《ウクライナの「先輩」からの話。》

原発の過酷事故が、日本よりも25年前に発生したチェルノブイリ原発が立地するウクライナからきた2人のお客様から聞いた話のうち、「数字」にはあまり大きく関わらない部分を基にして、まとめました。 数字に関する部分は、もうちょっと確認作業をしてからまとめます。
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

基準数値。 計測器地面直置きでβ線単独で計測。 0.02μsv/h。 これが、上限。 これ以下は「住める」。 (「住む事が不可能ではない」) 注意、βとγ合算ではない。 事故の「先輩」から聞いた基準。

2014-04-20 08:11:17

念のために付け加えておきます。

北海道UHB同行取材の録画で、

夜間宿泊制限だけの富岡駅近くの地点で、

直置き0.21μSv/h(γ線限定)の場所があり、

「ここはすぐに立ち去らなければなりません」と

ウクライナから来た2人は移動車に戻った映像があります。

「すぐ退去」で0.21μ、です。

宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

地面直置で、β線単独で、0.02μSv/h。 これよりもβ線量が高くなるという事は、 β線源が直近にある、ということになる。 だから、下回る場所は、福島県内でも各所にあるでしょ? ただしそこは「住むことができる」場所ではあるけれど、 「安心安全な場所」であるとは限らない。

2014-04-20 10:24:39
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

(追加)アンナさんは講演の中で、γ線だけならば「空間線量0.15μSv/hまでは住める。」と語った。 (ただし、それはβ線が計測できない場所について、だ。)

2014-04-20 20:30:38
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

2014年4月19日(昨日)、20日(本日)と、 ウクライナのチェルノブイリ博物館副館長アンナさんと、キエフ第9小児科医院診断部長ヴァレンティナさんの話を聞いた。 4月18日(一昨日)二人は、いわき市から富岡町に入り、避難指示区域の状況も見てきた。妻はほぼ3日間、2人に同行した。

2014-04-20 15:31:46
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

二人によると、ウクライナでは「住めるかどうか」の判断材料として、地面に直置き計測して、β染0.02μSv/h以下であれば「住める」と判断するとの事だ。 いわき市で計測したときには、その数値を下回ったので、住める。とのことだった。ただしそれは「健康被害の不安がないこと」とは異なる。

2014-04-20 19:14:45
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

2人が住んでいるキエフでは、原発事故との因果関係がないとは言い切れない、疾病や異常、死亡が相当数ある。それは、ヴァレンティナさん自身が、統計として公演中に示した図表の中で明示されている。 原発事故発生前に比べると、数割、または数倍に上る割合での健康異常が存在する。しかし「住める」

2014-04-20 15:46:21
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

2人が繰り返したのは、特に2つのこと。 1つ目は、結局「それぞれの選択」の結果でしかないこと。言い換えれば、誰かに頼って決めてもらった結果ではなく、自らの判断に自ら責任を持つしかないこと。被災地に住むかどうか(避難権利区域に住むか、健康観察区域に住むか、など)も選択だと。

2014-04-20 16:00:57
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

もう一つは、緊張を保ち続けること。チェルノブイリ原発で事故が発生してそれを知らされた直後は、住民は皆、気をつけて食べ物を選んだ。事故が発生して10年以上経過し、緊張が緩んでいるという。一向に健康被害が減らない理由の一つは、人々の食物への警戒が緩んだからではないか、ということだ。

2014-04-20 16:59:23
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

以上の2つの事を説明した2人は、実は、避難区域以外の福島県での注意喚起や生活状況など、全く知らされていなかった。アンナさんは、昨年3月1日に福島市で講演をしたことが福島民報記事で確認できるが、避難者との直接会話はできずにいた。被災者との会話が今回の訪日の動機のひとつだったという。

2014-04-20 17:28:15
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

(改)妻の話では、ウクライナから来た2人は、いわき市でβ線量を測った後も、手を洗うときには毎回長時間かけて洗っていたそうだ。富岡町に入るときにも、防護服を身に付けたという。

