UNSCEAR2013 report の健康影響部分をざっくり訳してみた
- glasscatfish
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4. Radiation exposures and effects on non-human biota
【UNSCEAR2014】ChapIIIA-43 ヒト以外への生物相に対する被曝の影響も検討された。一般には何らかの急性影響が出るには線量が小さすぎるが、海水への排出口付近、また、汚染が強い場所での陸上生物への影響も無いとは言えない。
2014-04-14 17:06:24【UNSCEAR2014】ChapIIIA-44 委員会の本来の業務分掌には含まれないが、以下の点を強調したい。福島での防護や回復の努力が農林水産業、観光、伝統文化や芸能に与えた効果は非常に大きい。
2014-04-14 17:06:39B. Effects of radiation exposure of children
(子供への被曝について)
【UNSCEAR2014】ChapIIIA-46 子供への放射線影響は、事故による被曝、自然放射線量が高い地域の調査に加え、検査や治療による医療被曝で、幅広い線量域、様々な線量率、部分照射・全身照射、年齢で検討された。
2014-04-14 17:06:54【UNSCEAR2014】ChapIIIA-47a 子供の方が放射線の影響は大きいと一般に思われているが、委員会は過去の報告で、大人と子供の放射線感受性の違いの有無は不確かか、あっても2〜3倍くらいかもしれないと述べている。
2014-04-14 17:07:10【UNSCEAR2014】ChapIIIA-47b-f 子供では大人以上に癌の種類による放射線感受性の差が大きい。検討した23の癌のうち、25%では子供のほうが放射線感受性が高く、10%では感受性が低い。年令による感受性も様々で、「子供は」で括らずがん毎の考慮が要。
2014-04-14 17:07:24【UNSCEAR2014】ChapIIIA-47g 一般に、放射線の遺伝的影響はヒトで観測されないと結論されている。原爆生存者の調査が主だったが、最近は小児がんの治療で生殖腺に高線量を受けた子供でも子供への遺伝的影響(先天性奇形を含む)が無いと分かった。
2014-04-14 17:07:41【UNSCEAR2014】ChapIIIA-49 子供への放射線影響の研究で重要なのは、a) 自然放射線の高い地域での調査 bc)医療での高線量被曝 である。また、子供への被曝影響を長期間追跡できるデータベースの整備も必要。
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