岩波『科学』201405 初期体表面スクリーニング、ヨウ素剤、避難の不備、再稼働に最低限求められる要件

おそれいります。
震災 原発 福島県 10万cpm 甲状腺 1万3000cpm ヨウ素剤 再稼働 初期被ばく
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岩波『科学』 @IwanamiKagaku
『科学』5月号掲載の「体表面汚染スクリーニングが示す初期甲状腺被ばく防護の不備」(study2007氏)は、事故直後にサーベイメータでなされた表面汚染スクリーニングのデータが、重大問題を語っていることを分析。そもそもスクリーニングの指標値が大変高いことが知られていません。
島薗先生の解説
島薗進 @Shimazono
0【スクリーニング値から甲状腺初期被曝を推計】『科学』誌5月号にstudy2007氏の甲状腺初期被ばくについての論文が掲載されました。同誌4月号の論文http://t.co/XbZZIWLiSS と密接に関連してます。科学的な手順を踏まえた重要な記述です。以下は私なりの読み取り。
島薗進 @Shimazono
1【スクリーニング値から甲状腺初期被曝を推計】RT@IwanamiKagaku 岩波『科学』5月号掲載の「体表面汚染スクリーニングが示す初期甲状腺被ばく防護の不備」は、事故直後にサーベイメータでなされた表面汚染スクリーニングのデータが、重大問題を語っていることを分析。
島薗進 @Shimazono
2【スクリーニング値から甲状腺初期被曝を推計】岩波『科学』5月号study2007論文は2つの論点。①そもそもスクリーニングの指標値が大変高いことが知られていません。②でもわずかなスクリーニングデータから初期被ばく推計が可能。副題は「もう一つの「実測データ」による線量推計」
島薗進 @Shimazono
3【スクリーニング値から甲状腺初期被曝を推計】岩波『科学』5月号https://t.co/sBhmkWRBvB study2007氏論文。まず末尾の「教訓」を記す。「この結果を教訓とするならば、少なくとも原発から100km程度の範囲についてはヨウ素剤の備蓄を含め」
島薗進 @Shimazono
4【スクリーニング値から甲状腺初期被曝を推計】「あらゆる事態を想定した退避・避難計画を準備しておくことが必須だと思われる」この「教訓」が引き出される分析の要点。2011年3月中のヨウ素被ばく推計では、WHOのヨウ素剤服用ガイドラインを超えた被ばくをした人が多かったと見積もられる。
島薗進 @Shimazono
5【スクリーニング値から甲状腺初期被曝を推計】論文の初めに戻る。WHOは安定ヨウ素剤の服用基準を甲状腺等価線量10mGyとする。ところが日本ではいちおう検討はしたものの100mSvに据え置かれている。世界的にはベルギーが10mSv、ドイツ、アメリカ等は50mSv。
島薗進 @Shimazono
6【スクリーニング値…初期被曝…】そこで、体表面汚染のスクリーニングレベルはI-131の100mSvは40Bq/㎠とされる。これは標準的大口径GMサーベイメータで約1万~1万3000に相当するとされる。これに従って3.11直後の原子力安全委員会は1万cpm超でヨウ素剤服用を助言。
島薗進 @Shimazono
7【スクリーニング値から甲状腺初期被曝を推計】ところが福島県はスクリーニングの基準を1万3000cpmから10万cpmに引き上げ。この結果、ヨウ素剤は服用されず、10万cpm以下の除染も行われなかった会場すらある。3月20日に原子力安全委員会も10万cpmに引き上げ自治体に連絡。
島薗進 @Shimazono
8【スクリーニング値…初期被曝を推計】その際もヨウ素剤服用指示はなかった。以上は論点①「そもそもスクリーニングの指標値が大変高いことが知られていない」の説明。以下は論点②「でもわずかなスクリーニングデータから初期被ばく推計が可能」について。日本放射線技師会の報告データを用いる。
島薗進 @Shimazono
9【スクリーニング値から…初期被曝を推計】10万cpm超の測定対象は約0.02%だが、1万3000cpmは3月22日までは主に1%前後で16日は3%超まで上昇している。3月末までの全体で1%前後。これがどれほどのI-131の1歳児甲状腺等価線量になるかを推計する。複雑なので略す。