2014-04-20 20:22:51
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

話をしてわかったのは、ウクライナには東電原発事故の被災者の生活、避難指示区域以外の住民の情報、日本国内での事故発生後の「専門家」による情報提供の内容などが、全く知らされていない、ということだ。 2人は「日本で起きたことのビデオを、本当に何度も見た」と強調したが、その内容は謎だ。

2014-04-20 17:41:27
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

今日は、直接、間近で二人の話を聞いた。他の人の質問に対して、ヴァレンティナさんはγ線、β線、α線の危険性の違いを話してくれた。その内容は日本国内の「専門家」が話すことと同じだったが、聞いていた私は違和感を覚えた。なので、質問してみた。福島市など、避難指示が出ていない場所での話を。

2014-04-20 17:57:03
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

事故発生後、避難指示が出た地域以外では、マスク着用や、外出先から帰宅後の放射性物質の屋内持込への注意などが一切行われていなかったこと。手洗いの励行がなかったこと。むしろ、「マスクの着用をやめよう。屋外生活は普通に行って良い」と専門家が言ったことを、私はウクライナからの2人に話した

2014-04-20 18:05:34
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

(改)避難指示区域外で、マスクの着用を否定する呼びかけなどが「専門家」によって行われたという話は、ウクライナから来た2人には、初耳だったようだ。2人は、福島市に関しては「住める」とは言えないという考えだった。アンナさんは、自分が講演をした福島市の状況を知らなかった。

2014-04-20 20:19:53
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

二人は、放射性物質に対する防護の話をするとき、男女、大人と子ども、という属性での区別をせずに話した。それは、食品に関しても同じだった。食品の汚染基準は今の日本と大差無いようだが、それは生活習慣や経済状況を考えた結果、それ以上厳しくできず、止むを得ないための数字のようだった。

2014-04-20 18:19:51
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

今日は、「除染」について2人に質問した人もいた。表土を剥ぎ取ることには効果があると2人は認めたが、「除染」で取り除いた物質を民家の敷地内に置いたり、敷地内の地下に埋めたりすることについては、「それは除染ではない」と明言した。「集めて、管理しなければならない」と語った。

2014-04-20 18:24:06
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

また、2人はそれぞれ明言した。 チェルノブイリ原発事故の影響がどれほどなのか、全体像がわかるまでには、少なくともあと100年は掛かる、と。高線量被曝をしたリグビタートルは勿論、長期低線量被曝をした人々の子どもからも遺伝的な影響が出ていることは、自明の事として話をしていた。

2014-04-20 18:27:49
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

ウクライナから来た2人は、東電原発事故(2人は「フクシマの事故」と呼んだ)がまだ終わっていない事もよく知っていた。そして、事故そのものではなく、事故の健康への影響に関しても「これから、長い時間が掛かること」と話していた。

2014-04-20 18:33:55
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

まとめる。 チェルノブイリ原発事故による健康被害の状況は、まだ日本では知られていない。 日本での原発事故に関する対応状況は、ウクライナでは知られていない。 当事者同士の、公開された情報交換が、必要だ。どうしても必要だ。

2014-04-20 18:36:00
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

あ、追加します。 2人は、今回日本に来るまでは、「日本では、原発事故発生後、避難を希望する人は避難することができた」と説明を受けていました。 前回のアンナさんの来日時には、国会議員や、専門官僚が応対したはずで、間違った情報はその辺から伝わったものと推測されます。

2014-04-20 18:52:30
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

(追加の追加) ウクライナから来た2人は、 セシウムを取り込まないためにカリウムを多く含む食品を、 ストロンチウムを取り込まないためにカルシウムを多く含む食品を、 意識的に食べると良い、と言っていた。 ただしまとめ主は、この説に責任は持てません。実行する人は自己責任で願います。

2014-04-20 23:28:22