以前、理系の人とペアを組んでそれぞれ自分の研究についてプレゼンするっていう仕事をしたとき、理系の人との多くはプロジェクターがゆがんでてもあまり気にしないのよね。性格の問題とかではなく、提示される資料の違いに由来する違い。
2014-03-03 02:29:54@arata1002 @cari_meli 知覚の恒常性の働きによって、ちょっとぐらいの歪みはまったく気にならない(むしろ知覚困難)ともいえます。個人差や慣れが大きいですが。
2014-03-03 02:30:28空間的相対性への適合度が高いということかもしれません(笑)。QT @arata1002: 理系の人との多くはプロジェクターがゆがんでてもあまり気にしないのよね。
2014-03-03 02:32:34いずれにせよ「見え方」をきっちり標準化することは本当に難しいですよね。古典的光学(遠近法)論ではないですが「そもそも眼球が歪んでいるので」みたいな話になります。
2014-03-03 02:35:35@H_YOSHIDA_1973 @cari_meli ただ、美術史の図版の場合、ゆがんでしまうのは気にならなくとも致命的ですよね…。
2014-03-03 02:33:09学術論文における「図 figure」とは何か、その意味は分野によってどう異なるか、という面白い問題がそこから取り出せそうですね。美術史の場合、図はダイヤグラムではなく「分析対象」ですからね。QT @arata1002: 美術史の図版の場合、ゆがんでしまうのは気にならなくとも致命的
2014-03-03 02:39:44メタ学術論文! RT @H_YOSHIDA_1973: 学術論文における「図 figure」とは何か、その意味は分野によってどう異なるか、という面白い問題がそこから取り出せそうですね。美術史の場合、図はダイヤグラムではなく「分析対象」ですからね。
2014-03-03 02:43:29●貼付け図版の種類について
美術史における部分図の話。網点の写真製版が発明されて、出版物で写真図版が一般化するのは、1890年くらいではないかと思う。添付はモレッリのアトリビューションのドローイングですが、もし写真図版が印刷できたなら、部分図も掲載していたかも。 http://t.co/cg1Ei7QusC
2014-03-03 20:14:19ジョヴァンニ・モレッリ http://t.co/gMbjvjZc1K 矢代幸雄 http://t.co/ceYGDanSHB
2014-03-03 20:32:18美術史の書物における写真の使用の歴史というのは、どんなふうなんでしょう。やはりコロタイプあたりが始まりなのでしょうか。19世紀の(写真帖ではなく)書物で、印刷ではなく、写真が貼り付けてあるというのは、不勉強にしてあまり見た記憶がないのですが、けっこうあるものなのでしょうか。
2014-03-03 22:45:17@oichiro1 さて、正確にはなんとも言えませんが、僕の印象では19世紀はおろか、20世紀の30年代くらいまでは、貼付け形式の本がむしろ普通だったのではないかと思います。戦後にも例はいくらでもあります。そのこともあって、部分図に「切る」ことに抵抗があったかもしれません。
2014-03-03 22:59:23@michio_ha ありがとうございます。そうなんですか。それは、石版などで印刷したものを貼り付けているということではなく、紙焼きの写真を貼り付けているということですか?
2014-03-03 23:09:34@oichiro1 大抵はそうです。でも逆に20年代くらいまでは、版画技法による図版が多かったのではないかという気もします。19世紀はほとんど版画技法なので、時折名画が左右反転して印刷されていたりします。それをそのままコピーしたドローイングなどがセザンヌにもあったりする。
2014-03-03 23:15:32@michio_ha すみません、再確認なのですが、写真を写真製版して石版やオフセットなどで印刷したものが貼り付けてあるというのはよく見ますが、印画紙(19世紀なら鶏卵紙とか)に焼いた写真そのものが貼り付けてあるのでしょうか?
2014-03-03 23:40:29@michio_ha 「版画技法による名画の図版」というのは、版画(石版? 凹版?)による模写ということですか? それとも、写真製版したものということでしょうか?
2014-03-03 23:40:51@michio_ha あ、世紀末のポスターのような、写真をもとに、目測で色分解した、多色石版印刷ということでしょうか。
2014-03-03 23:52:28@oichiro1 その通りです。写真を製版して貼付けてあるということです。紙焼きの写真をそのまま貼付けるというのは、あくまでも知る限りの話ですが、少ないと思います。ただ、紙焼きの写真を美術史の授業で使うというのは普通にあったことのようです。
2014-03-04 00:21:48@oichiro1 これはいろんなタイプがありそう。その変遷の正確なところは調べた方がよさそうですが、17世紀あたりから19世紀半ばくらいまでは銅版画(engraving)が主流のように思います。その場合は模写ですね。
2014-03-04 00:30:40図版における写真使用について
昨日の「美術史論文における図版」云々の話ですが、以前、神戸大学の院生(お名前失念)が「ダーウィンの著作における写真の使われ方」のような発表をしていたのを聞いたことがあります。考察対象は確か『表情論』だったように記憶しています。研究室のどこかにレジュメがあるかもしれませんが。
2014-03-03 20:57:31(承前)19世紀(写真黎明期)の書物では、本文中の参考写真は「紙に直接印刷」するかたちではなく、「刷り上がった後で貼り付ける」ケースが大半だったと思います。そしてそうした方法は、20世紀に入ってからもしばらく続いたという印象(これまで私が見てきた記憶から)を持っています。
2014-03-03 21:03:00ダーウィンはまさに好例ですが、美術(写真)史家は「科学写真(科学文献に掲載された写真)の歴史」を調べたらいいのではないかと、門外漢としては思っています。そして「美術史」という学問(あるいはまさに Kunstwissenschaft)もその延長線上で捉えるべきです。
2014-03-03 21:06:50だって(これは岡田温司さんあたりがきっと書いてそうと想像しますが)ヒステリー研究だって「写真」がなかったら成立しなかったでしょうから。
2014-03-03 21:10:46