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モーニング編集長島田英二郎@asashima1氏は語る;「自由すぎて漫画が描けないなら、『不自由』な部分を作ることで、よい漫画が描けることもある」

モーニング編集長@asashima1氏の漫画講座。
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島田英二郎 @asashima1

以前に比べると、よくも悪くも「背伸びした作品」が若干減ったような印象です。絵にしても内容にしても。端的に現れるのがセリフのボキャブラリー。以前は「そんなむつかしい言葉、意味わかって使ってる?」といいたくなるような作品が必ずあったもの。

2010-11-04 15:38:22
島田英二郎 @asashima1

一所懸命辞書ひいて書いたんでしょう。それはそれで努力のあらわれ。悪いことじゃない。でも、たくさん語彙があることって、かえって表現の貧困につながりやすい面もある。微妙な表情とか複雑な感情とかを一発であらわす言葉があるのは便利は便利なんだろうけど。

2010-11-04 15:38:38
島田英二郎 @asashima1

たとえば最近「アンビバレント」なんて言葉をよく耳にします。もとは精神医学でつかった言葉らしいけど、たとえば「ある人のことを同時に好きであり、嫌いであるような状態」のことをさしたりします。

2010-11-04 15:38:50
島田英二郎 @asashima1

俺が子供のころはなかったよなあ、そんなコトバ。「トラウマ」なんてのも中学生くらいのときに知った。

2010-11-04 15:39:01
島田英二郎 @asashima1

つまり「アンビバレント」なんて言葉がなかったころは、一所懸命「アンビバレントな俺の気持ち」を手持ちのとぼしい語彙で説明してたわけです。

2010-11-04 15:39:15
島田英二郎 @asashima1

「嫉妬」って簡単に言えば「やきもち」だけど、2歳の子供のボキャブラリーにはまだ入ってない。でも「やきもち」って感情はもう確実にあって「○○ちゃんに嫉妬した」って意味をつたないコトバで身体もつかってなんとか表現しようとしたりする。

2010-11-04 15:39:27
島田英二郎 @asashima1

大人は「嫉妬」の一言ですますところ。でもそういうときの2歳児のパフォーマンスはもうこれは表現以外のなにものでもないと思う。おかしかったり、切なかったり、きっと胸をうつと思うんだよなあ。

2010-11-04 15:40:11
島田英二郎 @asashima1

つまり「今の自分の表現力のすべてを動員して、自分の表現力を超えたものを表現しようとする」ときに漫画が上手くなる気がします。「自分の手の内にない表現技術を手に入れる」のも大事だけど、それ以前に(あるいはその努力と同時に)怠ってはいけない姿勢があると思う。

2010-11-04 15:40:23
島田英二郎 @asashima1

ふと思い出した。例としてふさわしいかはわからないけど「柳沢教授」なんてあえて目を一本線にして、表現上のハンデを負わせたとこが凄いんだと思う。目は一番表現力のあるパーツとか言われますが、それを封じておいてあの表情の豊かさ。いや、封じたからこその表情の豊かさか?

2010-11-04 15:45:59

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