朝日新聞の記事「解除準備区域、年3ミリシーベルト 個人被曝線量推計」について

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森口祐一 @y_morigucci

この調査の詳細は入手していないのですが、個人線量計、航空機モニタリングの双方で、差し引くバックグラウンドの値が適切であったかどうか(とくに個人線量計から引きすぎていないかどうか)、検証が必要と考えています。@kegasa2007 @buvery

2014-04-18 12:01:42
cwt @clear_wt

@y_morigucci 解説が間違いだらけ,あるいはコメントの取捨選択がその間違いに基づいたものである,というのは悩ましいです. 原子力被災者生活支援チームへの取材など,新聞にしかできない重要な取材の部分の文言も信用できなくなってしまいます.

2014-04-18 12:04:26
cwt @clear_wt

@y_morigucci こちらの床次先生のコメントは,単純にサーベイメータと個人線量計計測値の倍率関係が変わるということではないかと思います(中間報告への体格差への言及がある点なども考慮して).

2014-04-18 12:08:47
森口祐一 @y_morigucci

今朝の朝日報道、とくにそこに盛り込まれた2つのコメントの中には、この問題の報道の混乱、混同を読み解くエッセンスが盛り沢山なのですが、それらをすべて理解するのはかなり難易度が高く、もしかすると当の支援チームすら、今でも理解できていないのでは、心配になるのです。@clear_wt

2014-04-18 12:08:57
森口祐一 @y_morigucci

はい。前半はそう思います。後半の「生活パターン」についても、室内にいるときに窓に背を向けているか、窓に向かっているか、とかで倍率関係は変わりうると思いますが、そのことを言われたのかどうか。。。@clear_wt

2014-04-18 12:13:15
cwt @clear_wt

はい.@y_morigucci 先生も「前半部分」と特定されていましたね.後半は確かに2段階目の話ですね. こちらは今日出るという報告書を見てから判断ですね. コメントは正しいのですが,この記事を読んでこの問題を把握できる人はほとんどいないと思います.

2014-04-18 12:18:03
cwt @clear_wt

(昨年5月,9月の勉強会がまさにこのテーマずばりで,に来ていただいていればすべて明確にわかったのに…)

2014-04-18 12:19:47
森口祐一 @y_morigucci

鈴木氏コメント「0.7など一定の係数で空間線量から個人線量を推計するなら、もっときめ細かな空間線量の計測や、住民の生活時間の調査が必要だ」と指摘する。」←0.7という係数は中間報告ですでに得ており、後半の調査に時間がかかった、というのが支援チームの釈明のはず。@clear_wt

2014-04-18 12:21:18
cwt @clear_wt

@y_morigucci 「室内にいるときに窓に背を向けているか、窓に向かっているか」については個別事象と思われ,長時間では平均化されると(床次先生も,その他も)扱っているような気がします.

2014-04-18 12:23:40
森口祐一 @y_morigucci

「もっときめ細かな空間線量の計測や、住民の生活時間の調査が必要だ」からこそ、支援チームは中間報告段階では公表せずに、その調査を実施してから公表するのが適切と主張したいのだろうから、公表が遅れたことを批判しながら、このコメントを選択することは全く意味不明ですね。@clear_wt

2014-04-18 12:27:34
森口祐一 @y_morigucci

ガラスバッジ大手メーカーに、差し引くバックの値次第では、混乱を引き起こす可能性があること、わかってますかあ、と言ってあったのですが・・・。@fukuwhitecat :バック引かなきゃいいじゃん。なんでグロスでやんないんだよ。だいたいグロスでやってないのかよ?

