田中雄二氏の「初音ミクはなぜ世界を変えたのか?」感想
モーグに先駆ける56年のRCAのシンセサイザー研究に既にSP盤のエンリコ・カルーソーの声の分析再現があって。ミク初期にあった戸川純の曲を調教でオペラ風に歌わせた例には、Paul Lanskyのスピーチ・シンセサイザー作品に通じる先進性あった。それこそMAX/MAPに連なるような。
2014-04-17 10:28:24小西徹。ボーカロイドを使う日曜音楽家。 本業は在宅でDTPオペレーター/Gデザイナー。アイコンはPhotoshopで自作しました。 https://t.co/n3oyzW7hHZ https://t.co/uY6eaFhatJ udongergeあっとhttps://t.co/1yxDCzKabb
ボカロ現象を「新たなジャンルの誕生」と言われて鼻白むのは、声優の声にニューミュージック風の曲を歌わせる状況に新規性ないなと。ニコ動での普及は単なるポピュリズムで。大方は声優のソロアルバムの延長上にあるというか。07年にはもっと別のエクスプロージョンがあるのではと思ってたという話。
2014-04-17 10:28:30サマー・オブ・ラブの例えで言うと、ドラッグ文化は聞き手の享楽性よりも作家側に与えた貢献のほうが大きい。聞き手の快楽に重きを置くと、分析はレゲエとかと同じ帰結になる。ボカロの操作性やミク声に潜むエロスに対しメスを切り込む事は、ボカロ現象がノンドラッグで成立してる検証には重要なんよ。
2014-04-17 10:28:36ああ、早口で歌う芸当はボカロにしかできないと指摘があるが、大野方栄さんとかソルティシュガー「走れコータロー」とか、桃井かおりの「黒豆の煮方のロック」みたいな例があるぞー。こっちの名人芸のほうが、ライブで見た時のカタルシスは大きい。
2014-04-17 11:11:21実はボカロよりMIDIのほうがサマー・オブ・ラブ的思想があって。ローランド梯社長が最初から無償で技術開放し、日本発の通信カラオケの通信回線網が、インターネット以前に全世界を制覇した。実用新案やジェネリックでも保護期間あるし、フィリップスのカセットも売れなくて途中に開放したわけで。
2014-04-17 12:44:13ナローバンド時代にヤマハのMIDプラグほか企業がブラウザ用プラグインを配布して、ネットを介して音楽を再生する仕組みを実現させた。JASRACが二次使用に別の理解を示してたら、NiftyのMIDIフォーラムも別形態で進化してたと思う。そういう大きな流れのワンノブゼムにボカロがある。
2014-04-17 12:52:59日本初のミリオン突破したシングルが「帰ってきたヨッパライ」。Jラップ最初のヒットも「ブギーバック」「DA・YO・NE」と、日本では学芸部センス(企画物)がメガセールスの歴史を作ってきた。つんくがかなり早い時期にカラオケの流行を見て、モー娘。をそっちにシフトしたのは慧眼だと思った。
2014-04-17 23:21:11ヤング・ジャパン仕事からモー娘。熱再燃>http://t.co/yRp07PrSu7 湯浅学氏、佐々木敦氏などサブカル関係者皆が大いに語った時代。杉作さんはごっちん加入後だから少し遅いが、加護ちゃんの行方に心を痛めた関係。青土社辞めておっかけになったビバ彦さんとか強者いたなあ。
2014-04-17 23:03:21作曲能力未知数と言われたつんくがあそこまで健闘するとはと、多くの大人が喝采を送った。2chはモー娘。に便乗して大きくなった印象ある。期待したけどその興奮がボカロにはないんだよな。プロが音楽を作ることの意義を未だに信じてる。研究書一つとってもモー娘。分析本は刮目すべきもの多かった。
2014-04-17 23:03:27「初音ミクってラムちゃんに似てるか?」という指摘が。歴史や時代状況から演繹することをしないのな。評論家が「僕らの」なんて主語使い出したらオシマイだよ。人気キャラのパチモン創作する時、角を1本→2本にするとか部分加工して盗用の痕跡を消す。それを似てない理由と言われりゃ沈黙するのみ。
