芝村裕吏さんの、「ヨーロッパ最弱最低戦闘機と、イタリア最強の戦闘機の話」
うん。翼の長さが20cm違う。 プラモ作ると、あっれーとわかる差だね。 なんでそうなったか。 牽引式の単発機だと、プロペラの回転方向に応じてモーメントが発生して、舵が片方にとられるせいなんよ。
2010-02-20 01:42:50単発プロペラ機は、まっすぐ飛ぶのに当て舵しないといけないのね。 これは滑走路上でもおなじ。まっすぐ飛ぶのがむずかしいのはこのせい。 エンジンが高出力ならなおさらだ。
2010-02-20 01:44:57加えて機体が軽いと、なおのことこの影響がでてしまう。日本の零戦に対する対抗戦術、サッチウェーブはこのへんをうまくついていて、日本機(零戦)が舵が軽い片側にしか逃げないことをよく理解していた。
2010-02-20 01:47:31まあ、普通なら、そういう仕様だ、ですますところだし、すごいところでもせいぜいバランストリムをいれるくらいだと思うんだが、まさか主翼をアンシンメトリにするとはね。 しかもイタリアでは、これが珍しくない。
2010-02-20 01:50:03おかげで202は、もとが軽量機なのに高速でも左右両方にきりかえせて、あてかじもあまり厳しくなく、それゆえパイロット疲労も少ない機体になった。ようするに、いい機体なんだよ。
2010-02-20 01:53:29問題といえば武器が弱いこと、あと、これがオチなんだが、燃料の少なさはあいかわらずでな。いうたらすげえバッタになったんだよ。 この機体の損失のほとんどは、地上補給中でおきてる。
2010-02-20 01:55:05和風メッサーのその後ですか。 性能は良かったのですが、イタリアには出来ても、新興工業国の日本では、芸術品のようなドイツエンジンの量産品質管理はうまくいきませんでした。
2010-02-20 02:07:09故障が多く、量産はおくれ、改良型ではさらにその傾向が悪化し、三式は機体が量産されども、エンジンなしで首なしで工場に並んでいました。
2010-02-20 02:08:38で、大戦も終わり近く、日本は自分たちのエンジンを、三式に乗せます。 日本陸軍最後の戦闘機、そして、唯一ニックネームがない、5式戦闘機です。
2010-02-20 02:10:44パイロットの評価は、日本最優秀機。 大東亜決戦号疾風(4式)より、いいというものでした。実際どうだったかは微妙です。ただ、 身の丈にあうことをやる。日本の最後と、日本の再生の両方にかかるキーワードが、ここで見られます。
2010-02-20 02:13:51