ドイツの環境政策の今後

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村上 敦 @murakamiatsushi

ドイツの2013年のCO2排出量の速報値が連邦環境庁から上がってきました。2011年の-25%を最低に、12、13年ともに微増が続き、13年は90年比-23.8%。昨年の冬が寒く長かったこと、発電量が増加、電力輸出量が増え続ける中、石炭の消費量が増加していることが主原因です。

2014-03-12 01:21:36
村上 敦 @murakamiatsushi

2011年には2020年までに-40%という国策であり、意欲高い目標の達成は可能だと信じられてきたドイツの気候温暖化対策。このままの継続では達成不可能という懐疑的な意見も出てきています。そもそも、このように排出量が増加したのは、…

2014-03-12 01:23:35
村上 敦 @murakamiatsushi

…ドイツを含む各国の産業ロビーがEUのCO2排出量取引制度のキャップの引き締め緩和に成功し、同時に欧州危機によって南欧の産業崩壊でCO2取引価格が下落(トンあたり30ユーロ目安だったものが現在は3ユーロ)、それにより褐・石炭が安価で使い続けられるようになった影響が大。

2014-03-12 01:27:34
村上 敦 @murakamiatsushi

国内でのより一層の省エネ対策(助成による省エネ改修工事の促進)と併せて、このCO2取引単価を上げないことにはなんともならない印象です。しかしEUの排出量取引制度の次期改正は20年近くの予定。・・・

2014-03-12 01:31:18
村上 敦 @murakamiatsushi

…さらに、ここに来てメルケル政権は夏からFIT適用の厳格化し、再エネの推進にも大ブレーキをかけようとしています。さて、98年から7年間続いた社会民主党+緑の党の政策の恩恵で、産業構造を強くしながら温暖化対策も行い、今まで優等生印を享受しているドイツですが、今後はどうなることか?

2014-03-12 01:35:36