大量返品=出版不況、とは限らない

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宮島正 @yasuokajihei

@yumiharizuki12 @yamauchitaiji: 凄まじい出版不況。書籍返品率は38.0%、雑誌は何と44.7%まで。 http://t.co/e2nFaS106Z

2014-03-19 09:59:41
伝左衛門 @yumiharizuki12

返品率が高いことを以て出版不況とする言説が多いが、そうとは限らない。店頭に平積みにすることによって「売れてます」を演出する売り方が普及した結果、部数を作りすぎて返品が増えた可能性がある。もちろん返品は損失だが、その分価格を高く設定すればいいだけ。返品=不況、は業界のポーズ。

2014-03-19 10:08:51
伝左衛門 @yumiharizuki12

実際、部数を増やしても大したコスト増にはならない。私は長年紀要の編集を担当して業者と交渉してきたのでよくわかる。業者はページ数が増えると値上げを要求するが、部数増加を求めてもそれほど高くならない。出版業のコストの大半は編集代と営業代。

2014-03-19 10:17:05
伝左衛門 @yumiharizuki12

出版に限らずどの商売でも同じだろうが、ブームになっている時にチャンスを逃さずできるだけたくさん売るのがビジネスの鉄則。売れている時に品切れで消費者の需要に応えられないのは愚の愚。その結果、どの小売店もできるだけたくさんの在庫を抱えようとする。売れ残ればノーコストで返品できるから。

2014-03-19 10:34:50
伝左衛門 @yumiharizuki12

友人の法学者が研究書を出版すると言う。「いくらで?」とたずねたら、なんと8000円!100万円ぐらい自己資金=出版助成を用意すれば、出版社はいくらでも出してくれるそうな。確かに、学術書はどうせ売れないと思われているが、いつの間にか在庫がなくなるからな。

2014-03-19 10:39:15
Mstn @ ドコモロ座の座長 @SatoshiMasutani

商売は大抵買い切りですよ。委託販売は出版とか一部の業界ではないでしょうか。CDも委託だと入荷量が少なくなるので、思い切って買い切りで仕入れたりしますよ。 @yumiharizuki12

2014-03-19 10:39:40
伝左衛門 @yumiharizuki12

@SatoshiMasutani ノーコストで返品できる出版業の特性で、返品=不況、と騒ぐことができるのでしょうね。食品もそうですが、大量に作って店頭を賑わせ、売れ残れば大量処分、はどの業界でも見られます。

2014-03-19 10:44:38
伝左衛門 @yumiharizuki12

実は経済学は、日本語で書かれた良書、研究書が少なすぎるのではないか。本を書いてもあまり業績として評価されないからなのだろうが。唯一、某メカニズム・デザインの先生は頻繁に良書を上梓なさるが。

2014-03-19 10:49:39
伝左衛門 @yumiharizuki12

一般論として、ブームの時に品切れを起こさず大量に売るのがビジネスの基本だろう。出版の場合は小売店の負担なしで返品できるので、大量返品が発生すると解釈できるが、これは需要サイドの説明。供給サイドにとっては返品はコストだから、再販制は供給抑制要因にもなる。結果は両者のバランスによる。

2014-03-19 10:56:06
こりさん @koli_san

@yumiharizuki12 そのため、雑誌などは期限を設けて期限以降の返品は受け付けないという条件で来ることが殆どですね 書籍については無期限が多いのですが、これは書籍はその息が雑誌より相当長いと思われているから あと、岩波書店は最初っから返品を殆ど全く受け付けない殿様商売w

2014-03-19 11:00:41
伝左衛門 @yumiharizuki12

そもそも返品増加は過剰出荷のシグナルだから、出荷を減らすのが出版社の利益最大化行動なので、均衡において大量返品は観察されないはずである。しかし、実際に大量返品が起こるのは、返品コストを負担しても大量に店頭に並べる方がもうかる、という事実があると解釈できる。

