「どうしてもわからない場合は、意味が明確になるまで質問する」というのも、広い意味での「読解力」の一部です。-速越陽介「読解力の基本」
2010-10-29 22:09:28結局、話し言葉での「私」「彼」などの代名詞が誰を指すかは、文脈や話のトーンや「間」から判断するしかありません。-速越陽介「読解力の基本」
2010-10-29 22:10:53文章の意味を正確に読み取れていない人は、たいてい、「文章の構造」を無視して読んでいます。「文章の構造」に敏感になること。それが、読解力向上のカギなのです。-速越陽介「読解力の基本」
2010-10-29 22:12:22読解力を身につけるための最大のコツは、実は、大切なことを読む能力ではなく、大切ではないことを切り捨てる力です(このことは文章を書くときも同じです)。-速越陽介「読解力の基本」
2010-10-29 22:14:13刑事事件について、「警察は~している」などと報道されます。しかし、警察は必ずしも捜査途中の情報を公式に発表したりはしません。こうした情報は、警察の動きを見た記者が勝手に推測したか、または警察内部の誰かが逃亡をむずかしくする目的でわざと記者に情報を洩らした可能性もあります。-速越陽
2010-10-29 22:18:43週刊誌が「表」情報を収集するためにかける費用や人員は、新聞にはるかに及びません。それどころか、基本的に記者クラブにも加盟していないため、「表」情報の宝庫である記者会見にさえ参加できないのです。-速越陽介「読解力の基本」
2010-10-29 22:21:17無料情報誌で店や商品が紹介されている場合、「その商品が優れているから」「その店がおいしいから」という理由で紹介されているわけではなく、単に広告料を支払っているから掲載されている、という可能性があるのです。-速越陽介「読解力の基本」
2010-10-29 22:22:59小説を読むときは、「作者が何を言いたかったか」ではなく、「読者(あなた)が何を読み取るか」が大事なのです。-速越陽介「読解力の基本」
2010-10-29 22:24:27哲学の「入門書」の中には、「入門される気がないんじゃないか?」と疑いたくなるような難解な本も多い。こうした本は、おそらく出版社の都合で「入門」とタイトルがついているだけで、むしろ原典のほうを読んだあとに理解を深めるために読むべき本なのです。-速越陽介「読解力の基本」
2010-10-29 22:26:42人文・社会系論文を読むときには、序論で提示された問題設定を常に念頭に置きながら、その先の論証部分を読み進む必要があります。-速越陽介「読解力の基本」
2010-10-29 22:30:40あなたが新商品を開発するにあたって論文を参考にするとき、あるいは営業資料に学術的データを引用するとき、「それが最新の研究なのかどうか」を常に確認する必要があります。-速越陽介「読解力の基本」
2010-10-29 22:35:11説明書の中でわからない言葉があり、それがトラブルの解決のために重要であれば、結局はネット等で意味を調べることになります。こうしたとき、せっかく一度調べた言葉なのですから、次からは調べなくてもすむように、欄外などに意味を書き込むのです。-速越陽介「読解力の基本」
2010-10-29 22:39:30規則などなくても、ふつうは下の人は偉い人の言うことを聞くのです。ですから、「いくら偉い人でも、これだけはやっちゃダメ」という約束事を明文化しておくほうが、はるかに重要なことです。-速越陽介「読解力の基本」
2010-10-29 22:40:59法や規則には、レベルが上のものと下のものがあります。基本的に、レベルが下の規則が上の規則に違反している場合、下の規則は無効です。-速越陽介「読解力の基本」
2010-10-29 22:42:03契約分を読む際には、契約自体を読む力に加えて、その契約が法律に違反していないかどうかを読む力も必要になるのです。-速越陽介「読解力の基本」
2010-10-29 22:43:021つの政党のマニフェストだけを見ていては、「書いていないこと」を見つけるのはむずかしいかもしれません。でも、複数の政党のマニフェストを見比べるならば、「あれ?こっちの党が書いている項目を、こっちの党は書いていないな」と気づくことができるのです。-速越陽介「読解力の基本」
2010-10-29 22:45:05読解力の基本(速越陽介)読了。新聞、事務的文書、法律文などそれぞれに適した読解法を解説した本書。ただ読んでいても本質を読み解くことは不可能。どういった経緯で書かれたのか、書いた本人はどういう意図で書いたのかなどバックグラウンドも読み解く必要があるのです。 #mybooklist
2010-10-29 22:55:11