を新聞記者が知らないという現状は一体。ぜひ、公平のためにも、英語圏でこのニュースがどう報じられているのか、検索して読むことをオススメする。

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びま（９）エドワード・スノーデン氏は、「自由」を大切にする米国の「保守」で、そういう人がＮＳＡの情報収集をリークする、という構図は日本の新聞には理解できないのだろう。「容疑者」と書くのをやめたと思ったら、「元職員」とか書いている。肩書きがないと落ち着かない「型」に固執。

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びま（１０）昨日、黒川清さんに会ったら、日本の新聞は、どんな記事でも、インタビューをしたら、年齢を聞いて、黒川清（***）と書きたがるそうだ。「スノーデン容疑者」「スノーデン元職員」と書きたがるのと同じ。意味なし。それで、アルゴリズム知らないで、ビットコインに対応できないでいる。

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以上、連続ツイート１１８１回「ビットコインの日本報道、マジワロタ」でした。