2014-03-19 11:00:58
こりさん @koli_san

@yumiharizuki12 そのタイトルが「たくさん積んである」というだけで、客には数多くのタイトルの中からそのタイトルを選ぼうとする気持ちが確かに働くんですよね。 多くある本は「ディスプレイ」の効果が大きい

2014-03-19 11:04:13
伝左衛門 @yumiharizuki12

@koli_san 岩波の特権性は「学術書でも岩波から出せば売れる」というブランドを築いたことによるのでしょう。

2014-03-19 11:06:27
こりさん @koli_san

@yumiharizuki12 あと、出版独自の取り次ぎを中心とした金融システムみたいな感じで、大量に本が卸されれば、とりあえず「先に」その代金が丸々出版社に行くんですよね。 んで、返品段階になってから後で返金することになる。その意味で、大量印刷大量卸が一つの金策に…

2014-03-19 11:06:42
Mstn @ ドコモロ座の座長 @SatoshiMasutani

行列のできるラーメン屋はすごいのじゃないかと。 売り切りで夕方に早期終了すると売れ残りが出ない。開店から閉店まで満員なので店員を遊ばせるロスもない。@yumiharizuki12

2014-03-19 11:08:21
こりさん @koli_san

@yumiharizuki12 どんな商売でも一般的傾向なのかもしれませんが、岩波だけじゃなく大手の方がやはり傾向として結構殿様商売で、「期限切れちゃったけど返したいのですが…」というお伺いを立てた時小学館集英社講談社は許可が降りませんね。むしろ零細は信用のため?許可してくれる

2014-03-19 11:09:52
伝左衛門 @yumiharizuki12

@koli_san ほほう。これはとても興味深い。小売店が出版社の金策を手伝うということですか?

2014-03-19 11:10:14
こりさん @koli_san

@yumiharizuki12 取り次ぎが、出版社にまずお金を出し、しかるのちに小売りに請求するという形を取りますが、大まかにはそういうことですね。 新しい本が大量に置いてあること自体は書店にもメリットで、「どうせ売れなきゃ返せばいい」わけですから、たくさん来る分書店は嫌わない

2014-03-19 11:13:03
伝左衛門 @yumiharizuki12

@koli_san 大手出版社のホンネは買い切りなんでしょう。しかし、それは再販制が価格統制=出版社による独占価格設定、を可能にする制度だからでしょう。価格統制はするが返品は嫌だ、といういいとこ取りがしたいわけだ。家電のように小売店が主導権を握ると話は違ってくるでしょうね。

2014-03-19 11:14:21
伝左衛門 @yumiharizuki12

@koli_san 出版の事情に詳しいですね。御実家が出版関係、本屋さんとかですか?

2014-03-19 11:15:56
こりさん @koli_san

@yumiharizuki12 書店は、注文代を賄えないほど現金には困ってないですから(賄えないほど注文しないし返品ですぐ現金は作れる)、現金が無い問題は返品で発生する金銭債務を不履行になら無いようにするための版元です。そのために手っ取り早いお金を作る手段が、新しい本を刷る事

2014-03-19 11:16:53
伝左衛門 @yumiharizuki12

@SatoshiMasutani 注文してから作るラーメンと、注文前に作る他の商売の違いがあるんでしょうかね。

2014-03-19 11:17:40
Mstn @ ドコモロ座の座長 @SatoshiMasutani

外食でもたいていは空席がいっぱいあって、多めに食材を仕入れて決められた閉店時間まで営業しますよね。それで大量ロス。早く食べに来ないとなくなると客を急き立てるのが新機軸かと。 @yumiharizuki12

2014-03-19 11:19:50
伝左衛門 @yumiharizuki12

@SatoshiMasutani 確かにラーメン屋はちょっと特殊ですね。流行ってるところは「本日売り切れ」という商売ですね。

2014-03-19 11:21:53