2014-04-18 12:43:56偶然類似点があるものをパクリでないことを証明せよと言われましても…という感がありますね。失礼ながら「パーカー着たキャラはカゲプロのパクリ」という主張と余り違わないのでは。>RT
2014-04-19 01:46:11最近70年代に活躍されたレコードディレクターの話を伺う機会が多い。当時の仕事の中心は「歌詞のプロデュース」。作詞家への依頼や直しで、文学教養が問われた。近田春夫師匠が「歌詞を読めるディレクターいなくなった」とヒット不発時代の現状を分析。ボカロ曲の陳腐さや閉塞感はそれも理由にある。
2014-04-18 13:05:13@cha_bo39 たぶんボカロ作家で、ユーミンや松本隆、銀色夏生とかの詞に感動した文学的体験持ってる人は少数派だと思いますよ。サウンドのプロデュースは、耳さえよければ割合誰にでもできる。今はリファレンスできる音楽がやまほどある時代ですから。
2014-04-18 13:17:20ボカロがPaul Lanskyみたいな現音やエレクトロニカのポストモダンを極めるならいいけれど、「声優の声でニューミュージック風な曲を歌わせる」ことを新ジャンルと呼ぶのなら、過去の職業作家やディランと勝負する気持ちがなきゃ。「世界を変えた」と言うのなら。現状はただのポピュリズム。
2014-04-18 13:22:00@cha_bo39 イギリスのギターポップだと、とても教養階級と言えないようなバンドでもウィリアム・ブレイクの詞の引用(アダプテーション)とかあったりする。昔の歌謡曲の制作現場はあれはあれで文学偏重だと思うけど、ボカロが世界を変えるためには、知的なディレクター必要と思いますね。
2014-04-18 13:31:09@ugtk ザ・スミスとか。インディーや同人の音楽は管理されない生の声の良さがあって、海外でも歌詞で共感されていたりするので、そこは野放しに好き勝手やっていて欲しいんですが、なおのことメジャーで勝負する際には優秀なブレーンが付いていて欲しいとは思います。
2014-04-18 13:39:40@ugtk 今は、若者に受けのいい単語を抜粋して組み合わせて歌詞を作ったりしているんでしょう。それを得意気に発表した記事を見てバカにしてるのか、と思ったんですが、そういう感覚が麻痺しているのが今のメジャーの制作現場なのかもしれませんね。
2014-04-18 13:43:56[インタビュー]谷川俊太郎×DECO*27対談 「詩はいつでも歌に憧れてる」 / 意外と共通点も多い現代詩の巨人と気鋭ボカロP。谷川は初音ミクをどう語る? http://t.co/g93ZgpxOg3 http://t.co/HUlBUTRiH0
2014-04-04 16:04:34ヤマハのハードウエアボカロ時代>http://t.co/7s6ROnutQI ベル研究所の時代から物理モデリングは30余年技術革新もなく、3000字近くのデータベース収録のため膨大な時間が必要。素片連結型方式への転換で、4時間×2日で収録完了。それが低価格化のキモになってる。
2014-04-18 13:45:22@cha_bo39 メジャー弱体化の隙を縫って、個人作家が台頭してきた。これ「ボカロ現象」という小さな渦の出来事じゃないんですよね。あの本は音楽ジャーナリズムを名乗る立場として、いくつかある視点のひとつすら、きちんと分析できていない。誉めてる評の発言者も大体想像できますしね。
2014-04-18 13:49:47@ugtk サマーオブラブとの比較に拘り過ぎた感はありましたね。インターネットによる個人メディアの台頭と連帯意識を67年に譬えるだけでは物足りない部分がありました。こじつけじみたところも焦点をぼやかしてしまったし。
2014-04-18 13:57:33