2014-04-18 12:48:37
Tomohiro ENDO @hyd3nekosuki

Department of Applied Energy, Graduate School of Engineering, Nagoya University 名古屋大学 工学研究科 総合エネルギー工学専攻

https://t.co/WCT2xLRZot

Tomohiro ENDO @hyd3nekosuki

【JAEA】福島第一原子力発電所事故に係る避難区域等における除染実証業務;個人線量調査事業編(受託研究)→http://t.co/6l5A8zb9HM ①空間線量(1cm周辺線量等量)から実効線量に換算した値と、 ②個人線量(1cm個人線量等量)の実測値を比較して検討している

2014-04-18 12:27:19
Tomohiro ENDO @hyd3nekosuki

空間線量と各個人の実効線量との違いを理解する為の文献例: ①量そのものの違い→https://t.co/p7oWb0eX47 ②屋内での遮蔽効果→https://t.co/qOhX5e7fjs ③各個人の行動履歴→https://t.co/M5HoPvVym5

2014-04-18 12:40:37
cwt @clear_wt

床次先生のコメントの前半部分に対する計測面での解説: (1) 「放射線防護に用いられる線量概念」(PDF)http://t.co/VeoTOHRm0Q にも述べられているように,子供は背が低く,体の厚みが異なるために大人とは別の考慮が必要.

2014-04-18 12:27:29
cwt @clear_wt

(2)その影響は (A)体が地面に近く,放射線の器官への到達状況も違うことからくる実効線量の違い と, (B)個人線量計に到達する放射線量が異なる事からくるサーベイメータと個人線量計の指示値の倍率関係の違い の2つの形で表れてくる.

2014-04-18 12:30:34
cwt @clear_wt

(3) (A)は,子供は地面に近い分,値が大きくなる(リスクの増大する側). 一方で, (B)で問題になる,個人線量計の値も(装着位置が低くなり,人体遮蔽も減るので)大きくなる(高い値が出てむしろ安全側判断になる)

2014-04-18 12:35:18
cwt @clear_wt

(4) この両者の関係がシミュレーションで確かめられており,両者が相殺され,子供の場合でも個人線量計で測定すればほぼ実効線量と同じ値になるという結論. @hyd3nekosuki さんがグラフ化してくださった http://t.co/resEScjItm のp.35参照.

2014-04-18 12:39:07
cwt @clear_wt

(5)あくまでシミュレーションではあり,実際の照射条件は厳密にはわからないという問題があるものの,大人については実測でもほぼ同じ結果が得られていることから確度はそれなりに高いと思われる(実効線量は実測できないし…).

2014-04-18 12:41:18
cwt @clear_wt

(6)計測技術から見た場合,(大人でも子供でも)個人線量計実測値≒実効線量であるため,サーベイメータ測定値×0.7で実効線量推定は良いということになる. 一方,子供への影響は大きい(俗にいう感受性)というのは別途考慮が必要で重要(ここは計測も問題をはずれてしまう).

2014-04-18 12:45:29

↑上記のツイートへの訂正を追加しました。

cwt @clear_wt

昨日連続ツイートした解説の(6) https://t.co/WbyY9eW4Dq に重大な表現上の誤りがあったので以下に訂正いたします。申し訳ありません。

2014-04-19 07:34:00
cwt @clear_wt

【訂正】(6) 「計測技術から見た場合,(大人でも子供でも)個人線量計実測値≒実効線量であるため,」 ここまではあっていますが 「サーベイメータ測定値×0.7で実効線量推定は良いということになる.」 この表現は完全に誤りです。(3)で述べた様に子供の推定値は大きくなります。

2014-04-19 07:50:16
cwt @clear_wt

【訂正】以下が訂正後のものになります。 (6)計測技術から見た場合,(大人でも子供でも)個人線量計実測値≒実効線量である。 一方,子供への影響は大きい(俗にいう感受性)というのは別途考慮が必要で重要(ここは計測を問題をはずれてしまう).

2014-04-19 07:54:19
cwt @clear_wt

【訂正】今回の話題の主眼は <個人線量計での実測>(=子供もそのままつかえる) ではなく、 <サーベイメータ測定値からの推定>(=子供は係数が変わる) ですので、ここでの解説としては子供のケースでは<変わること>を強調すべきでした。

2014-04-19 08:02:03