【アイヌ語の教科書と音声資料】
- ryomichico
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アイヌ語の音源の一部を商業利用可でフリー素材化できれば、音声付教科書ももう少し作りやすくなるのではないか。自由に例文を作れる他の語学とはやっぱり事情が違うわけだから。
2014-04-21 18:04:19@itangiku 原理的に「教科書」っていうのは特定の教え方のために特化しているので、その教え方以外では事実上使えない。つまり「教え方」の数だけ「教科書」が必要になる。アイヌ語教科書だって同じ。
2014-04-21 18:08:48@itangiku だが現在すでに「話者の音声資料」がつけられないほど話者が減少している。白水社の旧版『アイヌ語エクスプレス』のようなものを今後作ることはできない。逆にいえば「新録音が必要」なら教科書は今後作れない。これが「最後の教科書」になる。
2014-04-21 18:15:05@itangiku なお、旧版『エクスプレス アイヌ語』には『カムイユカラでアイヌ語を学ぶ』という続編もありますが、作ったメンバーは同じです。いずれにしてもメインの吹込み者だった中本ムツ子さんは亡くなっており、今では同じようなやり方で別の教科書を作るのは非常に難しい。
2014-04-21 18:19:03@itangiku となれば、あとは既存の音源を利用して、いろいろなアイヌ語教科書を作るしかない。違う教え方をするためには、違う教科書が必要であり、しかしもはや違う音源を用意できない以上、既存の音源を使うしかない。まあ、そういう「音声記録の共有」は難しいだろうけどね。
2014-04-21 18:21:48@tsundokulib vocaloidを作るためには、まず新しく発話することができなくてはなりません。「どのように発話されるべきなのか」が実はまだよく分かっていないのです。分かっていれば人間でもロボットでも再現が可能ですが。
2014-04-21 18:55:51@tsundokulib 「発話」というより「発声」というべきでしょうかね。プロソディ―(イントネーション)の研究が絶望的に遅れています。音声自体は古い録音からサンプリングしてvocaloidを作ることはできるでしょうけれども。
2014-04-21 18:57:27@tsundokulib そうですね。ただ、これは工学技術の問題ではありません。日本語や英語を発音できるロボットはすでに存在するわけですから、アイヌ語のイントネーションの規則が完全に解明されれば、ロボットにその仕組みを実装すればいいだけです。
2014-04-21 19:32:20@NoviceNB 残念ながらなりません。中本ムツ子さんはアイヌ語をかなり話せた人です。彼女のイントネーションは伝統的なアイヌ語のものです。現在の学習者にはそれができません。ある世代までのアイヌ語研究者はかなりアイヌ語のイントネーションを体得していますが、完全ではないでしょう。
2014-04-21 19:34:47@NoviceNB 中本ムツ子さんの教科書は「語彙の多くが失われ、伝統的な文法が失われているけれども、発音はできる」状態の話者を「語彙と文法面は研究者が復元」して補佐したというものです。今後は「発音も含めすべてを復元」することになります。ですから「同じやり方」ではないですね。
2014-04-21 19:50:33@NoviceNB ただ、言語の習得というのは一般に考えられているより複雑です。現在の学習者でも、幼少時から高齢者のアイヌ語や伝承歌を聞いたり、録音テープを聞いたりしている場合は、かなり伝統的な発音やイントネーションを身につけている可能性があるでしょうね。 @itangiku
2014-04-21 20:02:01↓ 再刊してくれ~。古書店でも全然見かけない。何冊か買っておいたけどみんなあげてしまった。>Tamura Suzuko「The Ainu Language」三省堂
2014-04-21 20:53:54