島薗進 @Shimazono
10【スクリーニング値…初期被曝を推計】結果は集団平均線量は40mSv前後となる。これは3地点で3月23-20日行われた1080人「小児甲状腺スクリーニング検査の結果(川俣町223人)とは比較的よい一致が得られている」。これは『科学』4月号のstudy2007氏の推計結果を指す。
島薗進 @Shimazono
11【スクリーニング値から甲状腺初期被曝を推計】実はWHOやUNCSCEARの評価もさほど違わない。「WHOの2013年レポートでは郡山市や田村市を含むグループの1歳児甲状腺等価線量は35mS(内部、外部被ばくの合計)と評価されている。またUNSCEARの2013年レポートでは」
島薗進 @Shimazono
12【スクリーニング値から甲状腺初期被曝を推計】「同グループの1歳児等価線量は33~52mSv、郡山市、田村市への避難者については36~82mSvと評価されている。吸入摂取による寄与を3分の1程度と仮定すると約12~27mSvとなり、本稿評価に比べファクター2~3程度低い。」
島薗進 @Shimazono
13【スクリーニング値から甲状腺初期被曝を推計】「しかしながら補器被ばくに対するそれぞれの評価の不確かさを考慮すると、大きくは乖離していないように見える。これら被ばく水準において仮に1歳児を想定した場合、ほとんど…の被験者がWHOのヨウ素剤摂取推奨値である10mSv以上の」
島薗進 @Shimazono
14【スクリーニング値…被曝を推計】「甲状腺被ばくをしていたことになる」「本解析は、I-131による40Bq/㎠の沈着に対し1歳児甲状腺等価線量100mSvを想定…保守的な見積もり…また主たる線領域と思われる1000~1万3000cpmの測定結果が不明なことから不確かさも大きい」
島薗進 @Shimazono
15【スクリーニング値から甲状腺初期被曝を推計】「しかしながら事故初期の経口摂取や、スクリーニング検査までの着替えや入浴といった身体除染による「内部被ばくの見逃し」(これは過小評価につながる)も考慮すると、楽観できる結果とは言い難い。UNSCEAR2013年レポートでは」
島薗進 @Shimazono
16【スクリーニング値から…推計】「この水準の被曝によるリスク上昇を「識別できない(not discernible increase)」」…と表現しているようである。しかしながら、それは現状の統計的手法では疾病の増加を「証明できそうにない…」demonstrate困難
島薗進 @Shimazono
17【スクリーニング値から甲状腺初期被曝を推計】「ということに過ぎず、「リスクがない」あるいは将来の疾病の増加の可能性を排除するという意味ではないと明記されている…。さらに現地対策本部集計分の10万cpm以上の検出割合は日本放射線技師会の集計分よりも高く、より高線量にさらされた」
島薗進 @Shimazono
18【スクリーニング値から甲状腺初期被曝を推計】「集団の存在も懸念される。」「これら一連の経緯と事実から、60~100km圏内においては住民の放射線防護や身体除染、さらには適切な連絡のやりとりすら困難であったことが明確に示されている。」対応の誤りと初期被ばく再評価の必要性は明確。
島薗進 @Shimazono
19【スクリーニング値から甲状腺初期被曝を推計】『科学』5月号掲載「体表面汚染スクリーニングが示す初期甲状腺被ばく防護の不備」の概要のつもり。論文の筋の紹介に力点を置きました。分析の要のところは手にあまり略してありますので本文にあたって下さい。
studying @kotoetomomioto
まことに恐れ入りますです、、m(_ _)m
補足
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コメント

kumiko sekioka @kumiko_sekioka 2016年11月13日
改めて。いつもいつも、弱い立場にいる人に寄り添う方でした
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