140428 第11回 居住環境デザインフォーラム記念講演 猪熊純氏『シェアを設計する』( #11DF )
猪熊:『KOIL』壁を動かせる意外のフレキシビリティについて。天井の高さや仕上げ、照明などすべて多様。天井も配管がむき出し。空間の抑揚とフレキシビリティのあいだで、家具はすべてキャスター付き。すでにレイアウトはぐちゃぐちゃになってますw #11df
2014-04-26 17:50:18猪熊:『KOIL』固定席とフリーアドレスとで設えに差がまったくない。固定席と書かれた札を置くだけなので、契約形態を自由に変更できる。 #11df
2014-04-26 17:51:49猪熊:『KOIL』コンパネにパテしごきクリア塗装のみの壁も。広いので、人の賑わいがそのまま空間の質になったFabCafeと違い、意味を与えず動きを際立たせるには仕上げをしないという選択に。 #11df
2014-04-26 17:53:35猪熊:『つるがそねハウス(仮)』福祉施設の複合施設。管理の難易度が格段に上がるため複合化が商業に比べて遅れていた高齢者施設に対し、一緒にいる価値を管理によって乗り越えようとする試み。シェアハウスと同じだと思う。人々の交わりが子どもを介して潤滑に。 #11df
2014-04-26 18:00:10猪熊:『つるがしまハウス(仮)』基本的に視線のデザイン。加えて個人の落ち着く場所として、個室ごとの光の加減等もより丁寧に扱っている。特殊な事例に見えるが、今後メジャーな施設のひとつになる可能性を秘めている。増え始めた時期に良いものを作ることが将来に繋がると思っている。 #11df
2014-04-26 18:02:01猪熊:違う機能でも注目していることが似ていると感じ出した。よくあるビルディングタイプ(近代で住宅から外部化された機能)に対して、いくつかの統合として成立している。これは言って見れば専門家してしまった住宅の機能を違う比率で選び取って統合したものではないかと思っている。 #11df
2014-04-26 18:04:24猪熊:すごく特殊なプログラムの特殊な設計をしているようで、非常にプリミティブな設計になっている。特殊性を突き詰めた先にある普遍性。この二重性の中に建築の大事なことがあるのでは。 #11df
2014-04-26 18:06:28猪熊:シェアの場で空間設計にできること ・共同の愛着を生む・周辺地域とのつながり・利用者の距離感の調整・複雑なオペレーションに対応する・様々な雰囲気の場を複合化する・床の利用率を上げ経済合理性をあげる・SNSなどの個人の発信の影響力を利用する #11df
2014-04-26 18:08:47質問:シェアの概念が建築の形態に与える影響について、特殊に見えるのはシェアだから? 猪熊:特殊な空間でなくプレーンでフラットな空間は、本当は特殊なのでは?という疑問がある。基本多彩なものが詰め込まれている状況の方が魅力的に感じるが、それは特殊なのか? #11df
2014-04-26 18:12:06猪熊:近代のプレーンの定義が狭すぎていて、本当は多彩な状況こそがプレーンなのでは。今日紹介したものも構法は普通。あとからの変化に対応できることの方が重要では。 #11df
2014-04-26 18:14:58質問:LT城西の部屋の人気について。 猪熊:好みが分かれることは重要で、価格も1000円単位で違う。はじめ一律でも、途中から価格を変更したいことがある。はじめから価格がでこぼこだと途中で変更してもそれだけ浮くことがない。でも本当は全部人気がいいよねw #11df
2014-04-26 18:17:15質問:複合化しているので事業が崩れる可能性が高い気がするが、崩れないという確信はどこから? 猪熊:ひとつは運営者のテンションのようなものを感じ取ること。感じ取れるとこちらからの提案もできるので、感じ取るまでが勝負。 #11df
2014-04-26 18:21:01猪熊:もうひとつは事業者のやる気を常に確認すること。どこまでやる気があるかを週一くらいで確認して決定していく。 #11df
2014-04-26 18:21:43質問:どのように事業主と出会った? 猪熊:運です!w 僕はコミュニケーションが上手ではないので、シェアの問題を場を作ることで解決することが必要になった。コミュニケーションが上手なら建築でする必要はない。 #11df
2014-04-26 18:24:41