讃岐はムーヴのコンセプトは徹底されていて組織的な意味では良いチームなのですが、攻撃的な選手が多すぎること、その割に戦術が要求するレベルの技術がもうひとつないことを考えると決して超絶攻撃力ありという相手ではないので、 DFのこの脆弱さは気になるところです。
2014-03-11 15:00:53讃岐ペースの前半でしたが、後半は磐田ペース。おそらく前半の攻撃を見て、讃岐の両サイドをどんどん攻めていけると得心をしたのだと思います。最初から両SBをどんどん上げて讃岐を縦に動かしていきます。
2014-03-11 15:02:05讃岐は引かざるを得なくなりますが、中盤のラインとSBの守備に不安を抱えているチームですから、どんどん厳しくなります。とくにSHとSBの連携、DMFがどうサポートするかの判断が悪い(J2のプレー強度、速度についていけていない?)ため、磐田は前半より容易にサイドを割れるように。
2014-03-11 15:03:12讃岐は磐田左サイド(讃岐右)のペナ角エリアまで守備組織をスライドしますが、ここにいなければならない網田が讃岐右サイドの守備に関与しようと動きすぎていて、藤田へのプレッシャーに行けず、この場合穴埋めをしなければならないSHの岡村の対応も遅れます。
2014-03-11 15:05:16そのため対応が曖昧になり、SBとCBの間で受けようとするポポに縦パスを入れられます(この藤田の縦の判断が得点を生みました)。これをポポが生かし宮崎に出、SBとSHが双方内側へひきつけられたことでドフリーになった山崎に供給。そこからファーの遼一に良いクロスが出て得点。
2014-03-11 15:06:333点目も同様で、右サイドへ送られたGKリスタートへの讃岐の備えが間に合わない状態でボールを奪い、SB、SH共にいないスペースをポポが使い、ボックスの高さまで侵入。
2014-03-11 15:08:18ボールサイドにスライドしてくる讃岐DFの大外、DMF、SHのサポートが間に合わない(対応できる守備感度を持っていない)ためドフリーになっているファーのギュンに合わせてゲット。
2014-03-11 15:09:022点目、3点目は両方リスタートからの得点なのですが、どちらも讃岐のGKからのロングフィードによるリスタートからセカンドボールを奪取してのものであることは注目に値します。
2014-03-11 15:09:41磐田が両サイドで攻勢を強めた為、讃岐は自陣に押し込まれる時間帯が続き、そのためチーム全体が攻勢転移時に押し上げ直すランニング距離が長くなっていました。
2014-03-11 15:10:17讃岐としては試合開始時のプランどおりロングフィードでスペ-スを得、そこで密集を形成、セカンドボールを奪取してショートカウンターぎみのパスプレーを行い主導権を回復したい。
2014-03-11 15:11:03けれども、自分たちの押し上げ自体が難しくなりスペースを生み出してしまっている(相互サポートのためより長い距離を走らなければならない)状況。
2014-03-11 15:11:33そこへプラン通りロングフィードを送っても、讃岐はボールサイドに人を集めないとボールを握れないので、前半と違い準備をしている磐田にセカンドを奪われSB、SHが上がっている、もしくは守備のセットやサポートが間に合わないスペースを使われます。
2014-03-11 15:12:19今節磐田的にとても良いなと思うのは、開幕戦と違って闇雲に力を発揮しようとするのでは無く、このように相手のウィークポイントに自分たちの強みをあててそこから敵のゲームプランやチームの骨格を破壊していこうという、相手を見たサッカーをきちんとやっているところです。
2014-03-11 15:13:45なんの根拠も保証もない「戦力差」に身を任せず、この志向性を試合毎にしっかり維持すれば、どのチームに対しても選手の力を有意に発揮できるでしょう。是非とも続けて欲しいところです。
2014-03-11 15:14:28アタッカー・DMF両ユニットの守備が連動しておらず前からハメ込めないためサイドで後手を踏む、サイドで後手を踏むためDFユニットとDMFユニットの動きにズレが出てユニット間にスペースを得られてしまう、という欠点は未だ未整備と言えます。爆勝けはいの後半でもそこは同じでした。
2014-03-11 15:16:01DMFを含むMFラインとSBが攻撃的な資質の選手ばかりで、ただ単独でのボールアプローチが弱いだけでなく守備時のポジショニング修正を適切に行えない、セットやマーキングの約束事を適切に捨て優先度の高い危険に対処できない、などの問題を抱えています。
2014-03-11 15:17:40そのため、ボールサイドに複数人でプレッシャーをかけて奪う、以外の奪い方を狙えない、守備に関しては事実上単一のゲームプランしか描けないチームになっています。
2014-03-11 15:18:10このチームのデザイン上、リソース上必然的にそうなるのだと思います。が、攻撃的な選手ばかりで構成するため生じている守備の問題を改善できないかぎり、勝ち点を稼ぐのは厳しいのでは無いかと思われます。良いコンセプトを持ったチームなので、なんとかして底を締めて残留してほしいところです。
2014-03-11 15:19:31